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母がブルートに生まれ変わった話

母には根拠なく自慢をする癖がありました。
小さい頃は姉妹で素直に聞いていたのですが、
成長するにつれ許せない場面が増えていきます。

ある日、
母が昔は細くてモデルになれると言われていた、
と自慢し出しました。

妹も私もピキーン💢となりました。
姉妹して自慢が苦手な性格なのです。

母の自慢は、大抵娘達に対して行われます。
赤の他人には自慢しませんが、
例え家の中でも「モデル」発言は許せません。

だって母は身長150cm前後なんですもの。
本人は151cmと主張していましたが。

妹「嘘をつけぇ💢!その小ささでモデルなんておかしいやいっ💢」
母「ホントよ!こんなに痩せていたんだもの!」

怒りながら母が証拠写真を突きつけてきます。

それは母より背の高い人が撮影した、
全身写真でした。

顔がかなり大きく感じられます。
明らかに母のチョイスミス。

私「こんなに顔の大きいモデルいない😂」
妹「そんなに痩せて見えないしチビだ😂」

怒りもどこへやら。
私達は腹を抱えて笑い出しました。
今でも思い出すと笑えます。

もう母はカンカン💢

「あんた達ぃ💢我が家で太陽のような存在の私に失礼よっ💢本当に細かったのよ!オリーブみたいって言われていたんだからっ」

オリーブ。

その言葉で笑いはピタリと止まりました。

私「オリーブ?はぁぁ💢?ポパイのぉ?」
妹「どこがオリーブゥ?」
母「む、昔よ💦今じゃなくて昔💦」

妹「そうか、それなら今はブルートだ!」
姉妹「ブルート♪ブルブルートォ😂🙌」

この時母は

モンチッチからブルートへ

と生まれ変わりました。

母は聞いたことのないシャンソンが趣味と、
見合いの席で言ったり、

自分を宇宙人だと言い張ったり、

常に面白い方向で一言多い人でした。

妹のネーミングセンスの詳しい話はこちら👇

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