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白い恋人


白い世界であなたと私

靴は履いていない

凍えるように寒いのかもしれないけど、どうでもいい

あなたの温もりを感じられるなら



愛し合って、慈しみ合って

そうすればこの夜を裸足で走っていけると思ってた



それは一瞬のこと

手を離してしまった

もうどこにいるかわからない

無事でいるかもわからない

ホワイトアウトした視界は晴れそうにない



足元を見ると血が滲んでいる

誰かを愛した、あたたかい疲労



雪が溶けたら…

なんて淡い未来はきっとない


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