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続)40歳で一から英語を学ぶとは?

前回まで

ここから読んだ方、この話には前半戦がありますのでもし興味あるかはこちらどうぞ。40歳で一から英語を学ぶとは?

前回2011年から始まった英語の学びを振り返ると結構書きたいと思うことが出てきた。

・実際に時系列に沿ってやったこと

・スクールなどに通うイベント以外日々どうしていたのか

・自分にとってはこれが大事と思ったこと

後半戦はこの辺りを書きます。

外国人コーチをつける

2016年、知り合いだったアメリカ人にコーチを頼み、クライアントとして英語でのセッションが始まる。言葉の事以外も色々学ぶことがあった、契約書とかセッションの進め方とか。

実際のセッション。基本的に自分のことや、そのときに扱っていたビジネスに関連するテーマが多かった。以前バイリンガルFMで自分に関しての話のスクリプトを作って丸暗記したことがすごい活きた!

と言いたいところだが、やっぱりそのときそのとき微妙にニュアンスは変わる。そんなに順調に学びは進まない。

ただ、自分の気持ちや考え、状況について英語にして口にすることはとても大事。もちろん英語でうまく表現できないこともあるけれど、「自分はこうだ」って会話ができるようになると自信つく。

ただ、英語という点では落とし穴もあって、相手がコーチなのでうまく喋れなくても結構僕の様子を傾聴して対応してくれるので、そこそこは成立する。

言語を超えたCo-Active Coachingの大きな可能性も感じながら、英語の上達とはまた別な側面も。自主練は必要。


およそ半年間続けた。コーチングとして素晴らしかったし僕の人生の居場所も変わった。そして何より、英語で表現するときは日本語よりもボキャブラリーが少ない分シンプルで、日本語で話す時と違った自分が開発されたかもしれない。


色んな笑い話も。自分のおじいさんについて話す機会があり、彼はちょっといたずら好きな人として周りの人たちに認識されていることを言いたかったのだけど僕はなぜか、"He was a notorious."といったらしい。コーチである彼女は、当面の間僕のことを"相当な悪党の孫"だと思っていたw


外国人のクライアントを持つ

同じ時期に、外国人でコーチングに興味のある人がいるのであってみない?と紹介がある。正直そのときは「コーチングはどういうことか英語で紹介するいい機会になるかも」くらいな感じで気軽に引き受けた。

忘れもしない雨の渋谷、スターバックス。守秘義務があるので名前は書けないが、僕より年下でヨーロッパ出身、日本で働いているナイスガイ、日本語はほとんどできない。一通り説明もして料金も教えて欲しいとのことだったので伝えて別れた。

コーチングは全く知らないようだったのでどこまで伝わったのかも手応えなし。

いい機会になったなくらいに思っていたら、一週間後にコーチングを正式に受けたいとメールが来た。

「おー、伝わったんだ。」という嬉しさとともに、導入セッションの日にちを決める。

しばらくしてふと我に帰り、

「導入セッションを英語でやる?」

コーチングそのものは結構イメージつくものの、コーチング初めての人に色々な説明や教育含めて話すことをよく考えるとちょっと怖くなってきた。

でもなんとかなるだろうと思って当日を迎えることに。

初の英語での導入セッション、こんな疲れたことはかつてない。

お金をもらってサービスとして提供するプレッシャーを感じたし、クライアントの時のように相手から話が始まり、それに対して答えていくのではなく、コーチとして文脈を設定したり説明やコーチングの前提をしってもらうことをこちらが主になって行うことの難しさを痛感。


その後、レギュラーでのコーチングセッションも最初の数回は自分の英語がうまく伝わらないことがセッションに影響していると感じて、なんとかしないとという気持ちでヘトヘトに。


セッション終了後、毎回カフェで30分くらいは真っ白な灰になる。


僕はこのことを前出の英語で受けていたコーチに相談した。

「あなた、言葉に関しての協働関係はどうなっているの?」

「言葉に関しての協働関係?」

「あなたはネイティブではないのだから、言葉で不自由することがあったとき、どうしたらいいかお互いでちゃんと決めておくべきだわ。」


すごいハッとした。僕がなんとか英語のレベルを上げて相手に不自由させないように頑張らないとと思い込んでいた。


プロのコーチとして、この意図的な協働関係(Designed Alliance)は大事だと言っておきながら、言葉に関してもこれが大事なことはすっかり抜け落ちた。


僕はこのクライアントと僕の英語のレベルと、ここまでのコーチングセッションで感じていることを率直に話して、言葉の問題をどう乗り越えるか話し合った。驚いたことに実は彼も第2言語なので実は不安があったという本音も出てきた。言葉以外にも書いたり、わからないことは時間をかけて聞き直してもOKということを合意して以後のセッションを行うことにした。



