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小規模店舗の物件探しが不利なワケ

前回のブログに続き、不動産についての内容です。お店を開きたい!となった時、まず最初によい物件を見つけないことには始まりません。そして、良い物件を見つけるためには単発ではなく、定期的にあたっていくことが大事であることも触れましたね。

ただ、それでも思い通りの物件が出るまでは時間がかかるものです。

不動産仲介会社は、すぐ借りてくれるところを優先的にお手伝いする

みなさんが最初に相談しに行くのは、街の不動産屋さんでしょう。不動産を借りたいという明確なニーズですから、嫌な顔はされないとは思います。ただ、前のめりに色々動いてくれるかでいうと、必ずしもそうとは限らないのです。その理由は、借りるまで時間がかかるからです。商売繁盛するような立地の物件を見つけるのは決して簡単ではありませんから、なかなか見つからないこともよくあります。見つかりにくいということは、不動産会社さんに仲介手数料がはいらないことを意味します。売上が出にくいというとことです。

その点、住居用不動産はどうでしょう。相談に来てくれる方は、割とすぐ決めたい方が多いです。そして、事業用不動産より住居用不動産の方が物件の数自体が段違いに多いですから、提案の選択肢も豊富です。さらに、『商売する』と『住む』では求めるレベルが違います。住めば都、ともいうように、最初は妥協して決めた物件であっても、住んでみれば実は気に入った、ということはよくあります。圧倒的に営業効率がよいのです。

不動産会社は、家賃の高いところを優先的に案内する

では、事業用不動産を扱うメリットはなんでしょうか?ズバリ、仲介手数料が高いことです。住居用不動産では考えられないくらいの、何十万、なかには百万円を超える家賃の物件もゴロゴロしていますから、一発決まれば利益も大きいですよね。

ただ、この家賃高いゾーンの物件を個人事業主のスタートアップがすぐ借りられるかでいうと、そう簡単にはいきません。なるべく安くコスパの良い物件を見つける必要があります。そのこだわりは絶対大事ですが、今度は不動産会社から見たら、せっかく決まりにくい事業用不動産を扱ううまみが減ってしまうことは覚えておきましょう。

不動前会社さん多くは少ない人数で運営していますから、決まりやすいお客様・利益が出る物件を優先的に扱いたくなるのは致し方ないことです。
ただ、世の中見渡すと、個人事業主の方々がお手頃家賃でお店を始めている例はいくらでもあります。つまり、上のような前提がありながらも、探せば見つかるものでもあります。この記事を書いたのは、業界の常識を知らないと無駄に焦ってしまうからです。決まりにくくても仕方ない、でも続ければ見つかる、という意識で探していきましょう!


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