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生きるってえらいことよ?・・・あたりまえにあることに気づく話

老人ホームで生活されている女性と話していると

「生きるってえらいことよ?」
「生きることはずっとえらいことなの。若くて楽しいと忘れてるけど。」
「手伝ってもらわないと居られなくなると、よーくわかるわ。」

※「えらい」とは方言で「たいへん」という意味です。

ざわつきポイント

・生きるとはずっと大変が伴っている
・生まれたときから常にある、大変さに気づく
常にあるものに意識を向ける、気づくってとても大切!!

あたりまえのことが特別だと気づくチカラ


いつも通りの生活のルーティン。
この中にいくつの奇跡が詰まっているか?
問われるまですっかり忘れていました。

気づくチカラの要素

・五感に意識をむける
・感情に意識をむける
・思考の癖をしる
マインドフルネスはこの要素を感じる力をつけるのに有効なのだとか。

「生きることはずっとえらいこと。」と言われハッとしました。
あしたも目が覚めて同じ様に生活できるイメージでした。

でもほんとに??
1年後がくる保証はまったくないのが現実です。
「生きる」を深く考える機会をもらい、ふり返りできました。

僕には利用者さんの「生きる」への強いこだわりがあります。

希望を自分のチカラで叶える体験をしてもらうこと。
●家族も関わってそれが叶うこと。

ターミナル(終末期)の方への介入では特に
ご家族に、「いっしょにやりきった」という自信をもって残りの人生を歩んでもらうこと。

自分の「生き方」を丁寧にすることは自分の「死に方」に納得感を得ることだと考えています。
それは家族の残りの人生の質にも大きく関わると思っています。

今でも、このこだわりはブレていません。
尖ってたころは他者とぶつかることもありましたが、今はだいぶ丸く接することができるようになりました。笑

終末期の方と関わるスタッフに問うこと


・その方の、やりたい・叶えたいに全力でセンサーを張っているか。

・ご家族の一緒にやりたい・叶えたいに全力でセンサーを張っているか。

・安心・安全ばかりをめざし危ないかも。を理由にスルーしていないか。

これらをふくめて「自分のしてあげたい」が先行していないか?
こんな問からはなしを始めることが多いです。

医療・介護保険法の内ではどうやっても叶えることがむずかしいことがあるのは事実です。
だからこそ枠にとらわれず、理想の形から逆算して1ミリでも希望に向かって進む道を見つける努力をしたいですね!

意図をもって取り組むのとそうでないのでは結果は全く変わってくると信じています。


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