結果その後のコーチングは以前より機能し始めた、不思議なものでこう言った合意を決めてから気軽に話せるようになり、他のやり方もあると思っていると思い切って英語で話すことができるようになった。何より終了後、真っ白な灰にならずに済んだ。

英語を実務的に使おうと思う時には、このコーチングで学んだ意図的な協働関係は本当に大事。相手に合わせるのではなく、必要な関係をお互いでつくる、そして自分が責任を背負わない。


初めてのTOEIC

とタイトルには書いたものの、実は正式にTOIECを受けたことはない。参考書的なものについている模擬的なテストの結果だと最初に受けた感じはおそらく700-750くらいか。(レンジで結果が出てくる)

実はこれまで文法的なことを真面目に学んだことがなかった。自分のプロフェッショナルな領域を中心に話したりすることに終始していた。

自慢じゃないけど、結構その場のノリで進んできた。今回もなんとなく、文法的なことも取り組むといいかな?と思ってEnglish Companyという第2外国語を効率的に学ぶメソッドと結果としてTOEICのスコアを短期であげようというコンセプト、そこに3ヶ月集中で通う。(ちなみにまあまあ高い)

とにかくTOEICの問題集などを中心に結構な宿題もあって、かなり自分でも頭が疲れた3ヶ月だった。まさに体力勝負の側面を痛感。

特に良かったのは、品詞の理解と単語の丸暗記。

品詞に関しては、名詞、動詞、形容詞、副詞を単語を見た瞬間に判別するというトレーニングが面白かった。各品詞特有の単語構成があるので、それをパターンとして認識。これ結構今でも英文読むのに役立ってる。

あと、単語は「キクタン TOEIC TEST SCORE」シリーズの600, 800, 990の3冊をとにかく丸覚え。毎回宿題テストされる。

これは結構しんどかった、が、やっぱり単語力は馬鹿にできない。以前は英文を読んでいても知らない単語ばっかりで悲しくなる時があったが、少し長めの英文を読もうという意欲が湧いてきた。


ちなみに、ここはレッスンスタート時に先生が、

「これからの3ヶ月、どのくらい厳しく関わるといいですか?」

と聞いてくる。

ソフトSからドSまでこちらで調整できる模様。

同世代の男性が担当だったので、

「普通で」

とオーダーしたが、若い女性だったらもしかしたら「ドS」のオーダーをしたかもしれない。

英語の学びはたまにスパルタ入れるといい。(牛乳は噛んで飲むといい?みたいな)


英語スピーチ

今年参加。ビジネスで使えるようにしていきたいという思いが結構出てきて、前から気になっていたENGLISH CAMPに参加。

ちなみに、色々なスクールについて批評するつもりは全くなく、色々受けてみて思うのだが結局自分次第だなって思う。

ここでは、最終的に自分で選んだトピックに関してプレゼンテーションを行うことが目標。その過程でTEDのスピーチをいくつか丸暗記して、みんなの前で話すというプラクティスがあった。


個人的にはこのプロセスは面白くて、今でもTEDや英語のスピーチなどを見て、あーこのフレーズいいな、自分の考えと近いな、と思ったらそのフレーズごと丸暗記して話してみたりする。

時にスピーカーが憑依、体も感情も全部使うのが英語学習。人前で話す度胸も大事な要素。


日々やっていたこと

ここまで書くと、順調に学びを途切れずにきているように見えるが、実際は書いたこと以外の時間が圧倒的に多く、結構英語に関しては継続することの難しさも感じていた。

特にそういった職場にいるわけでもなく日常的に必要な環境でない場合。

日々やることの効率に関しては正直わからない、それよりも何かしら英語の学びに意識があるという状態が続くことが大事、僕の場合。

ただすごいいろんなものに手をつけすぎて、わけわかんなくなった時期もあったので、途中からいくつかに絞った。

・洋書

Kindle 含め何かしらいつでも触れれるように。言っておくが毎日何ページ確実に読んでいるとかではない。ノリ重視、そこに意識があるという、俺はここに投資しているというノリ重視。あと、日本語で読んで良かった内容の洋書を買うのはとても効果的。全体の文脈がわかるので取り組みやすい。

