見出し画像

アドウェイズ岡村社長に「なぜ中卒高卒の若者を全力で応援するのか」を聞いてみたら、感動して泣いた話

—————————————
この記事は、生まれて間もないHASSYADAI.socialの活動を当初から応援してくださっている、株式会社アドウェイズの岡村社長に、理事の三浦が全力で日頃の感謝を伝えつつ、「なぜそこまで僕たちを応援してくれているんですか!?」と鼻息荒く前のめりに聴いていたら、熱い想いに涙した話を書いたものです。多くの方に、あの熱量を共有したくて、記事にしちゃいました。ぜひ読んでください!
—————————————

インタビューの前に、簡単に岡村さんの紹介をさせてください。
岡村さんは、株式会社アドウェイズという、インターネット広告事業や、メディアやアプリの開発・運営事業などを幅広く事業を行っている企業の代表取締役社長を務められている方です。

そしてなんと、26歳の時に当時最年少での上場を果たしたというスーパー起業家。しかも、最終学歴は中卒という...

中卒で、当時最年少での上場をして、今は従業員数800名を超える会社の社長って、かっこよすぎません?(お会いした時から僕の憧れです)

そんな岡村さんは、3年以上前から、ハッシャダイやヤンキーインターンを応援してくださっていて。
実は、HASSYADAI.socialが立ち上がるタイミングでも、「何か僕にできることはありませんか?」とご連絡をいただきました。

今回は、日頃の感謝をお伝えしたくて、そして「なぜそこまで応援してくれるのか?」というシンプルな疑問を訊いてみたくて、オンラインでお時間をいただきました。

少し緊張しながら待っていると、

「あ!どうも岡村ですー!よろしくお願いしますー!」
と岡村さん登場。

繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-07-17 18.55.50


対面でも、PC越しでも、岡村さんは本当に腰が低い…低すぎる。
正直、岡村さんの外見は、ちょっとだけいかついのですが、口調も表情もやさしすぎるので、本当にかっこいいです。(僕は惚れています)
岡村さんの登場で僕のテンションが上がりまくったところで、お話スタートです。

「ヤンキーインターン」は20年前の自分が必要としていたサービスだった

三浦:岡村さんとハッシャダイとの出会いは、僕が入社するよりも前、3年ほど前だとお聞きしたのですが、当時のハッシャダイはぶっちゃけどんな印象でしたか?

岡村:誰かから、ヤンキーインターンという中卒高卒向けのサービスをやっている会社があると聞いて、これはとにかく素晴らしいなと、思いました。なぜかというと、20年前の自分が必要としていたサービスだったし、これが全国の中卒高卒の若者に行き渡ってほしいなと、心から思ったからなんですよね。知ったときは、本当に感動しましたね。

三浦:
「20年前の自分が必要としていた」と…。やはり、20年前の岡村さんは大変だったのでしょうか?

岡村:
僕、中卒なんですけど。当時16歳で中卒の自分の選択肢は力仕事か悪い仕事かのどっちかでした。さすがに悪いことはダメだから、力仕事をしようと思って入った会社が、たまたま営業会社だったんですね。

三浦:
なるほど、確かに今の時代も高校を中退したら、選択肢は限られてきてしまいますよね。

岡村:
そうなんです。あと、選択肢があったとしても、そもそも選択肢があるということを知らないんですよね。だから、ハッシャダイさんが、講演を通して選択肢を伝えて、さらにヤンキーインターンで実際にステップも踏めるという仕組みが、本当に素晴らしいと思います。

三浦:
確かに、小さなきっかけを届けるだけでも人生がよくなったという人もたくさんいます。

岡村:
そうですよね。あとね、ヤンキーインターンの卒業生でサイバーエージェントに入社した子がいるじゃないですか。僕ね、それ本当にすごいことだと思っているんです。中卒高卒でサイバーエージェントですよ?僕、感動しましたもん。

三浦:
岡村さんは20歳の時に、サイバーエージェントに入社したくて何度もアタックされたんですよね…?

