要領悪いマンのささやかな抵抗(プロトタイプ)

どうして上手くいかないのか考える

 一人暮らしを初めてもうすぐ4年目になるが、どうにも僕は生活が上手くないらしいということが分かってきた。忘れっぽいしドジだしガサツだしすぐに部屋が汚くなるしと、およそ正常な人間とはいえない生活を繰り返している。そんな中でもなんとか人間をやっていけるように、自分なりに色々と工夫を取り入れて生きているのだが、そろそろ頭の中でまとまらなくなってきたのでここで一度文章という形、いわゆる備忘録として残しておこうと思う。

 そもそも、どうしてこう……なんか上手いこといかないというか、上手いように出来ないのだろうか。新しいことを始めてみようとしても3日経たず挫折したりするし、そもそも新しいことを始めてみようという気持ちになりづらいという、つまり熱しにくく冷めやすいとかいうありえん性質を持っているのが原因なのか、単に不器用なのが悪いのか。僕は多分両方だと思う。とにかく、他の人間がやっていることと同じことをしようとしても中々上手くやれないのだ。ここで考えるべきなのは、「だから僕は駄目だ、生きる価値がない人間だ」などという無駄なネガティブなどではなく、「じゃあどうすれば上手くやれるか」という方法論だ。この方法論のトライ&エラーによって、僕たちはより自分に適したやり方を見つけることが出来る(これは要領とかは関係なく、色んなことに言えることだけれど)。もしそれが普通のやり方よりも楽に出来そうなら完璧だ。FFだってロマサガだってひたすら楽したがる人がいるのだから、人生も楽してもいいのである。勿論それでタスクがきちんとこなせるのなら、の話ではあるが。

 とにかく、書いてるうちに思い出すこともあるだろう。やっていこう。今回はちょっとした試みということで一旦1つだけ。


メモはまず端末(スマホ・タブレット等)に記録しておく

 このライフハック(?)は結構ありふれているとは思うが、ありふれているということはつまりそれだけの需要があるわけで。大体ライフハックに著作権など殆ど存在しないのだから、パクって効率がよくなりそうならばどんどんとパクっていいと僕は思う。技術を盗むのと実質同義だ。因みにここでいうメモの内容としては、ふと感じたことや気づいたこと、気になったことと定義しておく。

 何故スマホ等の端末(面倒なので以下スマホとする)でメモを取るのかという話をすると、まず手軽であること。思い浮かんだ時にメモ帳を起動してしゅぽぽぽと打ち込めば終了する。保存さえすれば見返す時もファイルを開けば一発だし、読めない字が出てくることもない(酔っ払っている場合を除く)。次、紙がいらないこと。僕は割とアナログチックなもの(手帳とか付箋とか)が好きなのだが、そういうものは前述したガサツな性格も相まってすぐに失くしたりぐちゃぐちゃになっていたりする。その点、スマホであれば紙を消費せずともメモが可能だ。ふと何か気づいたことを書き留めておきたい、そんな時に「紙がない、ペンを出さなきゃ」とするのは非常に非効率だ。その点、紙やペンを取り出す時間をスマホを取り出す時間一つに圧縮(実際はアプリ立ち上げなどでもうちょびっとかかるけど)出来るのはめちゃくちゃ便利だ。

 編集がしやすいこと――つまり、書き直しが容易であるところも大きな利点だ。紙とペンの場合、消しゴムやらフリクションのラバー部分やら、あとは修正テープやらで消したりする必要がある(ペンで上からぐしゃぐしゃってする人もいるけど汚い)が、スマホの場合消したいところをタップしてBackSpaceキーをタップするだけで消せる。これがデジタルの強みだ。

 また、いちいちテキストファイルを開くのが面倒だ、という場合はスクリーンショットを撮ってしまえばいい。添削こそ出来ないものの、アルバムからすぐアクセス出来るのでより時間の短縮になる。あと、メモを1つのファイルにまとめておけばいちいちテキストファイルを開き直すことなく閲覧できるのもポイントだ。どのメモに何を書いたか忘れた時も、そのファイルから検索すればより早く発見することが可能になる。

 ただ、内容の記憶しやすさという点ではやはり手書きには劣る。これは自分の手を動かしたり内容を音読したりして内容を記録するという動作は非常に記憶しやすいことが理由である。小中学校の時、やたら同じ英単語を書かされたり国語で教科書を読まされた経験がある人は多いと思うが、あれはなんやかんやで結構理由のある覚え方だったりするのだ。要領がよかったり飲み込みの早い人間だとあれが非常に苦痛で無駄な時間だと感じるだろうが、要領の悪い人間にとってはあの方法は地味ながらより確実に記憶できる、ちゃんとした勉強法なのである。

 さて、この「記憶しやすさ」という欠点に関して、僕の場合は「スマホに記したメモを後でノート等に書き写す」ことでカバーしている。これにより「手で書いて覚える」というプロセスを通過することが可能になる。これが非効率だと思う人もいるかもしれないが、勿論この方法を取っているのにも僕なりの理由があるのだ。それは、「厳選ができること」である。厳選という言葉を聞いてポケモンを思い浮かべる人間は末期なので反省するように。で、なにを厳選するのかという話だが、これは当然メモの内容だ。

 ふと思いついたことを書き記したメモを後から見返すと案外大したことない(書き記すまでもない)内容だった、という経験はないだろうか。僕は沢山ある。当時はスマホもPCも持っていなかったので、黒歴史のノートが何冊が出来上がったりして(実家に封印中)それはもう困ったものだ。しかしながら、スマホに一度メモを保管しておけば、そこから本当に使えそうな情報だけを抜き出してノートにまとめることができるのである。これによってノートを効率的に使うことが出来るようになるし、「やっぱりメモのあの部分必要だったかもな……」という場合はもう一度テキストファイルを開けばすぐに閲覧できる。また、テキストファイルは容量が大きくないので沢山保存が可能なのも魅力的だ。



 皆が何気なく使っているようなスマホのメモ帳やテキストエディタは、僕にとっては最重要ツールの一種だ。メモにスケジュールに備忘録、使った金額を書いて家計簿代わりにすることもできる。プログラミングの勉強も(テキストエディタであれば)出来るし、最悪試験の時にカンペ代わりに使うことも出来る(絶対にしないように!バレたら単位消し飛ぶぞ!)。でもバレなきゃ犯罪じゃないんですよ。流石の僕もカンペ代わりに使ったことはない。ディスプレイの光でバレるし。ともかく、思ったより色々な用途に使えるので是非活用してみてほしい。

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