Medium

信頼できる人から、ここに書いてある文章の表現は使えるものが多いよと教えてもらった。僕は有料会員(年間¥5,000くらいだったかと)なので、全てのコンテンツにアクセスできるのだがその中にAudio Availableのコンテンツ、音声でも聞くことができるものもあり活用しやすい。

・Pod cast

ぶっちゃけYoutubeでもいいのだけど僕の場合開いた瞬間に、お笑い系の動画を見てしまう中毒症状が治らないので、コンテンツに集中できるPodcastにしている。最近はちょっとご無沙汰ですが、昔はhttps://www.allearsenglish.comをよく聞いていた。軽いノリ、日常会話的な感じのトピック多し。あとニュース系なども。

・TED

単純に昔から好きでよく行くサイトだった。英語という観点で丸暗記した一つはこちら。なんか最後のシーンは泣けてくる、英語学習関係なし。

"Half a million secrets" by frank warren

Scriptがあるので、フレーズ覚えるのにも非常に良い。

・幹線道路沿いスピーキング

これ若干恥ずかしいので言いたくなかったのだけど、すごく自分には役立ったことなのでここに晒す。色々やったけど、やっぱり英語を口にしてしっかり話すことの積み重ねがかなり効果的だということが僕の実感。ただ、それをどこでやるのかは結構難しい、他の人に聞いてもそういう意見がある。

僕も家で音読していると、気がつけば嫁は別の部屋に移動。そりゃそうだ。

何かの本に書いてあったアイデアを頂戴したのが「幹線道路沿いスピーキング」。


まずヘッドフォンを装着。

そして、お近くの幹線道路沿いを歩きながら、話したい英語を話す。プレゼンの覚えたいフレーズでもいいし、何かを想定して自分の言いたいことを英語で話すのもあり、シャドーイングでもいい。普通の声の大きさで話していても誰も気にかける人はいない、というか誰かとスマホで話しているようにしか見えない。

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オススメはこのスタイル。コード付きヘッドフォンでマイク部分を持って話せば完璧。


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最近主流のワイヤレスは、サンフランシスコやニューヨークあたりにお住まいであれば問題ないがちょっとエルダーたちには怪しまれる。

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フリースタイル、まさか英語の練習とは思われない。独り言もcoolなリリックに聞こえてくる(嘘


住宅街を話しながら歩くよりは、幹線道路の方が大きな声で話せる。大崎〜目黒間の山手通りはオススメ。


色々書いたけれど、英語のことが頭の片隅にあり続けることが自分にとっては大事。効率いいものは何か?とさがしてる暇があれば、山手通り沿いを歩くのも一考。


2011年から始まった学びも早いもので、2019年を迎えた。そしてまだ続いている。もちろん、英語に関しては未だ、常に自信をもって困らないという感覚は全くない。けれど、英語でのコーチングセッション、海外でのワークショップ、翻訳プロジェクトなどなど、2011年にはちょっと想像できないようなことも結構増えた。


目的を明確しないのもアリ

確かに、なんのために英語を学ぶのか、それによって何を学ぶか変わってきたり、効率的なやり方があることは事実。

同時に「ただやりたいからやる」のもアリ。やってるうちに何か方向性が見えてきたりするかもしれない。面白いと思うことをただやることで目的が結果見えてくる人もいると思う、今回の僕は少なくともそうだ。


コーチングの学びを進めてみようと思って、少なくとも100万円以上の投資をしたけれど、ぶっちゃけその学び自体が面白かったらという理由以外なかった。「プロのコーチになろう」も「マネージャーとしてコミュニケーション能力をあげよう」もない。ただただ興味や好奇心があるからやってみようと続けていた結果が今。

目的や効率ばっかりに目が行くとなかなか新しいことは始められない。

投資対効果は?

それやって何になるの?

そんなの知らない。


英語もこの後自分の人生にどう活用されていくのか正直わからない。すでに多くのことを人生にもたらしてくれていると思うけどどこまで発展するのかわからない。

40代色々あったけど、こうやって振り返ってみると結構英語に関しては、くじけながら、往生際悪く続けてきた。

改めて、もっと効率的な学びはたくさんあると思う。僕のレベルに1年くらいで到達する人もいるだろう。

誰かの参考になるかどうかもわからないけど、40代の使い方、一つの例です。

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