岡村:
そうなんですよ。だから、僕の夢をその子が叶えてくれた感じだったんですよ!僕、個人的に就職祝いしたぐらい(笑)そのぐらい嬉しかったんです。

三浦:
そうなんですか!(笑)

岡村:
いや、本当に嬉しかったんです。中卒高卒の若者に、選択肢を提供することが夢と希望に繋がっていると思っていて。

三浦:
なるほど。確かに、選択肢があるだけで、夢と希望になりますよね。

岡村:
ヤンキーインターンを卒業して、うちに入社した子が、今、社内で大活躍しているんですよ!その子も、3年前にヤンキーインターンに参加するまでは、全然想像もつかなかった未来だと思うんです。そんな子たちに挑戦する機会と、新しい選択肢を与えているハッシャダイは本当にすごいです。

繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-07-17 18.30.15


今も昔も、学歴がないだけで、努力が報われない人たちがたくさんいる。

三浦:
卒業生が活躍している話を聴くのは、やっぱり嬉しいですね…!岡村さんの話を伺っていると、「中卒高卒の若者のためならなんでもする!」という強い想いを感じるのですが、その想いはどこからきているのでしょうか?

岡村:
僕はね、ものすごく運が良かったんですよ。1社目の会社も、2社目の会社も、上司にも先輩にも恵まれて、本当に奇跡的にうまくいった。今振り返っても、あの奇跡的な出来事がなければ、今の僕は絶対にいないと思っています。

三浦:
運が良かったから、ここまで来れたと。

岡村:
はい。僕以外にも中卒や高卒でめちゃくちゃ頑張っている人っていたはずなんです。でも、学歴がないだけで、努力が報われず、日の目を浴びることができていない人がいっぱいいて。でもそれは、仕事のやり方が分からなかったり、いい出会いがなかったり、本当に小さなキッカケが1つあるか、ないかの違いだと思うんです。やはり僕の時代は、学歴のない人が挑戦できるかどうかは、運次第だったんですよね。

三浦:
なるほど。生まれ育つ環境も含め、どんな人生を生きられるかは、運の要素が大きかったんですね。

岡村:
そうです。でも、今はハッシャダイが世の中に現れたんです。インターネットで、どうせ無理だろうな、なんて思いながら「中卒 就職」と検索すると、ヤンキーインターンが出てくる。そして、自分と同じような境遇だった人が、社会で活躍していることを知ることができる。そうすると、「自分にもできるかもしれない」と思ってもらえるんですね。これって相当な希望になるじゃないですか。だから、運任せではなく、学歴がなくても挑戦したい人が誰でも挑戦できる、そんな仕組みがもっと広がってほしいなと、思っています。

ロールモデルの存在は、「絶望」を「希望」に変え、人に生きる力を与える。

三浦:
生まれ育った環境で人生が大きく決まってしまうのがこれまでの社会ですからね…絶対に僕たちで変えていきます。岡村さんのお話の中で「夢や希望」という言葉が印象的なのですが、やはり夢や希望は人生において重要なのでしょうか?

岡村:
いや、もうなんていうんですかね…三浦さんや勝山さんも同じだと思うんですけど、人生に絶望しかなかった時期があると思うんですよね。「俺の将来、どうなっちゃうんだろ…」みたいな。

三浦:
ありましたね…どうしようもなく未来に対して不安な時期。

岡村:
ですよね。そういう時って、なんかもう、神様から見放されたような感覚になるじゃないですか。未来のことを考えるのもしんどい、みたいな。

三浦:
(激しく同意しすぎて首を降りまくる)

岡村:
でもそういう時に「え、俺にもチャンスがあるんだ、まだ可能性があったんだ」って気がつくことができると、ものすごいパワーに変わるんですね。そうすると、「もうちょい生きるの頑張ろうかな」と思える。

三浦:
本当にそうですよね。

岡村:
だから、たくさんのロールモデルを社会に増やして、そのストーリーを高校や少年院に届けるハッシャダイの活動は、「絶望」を「希望」に変える素晴らしいものだと思っています。
僕の代わりに、「夢も希望もあるぞ」って伝えてほしい。

三浦:
そう言っていただけて、本当に嬉しいです。今実は、画面のこちら側で、僕、泣いてます。(笑)
先日、少年院での勝山の講演を実際にご見学いただいた時って、ぶっちゃけどんな感想でしたか?

