乃木坂46とSMAPの接点あれこれ

※乃木坂ファンの目線で書かれた文章だと思って読んでいただければ。

(敬称略です)


乃木坂46、25枚目シングル『しあわせの保護色』収録曲の4期生楽曲「I see...」がSMAPっぽいとファンの中で話題になり、ネットを中心にバズりました。

YouTubeに公開しているMVもその影響を受けてか、再生数が100万200万300万と、「もう工作されてるんじゃないの」というくらいには伸びている状況にあります。(表題曲を除けば他が100万200万)


そういった、乃木坂とSMAPに「接点」というか、「関連性」が生まれる中で「もっと前から色々とあったよなー」と思い立ち、書き始めた次第です。

なので、乃木坂とSMAPの接点を覚えている限り羅列していこうというのが目的です。


まずはこのツイートを思い出しました。

乃木坂の『バレッタ』のMVと、SMAPの『Fly』のMVに似ている部分が多いというツイートです。このツイートが2018年なので、もっと前から乃木坂とSMAPの「接点」は言及されてたんですね。ちなみに、SMAPの『Fly』は1999年6月リリース。乃木坂46の『バレッタ』は2013年11月リリース。だいぶ間隔は空いてますが、このツイートにあるように結構似ているように思います。

(2018年のツイートで、これ以前にも言及されてたとは思いますが、このツイートが分かりやすいので引用させてもらいました)


そしてもう一つ。

2018年に行われた『乃木坂46 真夏の全国ツアー2018』。そのライブでの衣装の一つが、ファンの一部から「ダサい」と言われたことがありました。

画像1

(モデルプレス:https://mdpr.jp/photo/detail/6449319 乃木坂46(提供写真))

これなんですが。

これをはじめて観た時に思ったのは「SMAPもこんな衣装着てたよなー」ということでした。

画像2

(SMAPのコンサート衣装展示を見てきた話:http://nishibi-fmb.hatenablog.com/entry/2017/02/13/205218)


これは2014年に行われたSMAPの(結果的に最後となった)コンサート『Mr.S "saikou de saikou no CONCERT TOUR"』の衣装の一つだと思います。

直近に発売されたアルバム『Mr.S』を模している衣装だとは思うんですが、ちょっと上の乃木坂の衣装と似ている気がするんですね。(まあ、似てないと言われればそうなんですが)

なので、乃木坂の衣装が「ダサい」と言われたときには「そうなのかー。SMAP意識したんじゃないのかなー」と思ったことをよく覚えています。


ちなみに乃木坂46とSMAPがグループとして共演したことは、ほとんどありません。

本当に「すれ違った」と言えるくらいのものがほとんどだと思います。同じ画角に入ったものでも驚くくらいに少ないです。

どちらも好きな人間にとっては、非常に悔やまれることなんですが、それでも探してみると色々と出てきます。

グループとして「すれ違った」のは、細かく言うと2回くらいではないでしょうか。

1回目は乃木坂46が初めてMusic Stationに出演した2014年4月11日の放送です。(乃木坂46は「気づいたら片想い」、SMAPは「Yes we are」を披露しています)

この回では偶然にもSMAPと乃木坂が同じ画角に収まるという、今では考えられないようなことが起きています。(ちなみに乃木坂とタモリさんのトーク中には中居正広が会話に入ってきたりもしています)

乃木坂46×SMAP


もう1回は、SMAPが(これまた結果的に)最後の生放送の歌番組に出演した2016年『明日へコンサート』の一幕です。

乃木坂は生駒が秋田県出身ということで白羽の矢が立ったのか、「悲しみの忘れ方」を披露しています。

乃木坂46×SMAP 明日へコンサート2

少し分かりにくいですが、後ろにいるのは左から、星野・深川・桜井・橋本・西野・高山・齋藤・衛藤でしょうか。生駒と白石は前列にいます。これも「同じ画角にいる」という意味ではかなり貴重な放送だったと思います。

乃木坂46×SMAP 明日へコンサート3

「世界に一つだけの花」を歌っているSMAPの後ろで口ずさんでいる乃木坂のメンバーを観ていると、冠番組で持ち歌が少なかった時に番組の最後で歌ってたなあ、なんて思い出して感慨深くなります。


乃木坂とSMAPの関りが薄いのには、乃木坂が広くテレビに出始めた2016年にはSMAPは解散騒動。さらに露出を増やした2017年にはもう解散していたという事情があると思います。

2016年、乃木坂が「サヨナラの意味」を発売するタイミングで出演したMusic Stationでは、奇しくもVTRでSMAPが発売するベストアルバム『SMAP 25 YEARS』の映像が流れていました。2016年11月3日の放送です。そこでは、ファン投票で1位になった「STAY」の映像が流れているのですが、その映像をスタジオで観ている乃木坂のメンバーという、これまた珍しい画があったりもします。

「STAY」はかなり感傷的な曲です。サビの「僕らずっと共に歩こう 永遠なんて言わないから 5、60年 それだけでいい」という歌詞は、解散するSMAPに対してファンが思っている想いのようにも受け取ることができます。

その「STAY」のライブ映像を乃木坂含めた出演者全員で観ているのですが、Bメロの「Let you know 大事なのは続けること」を歌っている場面。その場面のワイプで、芸能界引退を発表している橋本奈々未をカメラで映すMステスタッフは凄いなと思いました。

