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見なかったことに

夏は洗濯物が2~3時間で乾くので気持ちがいい。日光に当てすぎは色あせにつながるなど言われるが、ひと夏くらいは色は持つと思うので、かまわず干してしまう。家事が早く片付くことは心を本当に軽くしてくれる。

特に今はオリンピック時期なので、つい見とれて干すのが遅れても乾いてくれ、本当にありがたい。

夏の前に花粉症や黄砂、梅雨が続くから余計に洗濯と夏との相性の良さを実感するのかなという気もする。

しかし、洗濯日和な夏にも敵がいる。天気の急変である。近所にちょっと出るだけだから、と干したまま買い物に行くと突然雨が降るのだ。

店内から雨を見た時や、買い物を終わらせて地面が濡れているのを発見した時のあの絶望感といったら。

前から天気の急変はあったが、ゲリラ豪雨の多くなった昨今、急変の回数が増えた気がする。

たまに局地的なゲリラ豪雨だったため、出先の地面が濡れていても家のまわりは降っていなかったということはある。

絶望的な気分で雨宿りをした後、トボトボと帰って来て地面が乾いているのを発見した時のうれしさといったら!目に見えない誰かがご褒美をくれたのでは、と思えるくらいにうれしい。

家事というのは、こういう小さな喜びが支えとなる。

その反対に家の周りだけ濡れていたりとか、出先も家の周りも雨だった時は、暗澹たる気持ちになる。

ダランと重たくなった衣類を洗濯機に詰め込みボタンを押す時の、あの気持ち。洗濯のし直しは心に相当なダメージを与える。

家事というのは、こういう小さな不幸で辛さが増す。

そんな時「雨は見なかったことに」と心の中でつぶやき、風呂場で浴室乾燥をしてしまうことがある。

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たまに、本当にたまにやる。絶望のあまり、つい暴挙に出てしまうのだ。

たまになんだから許して欲しい。

いや、ダメかな?

今回の告白は不正解ということで。

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