殺しの表現美学【バトル・ロワイアル】

表現の仕方に惹かれた…!
どうも、チトムダです。タイトルの話しは『』からです。

バトル・ロワイアルとは

バトル・ロワイアルという作品を知っていますか?知っていても知らなくても簡単に。(映画の設定です。原作の設定とは異なります。)

ある国の若者の犯罪率や不登校率が上がっていました。そこで政府は、不真面目な若者を更正する「BR法」という法律を公布。
BR法とは、毎年、中学三年生の1クラスを対象とした生き残りゲームを開催。最後の1人になるまで殺し合ってもらう残酷な法律。
その状況下で、七原秋也(藤原竜也)は生き延びられるのか。

私は、ガーリィレコードチャンネルが好きで、高井の藤原竜也さんのモノマネでこの映画を知りました。
映画は、リアル鬼ごっこ。ゲームでは、ダンガンロンパをプレイするほど、生き残りゲームには目がない人で、気になってはいました。
知ってから時間は空いたものの、ようやく視聴できました。レンタルでR-15。どのくらい殺伐としているのか気になります。

感想(ネタバレ微?)

1つの作品として見ごたえはあったと思います。
ただ、リアリティーが欲しい方には向かないかもしれないですね。2,3人ほどエグいやられ方はしています。しかし、全体的に血は比較すれば少量なので、ある意味グロい演出は避けられているのかなと。

それぞれのBR法への向き合い方は、違和感なく視聴できました。過去の記憶から暴れる人もいれば、2人で生き残れないのならと心中するカップル。そのなかでも、助け合いで生き延びるグループも。色んな側面があって良かったです。

さて、ここからが本題。
見ている中で戦い方ややられ方が芸術だと思ったシーンがありました。これは、作品として表現できる1つの美学だと思っています。それを紹介しましょう。

以下、ネタバレ。

物語に必要な部分を省略しているところもあるので、気になる方はバトル・ロワイアルを見ましょう!

女子グループ、疑いの銃撃戦

七原が海の中に落ちたところを助けられ、塔に住んでいるクラスメイトの女子グループに看病されていました。ここで話すのは、女子グループ内で起こった戦いの話。

塔にはキッチンが備わっており、お昼の時間なのでスープとスパゲティが作られてあった。
グループの1人、榊裕子は七海に昼食を届けに行くと自ら立候補。スパゲティが盛られたお皿にスープをよそう。そして、隠し持っていた青酸カリウムをパラパラとかけて完成。毒殺を図ります。
七原の元へ持っていこうとすると、帰ってきた中川優香がお皿を奪って、スープを飲んでしまう。数秒後、口から血を吐いて死亡。ここから、裏切りものを恐れた野田が、マシンガンで他の仲間に銃口を向け乱射。谷沢と内海が拳銃で対抗しながら、銃撃戦へ。

私が美しいと思ったのは、銃撃戦で相討ちになり、3人とも同時に倒れる場面。円を描くようにきれいに倒れる。映画の表現として感動しました。仲が良かったグループが1つの過ちにより崩壊してしまう、悲しい場面でもあります。が、まとまりのある終わり方による、全員が全員好きだった表現だったと感じられます。

奪った者同士の決戦

相馬と転校生の桐山のタイマンシーン。
2人とも騙しては奪うを繰り返していた。相馬は、デフォルトで鎌。戦利品のスタンガンと拳銃。桐山は、マシンガンと手榴弾、拳銃3丁を奪っていた。

もちろんここに至るまでの2人の行動については、七原と同じように描かれています。相馬と桐山が出会ってしまった瞬間というのは、アニメでいう決勝ではないのに、大会でうわさされれているTOP2が当たってしまった時の感覚でした。
ここまで、盛り上がるのは少数なのかな?と思いつつ、ここまで見てきたバトル・ロワイヤルの視聴者からすれば、美しく映る1シーンだと思います。

あとがき

殺伐としたサバイバルゲームとして視聴した私が、映像の映り方にひかれて見てしまうとは思ってもみませんでした。他にも見どころはあると思うので、1度視聴してみてください!

次回作の≪鎮魂歌-レクイエム-≫が、どういう展開になるのか楽しみです。


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