岡村:
あれね、90分話していたんですよね?僕ね、15分ぐらいかと思うぐらい、夢中になっちゃいました。「あれ!?もう終わり!?」みたいな(笑)そのぐらい本当によかったです。

三浦:
勝山、嬉しそうな顔してます(笑)

繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-07-17 18.55.47


岡村:
あとやっぱりね、多分、少年院の生徒の皆さんと、勝山さんが一緒なんですよ。生い立ちや、経験や、纏っている雰囲気が(笑)10代の若者って、人を「自分の仲間かどうか」を判断すると思うんですよね。その点で、「勝山さんは自分たちと同じだ」って思えた。それがまた良かったんですよ。普通、あんなに前のめりに大人の話を聞かないですよ。勝山さんが話をするからこそ、彼らに夢や希望を届けられると思いましたね。

三浦:
そうなんですよね。確かに少年院での勝山の講演は、普段以上にイキイキしている感じがしますもん(笑)

岡村:
少年院って、戦後からある施設なんですけど、少年院ができて以来、初めて夢と希望を届けた男だと思いますよ!そのくらい強烈でした。

三浦:
いや、嬉しいですね…やはり若者と自分たちとの境遇が似ているからこそ、届けられる価値があるなと、強く感じました。
あと、岡村さんは、もともと、ヤンキーインターンの方をずっと応援してくださっていたと思うんですけど、HASSYADAI.socialの活動においても、すぐにサポーターになることを決めてくださったのは、なぜなのでしょうか?

岡村:
いろんな学校や少年院に直接行って、話をするお二人の活動が本当に素晴らしいと思ったからです。先ほどもお話したんですけど、「選択肢や可能性が自分にもある」ということを知るだけでも、生きるエネルギーになるんですよね。お二人のたった90分の講演が、若者の人生にとって、本当に意味があるものだと考えています。

三浦:
ありがとうございます。そうおっしゃっていただいて、さらに勇気が出ました。岡村さんは実際に「協賛」という形でサポートしていただいているのですが、それはやはり、社会貢献をしようという気持ちが強いのでしょうか?

岡村:
社会貢献というよりは、僕、中卒とか高卒って聞くだけで、〇〇にすごい親近感がわいちゃうんですよね。「あの時の自分みたいに、こんな気持ちなのかな」みたいな。僕はたまたま彼らの20年先にいて、たまたま運が良くて。僕も本当は目の前にそういう若者がいたら、直接言いたいんですよ。「可能性あるぞ、選択肢あるぞ」って、勇気づけてあげたいんです。ただ、僕の目の前にはいないので。その若者たちは今、勝山さんや三浦さんの目の前にいるわけじゃないですか。

三浦:
(アツすぎる…好きすぎる…)

岡村:
だから、ぜひ僕の兄弟というか、仲間というか、そんな若者たちに言ってあげて欲しいんですよ。「人生捨てたもんじゃねえよ、夢も希望もあるし、選択肢だってある。だから、諦める必要はない」って。だから、そんな活動をしている2人にはぜひ、頑張ってもらいたいし、僕にできることならなんでもやりたいと、心から思っているんです。

三浦:トリハダたちすぎてます。そして、僕、嬉しくてまた少し、泣いています(笑)

目標は全国制覇。社員全員が少年院出身の会社をつくりたい。

繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-07-17 18.54.06

岡村:
実は、僕、最近「昭和デジタル」っていう新しい会社をつくったんです。「昭和の精神で、昭和の会社に、デジタルを。」というコンセプトの会社です。事業としては、SaaSを取り扱う営業ですね。

三浦:
初耳でした…!(相変わらずとがっている…かっこいい…)

岡村:
僕、この仕事なら、「昨日まで少年院いましたー!」っていう人でも、できると思ってるんですよ。そして、僕たちの目標は「全国制覇」なんですね。何が全国制覇かっていうと、全国の少年院や児童養護施設から採用するぞって言ってるんですね。

三浦:
すげええええ…

岡村:
そして、彼らを立派な営業マンに育てます。SaaSってこれからの時代のモノなので、SaaSが売れる営業マンって、いろんなところで活躍できる人になると思うんですよね。で、例えば、ウチから少年院出身の子が、Facebookとかに転職するとするじゃないですか。そしたらもう、その子は少年院界のスーパーヒーローになれます。

三浦:
うおおおお!想像するだけで興奮します…

岡村:
それで、「そんなヒーローも3年前まではみんなと同じだったんだぞ。だから諦めなくていい。実は、夢も希望もあるんだ」と言える実績をつくりたいと思って、昭和デジタルという会社をつくったんですよね。

三浦:
それ、ぜひお手伝いさせていただきたいです…!僕たちは今、選択格差という課題に、教育という領域から取り組んでいるのですが、雇用を生むことも非常に重要だと考えているので!

