コンビニエンス人間


 いま私たちの日常の中にはなくてはならない存在であるコンビニエンスストア。だいたいのお店が24時間営業していて、自分のタイミングで欲しいものを買いに行くことが出来ます。つまり私たちにとってはとても『便利』であり、『好都合』ですよね。
 もしコンビニがない世界だったら、どうしますか。喉が乾いた、お腹がすいた、トイレを借りたい、忘れ物をしてしまい買いたい、などなど普段コンビニで済ましていませんか?それが無くなってしまったら『不便』で『不都合』ですよね。つまりいつもの日常に当たり前にあるものは気づいていないだけで無くてはならないものへと変わっていっています。
 ここでふと、私は考えました。これを人間に当てはめたらどうだろう。と。
 よろしければ考えてみてください。あなたがたにとって、無くてはならない存在の人はどれだけいますか。それは、あなたがたにとって『必要』な存在ですか。
 そして、ここからが本題です。便利なコンビニエンスストアを人間に当てはめたときに一方向から考えるだけでは見つけることが出来ない重要なポイントがあります。
 いつもなにげなく暮らしている生活の中で友人や知人や親など様々な人を頼って私たちは生きています。「私たちは色々な人々を頼って生きる」これは人間である限り当たり前のようなものです。ですが、ここで物事の見方を180度変えて見てみてください。「頼られる立場」になってみてください。「頼られる」ということは信頼されている証。「頼られる」ということは必要とされている証。「頼られる」ということは相手に良い影響を与えられる証。
 果たしてこれらだけでしょうか。少しネガティブな目線で考えてみてください。「頼られる」ということは相手からすると「好都合」。「頼られる」ということは相手からすると「便利」。このような捉えかたも出来ると思います。もしこの考えを「頼られる」側の人が持っていたら普段、私も含めあなたがたが何気なく「頼る」人達は本当に良い気持ちで引き受けてくれているでしょうか。言葉を悪く言うならば、「こういう時だけ頼りやがって」「都合良いように利用しやがって」など思っている人もいるのではないでしょうか。
 私やあなたがたからしたらその人はとても優しく、いつも味方になってくれる人です。見方を変えてみると、相手からすると利用されていると感じる人もいるかもしれません。
 ここで間違ってはならない事があります。
 「頼る、頼られる」この関係性は良好なものであればとても素晴らしく美しい関係であると思います。お互いの足りないところを補填し合う支え合うとても素晴らしいことです。
 しかし、その関係性やバランスが何かの弾みで崩れてしまった時、「頼る、頼られる」といった関係性は「便利好都合、利用される」といった関係性に変わっていくのではないでしょうか。
 つまりここまで長々と書き綴ってきたことからなにが言いたいのかと言うと、相互利益のある関係性を大切にしていかないといつか、重さが異なっている天秤は傾き崩れてしまうということです。覆水盆に返らずという言葉があるように1度崩れてしまったものは元には戻りません。いや、戻すことがとても難しいといえるでしょう。つまり、傾き崩れてしまう前になにか変えていく事が大切です。
 もし、自分自身当てはまるなと感じる部分がある人は今からでも行動1つで変えられます。相互利益だけが全てではないですがお互いにとって支え合える関係を築くことが大切です。バランスのいい「人」という字を作り上げていくのです。Convenience person ではなく Precious personを。




 ここまで書いてきたこと私自身がふと思ったことであり、私の身に起こった実際の出来事ではありません。私自身の身の回りの関係は良好な関係が築けていると思います。しかしさっきも言ったように私の目線から見れば。です。相手から見ればどう見られているんでしょう。もしかすると、コンビニエンスな扱いをしているのかもしれませんね。一つ一つの行動や言動を気をつけていきたいものです。
Precious personを増やしていけるように。



ちなみにコンビニはローソンが好きです。

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