Screenshot_2020-04-08 ミュージックステーション - 16 11 04 - 日本综艺 - MioMio弹幕网 - ( ^ω^)你是我的Master吗 - miomio tv mp4

超間接的ですが、そんな関りもあります。

この映像ではタモリさんやKinki KidsといったSMAPと深く関りのある人達の表情に注目してしまうんですが、乃木坂的な目線で言えば、また違った側面で見えてくるものがあったりします。

これくらいですかね。個人的に気付いた接点は。


SMAPが解散した2017年、SmaSTATION!!で香取慎吾と絡み、音楽の日では中居正広と絡み、どちらも「SMAPは一人でもこんなに偉大なのか」と思うような放送でした。

なので、乃木坂46とSMAPが共演しなかったことが、より惜しいなと思ってしまうんです。SMAP×SMAPに出る乃木坂が観たかったなあと。

乃木坂的な目線で考えても、2017年からグループを卒業するメンバーが増えていきました。グループが複雑化・肥大化していく中で、あのタイミングで共演したかったなと思う気持ちは強いです。(まあ、もうあとの祭りなんですが)

だから今回、「I see...」をきっかけに乃木坂とSMAPが語られるのは嬉しいような反面、「やっぱり共演したかったよね??」という思いがさらに強くなりこんな文章を書いてしまいました。

SMAPの『Mr.S "saikou de saikou no CONCERT TOUR"』の映像に乃木坂の「I see...」を合わせた映像が動画サイトに溢れていますが、だったら元の映像を観てほしいな、と思ったりもします。

乃木坂ファンでもSMAPは楽しめると思うんです。特に『Mr.S』の、おじさんになったSMAPの「余裕」と「貫禄」みたいなものは、乃木坂のライブでは味わいにくい感覚だと思うので。

6万人のステージを、自分たちの庭みたいに歩いている場面なんかは笑っちゃうくらいカッコいいです。

このコンサートは「夜空ノムコウ」や「青いイナズマ」、「オレンジ」といった有名な曲も多く入っているので、(アルバムのコンサートではありますが)全体的に誰でも楽しめる内容となっています。


上で「バレッタ」のMVと似ていると言われている「Fly」の頃のSMAPはキレキレでそれもまたカッコいいです。

平均年齢25くらいでしょうか。この頃のフィジカル重視でどんどん踊っていく感じも好きですね。

6人時代に手を出してみるのも良いのかもしれません。

曲単位で言えば、乃木坂ファンの多くが思ってるSMAPの歌は「世界に一つだけの花」みたいな国民的という存在に応えている明るい曲ばかりだとは思います。ですが、6人時代には「社会人の日常」を切り取った(従来のアイドルとは思えない)曲を歌っているので、それはそれで新鮮に感じると思います。バックトラックも異様に豪華で聴き応えがありますし。

SMAPは活動自体が長いので、楽しめるような部分が必ずどこかにあるような気がします。


逆にSMAPファンに乃木坂をどう勧めればいいのか……、考えてみるけど難しいですね(笑)。

ライブで言えば2015年の神宮ライブ辺りが良いんでしょうか(パッケージにはなってないんですが)。2017年の神宮ライブがいつかどこかで解禁されたら、多分それが良いとは思いますが。

ライブ的な映像よりは、過去のMVやファーストアルバム『透明な色』あたりの曲から広げていくのが良いのかもしれません。シングル毎、アルバム毎に色んな「コンセプト」にチャレンジしている様は、見応え聴き応えあると思います。

SMAP×SMAPが好きなら、バナナマンさんとやっている番組から手を出すのもアリかもしれません。


SMAPは言葉こそ放送禁止用語みたいになってしまいましたが、すごい勉強になると思うんですよね。今のアイドルが好きな人でもアイドルを目指す人でも、「勉強」という言葉はおかしいですが、「勉強」になると思うんです(笑)。

ああいうキャラクター性や関係性で笑いを生み出す形も、今のアイドルの人達が観てもいいし、SMAPを語る人が表れても面白いなと思うんですが、まあ色々と難しいんでしょうね。


ここからは少し思想の話になっていきますが、乃木坂46とSMAPをなぜ同じように並べたがるかというと、それはこの2つのグループには共通点があると思っているからです。

それはどちらのグループも、「偶像的な存在であること」と、「親しみやすい存在であること」の2つを共有して持っていることなんです。

そして、この2つの要素こそがアイドルにとって一番大切な2大要素だと思ってるんですね。

(乃木坂が「親しみやすいか」は難しい部分ですが、ファンならば分かると思います)

SMAPはテレビが強い時代に活躍していた分、より偶像的な空気を全身に纏っていると思います。乃木坂はグループのアプローチそのものがより偶像性をより高めていたと思います。

だから、この2つのグループは、色々と比較して語っても興味深い要素が出ると思うんですが、ファン層があまり被っていないのか、今まで共通して語られることが少なかったような気がします。

まあ、それはそれで良いんですが、今回「I see...」をきっかけにSMAPと乃木坂が共通して語られる機会を得たのなら、もっとたくさん色んな見方で2つのグループを語る人が増えれば、もっと面白くなるのかなーと思います。

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