5/28(木)無観客有料配信ライヴへの想い。
ライヴを中心に活動しているミュージシャン、ライヴハウス・ライヴバー経営の方、音響や照明などライヴに欠かせない方など、音楽関係者だけでも相当な数の方たち、そして音楽だけではなく演劇やダンス、パフォーマンス等々。。。
生でお客さんに観ていただき体感することで感動を共有する空間で働く方たちは本当に厳しく、たいへんな状況の方たちが各地に沢山いると思います。
国の給付金はもちろんいただいた上で、その他申請できるものも全部申請し、やるだけのことをやってみてもこれから先が不透明な部分も多く、今の状況が「長期化」した場合、もっと大変になる可能性もあると思っています。(全国の緊急事態宣言は全面解除され、ライヴハウスの再開について検討が始まったようですが、完全再開になるのには時間がかかりそうです)
私には奄美大島内はもちろん、ツアーで訪れる各地でお世話になっている方たち・お店がいっぱいあって、そのすべてに何かしらの支援・協力をしたい気持ちがあるのですが、正直今、私自身に余裕がないのでそれは難しく、、、とても歯がゆい想いです。
守ろうとしなければ、昨日まで当たり前のように存在していても、あっという間に消えてなくなってしまうものがあります。少しずつですが私がやれる範囲で長く支援・協力していけたらと考えています。そしてこの大変な状況の中でもお客さんと共有し繋がっていける新たな表現活動を見つけ、続けていけるのかを模索して実行していこうと思っています。
今回その一環として「奄美マヤスコ&ハシケン支援 ハシケン・プレミア無観客有料配信ライヴ」を行います。
私が奄美大島で初めてライヴをやったのは2000年、今からちょうど20年前に、ライヴハウス・ASIVI(正確に言うとROAD HOUSE ASIVI、以下アシビ)に呼んでもらって奄美初ライヴをやりました。そのライヴは恐ろしく(笑)盛り上がり、今でもその光景をはっきりと思い出せます。そこから奄美との縁が深まり、毎年のように奄美で行われた沢山のイベントやライヴに出演させていただき、2006年に第76代奄美観光大使になり、2011年、東日本大震災の後、奄美に住むようになりました。
アシビのオーナーであり、あまみエフエムの理事長でもある麓憲吾さん、そしてもう1つの私の奄美の「ホーム」マヤスコのオーナー西桂吾さんに、今月始め無観客有料配信ライヴについての相談をしました。アシビはライヴやイベントはもちろんまだまだできませんが、今月11日にバー営業を再開しています。私からアシビの支援について申し出たところ、麓さんは「ありがたいことに、うちも現状大変は大変なんですけど、今は何とか持ちこたえられそうなので、色々な方たちから支援しますよ協力しますよって言ってもらえてるんですが丁重にお断りさせていただいています。もしハシケンさんがマヤスコで無観客有料配信ライヴをやるのであれば、マヤスコはかなり大変だと思うので、うちに気にせずマヤスコを支援してください」と言ってくださったこともあり、筋としてはアシビの方が長年お世話になっていて付き合いも長いので、まずはアシビでライヴをやれたらという気持ちもあったのですが、私にとって初となる無観客有料配信ライヴを今回マヤスコでやることに決めました。
ライヴバー・マヤスコは4月から約2ヶ月営業をストップしてます。私も参加するコンピレーションCDを独自に制作して販売すること等で、なんとか今の状況をきり抜けようと模索していますが、このままライヴができない状態が続くと存続が危ぶまれます。マヤスコは奄美の音楽好きが集い交流できる大切な場所です。私はソロやハシケントリオ、そしてたくさんの素晴らしいアーティストとの共演(敬称略:新良幸人、我那覇美奈、リクオ、Saigenji、蝦名摩守俊、ミヤタトモコ、又吉祐衣、里朋樹、松元良作、森拓斗)のライヴをマヤスコで行なってきました。マヤスコにはギター、ピアノ、ドラムなど楽器も豊富に揃っていて、お酒を飲みがてら「ちょっと何か弾いて歌ってみたいなぁ」と楽しむこともできます。お酒は沢山置いてありますが、食べ物は簡単なおつまみがあるだけなので、他のお店で買ってきたものを持ち込むこともできます(笑)。あとロケーションが独特で港に隣接していて海、川が近く、窓から見える景色も素敵で異国のようで、夜になると真っ暗な中に「MA・YASCO」の文字とその建物が浮かび上がってちょっと幻想的です。気軽に音楽を楽しみたい方から本格的にライヴを楽しみたい方まで、集っていただける空間です。
なんとかこの場所を存続させて、今の状況が落ち着いたら、ぜひ本土からも遊びに来ていただけたら、と想っています。
実は20年以上お付き合いをさせていただいていた、ある地方のライヴハウスが、今回のコロナのことできっかけで非常に残念ながら閉店を決めました。事前に連絡をいただいたので私から存続のために何かやれそうなことがあるのかという提案を僭越ながらさせていただきましたが、色々な事情も絡みお店を閉めることを決められました。
そのこともあり、できる時にできることをやらないと手遅れになるのでは、ということを強く思うようになりました。そのことも今回の「無観客有料配信ライヴ」に繋がっています。
私は、昨年暮れにブログやSNSで発表した通り、今年3月以降の自主企画によるライヴはお休みにして、どなたかが企画していただいたライヴにスケジュールが合えば出演し、あとは色々と立て直しをする期間にしようと考えていました。ですが今回のコロナの影響で各地にいる私の熱心なファンの方が企画していただいたライヴやイベントも全てなくなり、2月末から毎週土曜日に行ってきた「ハシケン・テゲテゲTV生ライヴ配信」への「なげせん」や映像に付ける音楽を制作すること等で、今はなんとかぎりぎり生活をしています。今後、新作を録音して販売することを考え動き始めていますが、このままの状況が長く続くと今まで以上に苦しくなり、今年は色々と立て直しをする期間と考えていましたが、立て直しする以前に音楽活動自体ができなくなる可能性が出てきました。
5/28(木)に行う「ハシケン・プレミア無観客有料配信ライヴ」は、休憩を挟む2部構成で2時間半程度歌うソロワンマンライヴです。もちろん生で体感するライヴには敵わない部分もあると思いますが、カメラを3台使うことやライヴと同じ音響設備を使うことで配信ならでは臨場感を味わっていただけると考えています。配信後、アーカイヴを残しますので、リアルタイムで観られなくても10日間(6/7日曜日23:59まで)は、何回でも視聴して頂けます。
演者を支えているお客さんの中にも、フリーランスの方、個人商店を経営してる方をはじめ、今大変厳しい状況の方たちが沢山いらっしゃると思います。なので、本当に無理は言えませんが、、可能であれば今回マヤスコで行う無観客ライヴ配信を楽しんでいただくことで、マヤスコの存続、そして私の今後の音楽活動へのご支援をしていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。ハシケン
5/28(木)19:30配信スタート予定。
「奄美マヤスコ&ハシケン支援 ハシケン・プレミア無観客有料配信ライヴ」
視聴チケット料金:3000円
視聴チケットの購入、視聴に関する詳細は、https://popuypopo.thebase.in/items/29166530
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