岡村:
ぜひ一緒にやりましょう!まずは、ちゃんと売り上げつくって、人を雇えるように頑張ります。

三浦:
本当に楽しみにしています!最後に、岡村さんから若者にメッセージを伝えるとしたら、何をお伝えしますか?

岡村:
そうですねぇ…まずは「どんな仕事も1度でいいから、一生懸命、頑張ってみてほしい」と伝えたいです。

三浦:
1度でいいから頑張ってみる、と。

岡村:
はい。僕もね、アドウェイズを創業するまでに、2社で営業を経験しているんですけど、まさか営業が、インターネットに繋がるなんて、その時は思ってもみなかったんですよ。

三浦:
確かに、営業職からIT企業を起業するって、中々想像がつかないかもしれないですね。

岡村:
そうなんです。僕、換気扇を売ってたんですよ。最初は営業職がやりたい訳でもなくて、営業しかできることがなかったから、やっていただけなんです。でも、インターネットというものに出会って、「これやりたい!」って思った時に、営業を学んでいたからこそ、インターネットの事業もやれたんです。

三浦:
換気扇の営業から、インターネットの事業をやるって、確かに離れている気がしますが、共通点もあるんですね。

岡村:そうなんですよ。だからね、どんなことでも一生懸命やっていると、いつか繋がる時がくるんですね。最初の仕事はもしかしたら自分がやりたい仕事ではないかもしれない。でも、いつか自分がやりたいことを見つけた時に、頑張っていたら、絶対に活きてくると思います。

って、スティーブ・ジョブズも言ってました。

三浦:
!!!?(ここでスティーブ・ジョブズ!笑)

岡村:
あれ?なんかありましたよね?こんな話?

三浦:
多分、スタンフォード大学の卒業式の動画ですね!(笑)

岡村:
そうそう。点と点が線で繋がるってやつ。だから、僕だけじゃなくてスティーブ・ジョブズも言ってるので、多分これは間違いないと思ってます(笑)

三浦:
ありがとうございます!(笑)
これ、僕たちからも高校生に伝えます。

…あれ、もう1時間立ってしまいました…あっという間すぎました。
岡村さん、今日は貴重なお時間を本当にありがとうございました!

岡村:いえいえ〜!こちらこそありがとうございました!またぜひお会いしましょう〜!!

三浦のふりかえり

岡村さんは「ロールモデルの存在が”絶望”を”希望”に変える」と、おっしゃっていました。間違いないと思います。
ハッシャダイのメンバーは、中卒や高卒ばかりです。ヤンキーインターンの卒業生も参加者もまた、もちろん中卒や高卒ばかりです。

僕自身も、昔は「学歴がないこと」にコンプレックスを抱いている時がありました。「どこの大学なんですか?」と聞かれるたびに「高卒なんです」と答えるのが恥ずかしかった時がありました。

でも今は、自分の過去に誇りを持っています。
なぜかというと、中卒や高卒の自分たちにしかできないことがあると、確信しているからです。

岡村さんがおっしゃったように、より多くのロールモデルを社会に輩出すること、また、自分たちがロールモデルとなれるように努力を続けることが、自分たちの使命の1つだと思っています。

今回の岡村さんのインタビューで、その想いがまた、強くなりました。
僕たちも、岡村さんのように、いつかもっと多くの若者を応援できる人間になれるように、岡村さんをはじめとした多くの人の方々の想いを背負って、頑張ります。

画像5

ハッシャダイソーシャル公式noteは
挑戦の裏側や想いを常に発信し続けていくメディアです。
スキ!・フォロー等、ドシドシお待ちしております!

HASSYADAI.social 各メディア・取材等のお問い合わせについて
公式HP
活動内容やメンバーなどが詳しく分かります。
TwitterFacebook
どこよりも早くHASSYADAI.socialのニュースをお届けします。
■お問い合わせ先
r.kimura@hassyadai.com ( HASSYADAI.social広報 木村りさ )

【お知らせ】
日頃から、一般社団法人HASSYADAI.socialをご支援いただきありがとうございます。現在、私たちは活動を支えていただくマンスリーサポーターの募集キャンペーンを行っています。
私たちが目指す「選択格差を是正し、すべての若者が自分の人生を自分で選択できる未来」を実現するため、ご支援・応援をよろしくお願いします!

▼ 詳細はこちらから!▼
https://syncable.biz/campaign/1163/

マンスリーファンディング


全ての若者に教育の機会を届け続ける活動に使わせていただきます。皆さんのご協力をお待ちしております!