漫才は止まらない

今年のM-1グランプリは敗者復活戦からリアルタイムで観れた。

なんか色々な意見が飛び交っているようだけど、ここ数年のM-1の感じからしたら今年もかなり良かったんじゃないかなと思っている。

ネタのことをあれこれ書くのは野暮な話だけど、なんか無性にアウトプットをしたくなったので、思い出しながら今大会の超主観的感想を以下に書いてみました。


 



▼インディアンス
あれ?ここ無限大ホール?ってくらいのびのびやってる感じがした。勢いもテンポも良くて、会場の熱量を上げてくれる良いトップバッターだったな〜!審査員もベタ褒めで超嬉しい。

敗者復活戦の時、序盤でいきなり田渕がコンビニの件りをぶっ込んだせいで、きむが小さく「ん?」って漏らしちゃっててニヤニヤした。



▼東京ホテイソン

1発目のツッコミがもっといい語感だったら更にハネたんじゃなかろうか(回文のネタの「ンパンパァ!」みたいなの)。でも、あの節回しでツッコむことはわかってるしとっくに聴き慣れてるのに、何故か飽きないからすごいよな。

関係ないけど、たけるは私と同い年らしい。芸風があんなだから35歳くらいだと思ってた。



▼ニューヨーク

「細かい犯罪気になるのよ」でちょっと笑ってしまった。キングオブコントでも思ったけど、屋敷の絶妙に悪い滑舌はジワジワくるものがある。



▼見取り図

「無意識でやってしまいました」「長髪」「デザインパーマ」しか思い出せない。見取り図は何故か毎年全く笑えないので、私にはハマらないコンビなのかもしれない。



▼おいでやすこが

紹介Vの「見よ!1+1が生み出す無限の可能性を!」でめちゃくちゃ痺れた。賛否両論あるだろうけど、双方の芸風が活かされてる良いユニットだと思う。声量で勝負してる人は嫌いじゃないのであんな大声出されたらもう笑うしかない。



▼マヂカルラブリー

まさかのフレンチのネタでびっくりしたけど、野田が駆け出した瞬間私の中ではファイナルラウンド進出が決定してた。松っちゃんの言葉を借りるなら最大瞬間風速の最高値を叩き出してた。

野田の身体を張った(?)ボケも好きだけど、マヂラブは村上のツッコミが特に好きなので「違うよ!ねえ違うよ!」と「終わり〜!」で腹抱えて笑った。音声だけでも笑う自信がある。

えみちゃんの点数見た瞬間、優勝したんかってくらいのガッツポーズしてたのが最高だった。



▼オズワルド

大本命。
まず、個人名の方も覚えて帰ってください→俺畠中って名前改名しようと思うんだよね→一旦伊藤だけ覚えて帰ってください、の始まり方が最高。
その後"口の中に何か入れられそうで怖い"という理由から話が進んでいって雑魚寿司、まのセキュリティー、入れる側の人間、ヒキニキ(実際はヒティニキと言っているらしい)等を始めとしたオズワルド節をしっかり効かせ、最後に

「おい返してくれよ!伊藤返してくれよ!!テメェずーっと口開いてんなァ!!!」

でトドメ。もう、こんないいネタある???何回も観てるのに決勝でも初見の如く笑った。よく見たら最初から畠中の口がちゃんと開いてるのも芸が細かくて好き。

ブラッシュアップをしては劇場で試して、を何遍も繰り返してたのを見ていただけに、ファイナルラウンド残れなかったのが悔しすぎる。確かに去年と比べると伊藤が声を張りがちだったから"静の漫才"を期待してた人からしたら、あれ?とはなったかもしれないけど、ネタの面白さはピカイチなので彼らのやりたいスタイルを貫いてほしい。そして来年こそ優勝していろんな芸人に希望を与えてほしい。



▼アキナ

準決勝の方が山名のいい意味でトチ狂った感じが出てたような気がしたけど、緊張してたのか?



▼錦鯉

準決勝で見た時は何とも思わなかったのに、決勝では涙出るくらい笑った。何が違ったんだろう。。。ギャグリーチのレーズンパンで持っていかれて、気付けばレーズンパン待ちをしてる私がいた。あと、渡辺さんは安定してツッコミが上手くて流石だなと思った。

まさのりがファイナルラウンドかよってくらいのフルスイングだったから1本で終わらせといてある意味正解だったと思う。いやあ、めちゃくちゃ面白かった。彼らには何か特別賞的なものをあげたい。



▼ウエストランド

井口の挙動不審さと卑屈さがどうも受け付けないんだけど、「いないよ?」と「復讐だよ?」はつい笑ってしまった。


▼ファイナルラウンド

野田の「吊り革に、掴まりたくないよォ!」が聞こえた瞬間、私の中では優勝が確定した。野田単体でも面白いんだけど、車内に他の人もいることを想像したら余計に面白かった。(ファイナルでは御茶ノ水だったけど、神田のパターンも個人的には好き。)

おいでやすこがは小田の声が抑え目だったからちょっと物足りなく感じた。こがけんの歌を聞かせようと思ったらああなるんだろうな。





とまあ、こんな感じになった。

38マイクの前でとにかく面白いことをやった奴が勝ちだと私は思うし、ネタと同じくらい審査員のコメントも楽しみで、審査の軸が「しゃべり」の人も、「笑いの量」の人も、「2本の総合力」の人も、みんな居ないと困るよなあとも思う。

正統派も革新派も両方いるから芸事は日々発展していくし、そこがまた面白いし、最初にコント漫才やった人たちもこんなん漫才じゃねえって叩かれてただろうから、マヂカルラブリーもおいでやすこがも革命児としてこれからも漫才界を沸かせてほしい。

改めて、マヂカルラブリー優勝おめでとう!!!!!!







ちなみに、敗者復活戦で国民投票最下位だったランジャタイ国崎が放った「国民最低〜!」で腹が捩れるくらい笑ったんだけど、今回一番笑ったのは敗者復活戦終了後のランジャタイ伊藤のツイートでした。

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