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京王杯2歳S 2021 回顧

【レース展開】

S(スロー)後半型 直線緩急型 35.1-34.1
平均寄りのスローという流れからの後半3F勝負。3角で一旦緩むが4角から一気に再加速する展開。


キングエルメス 1着

【出し切る形・先行力生きる・SP持続力見せる・反応と加速力に見所あり・快勝】

【好発】【好位追走】【4角馬なり】【直線入口で外】【直線半ばで伸びる】【最後1Fそのまま押し切る】【快勝】

好発から押して前に行ってハナを伺う勢いだが、内の馬に譲って2番手追走の形。4角手前から馬なりで徐々に進出し、直線入口で外目に出した時点で先頭を伺う位置まで上がってくる。直線の坂の上りでスッと反応して先頭に立つと、最後の1Fもそのまま伸び続けて後続を寄せ付けずにそのままゴール。

前目の位置で運んで4角から直線を絶好の手応えで迎えて直線でそのまま押し切る内容の競馬。内枠でもあり先行力の高さは生きたと思うし、坂の付近での反応の良さと加速力も見せた内容。時計面はさほど目立った数字ではなかったが、機動力の高さを見せた事は今後に大きく繋がると思う。


トウシンマカオ 2着

【出し切る形・先行力生きる・SP持続力見せる・勝ち馬とは位置取りの差・完敗?】


【好発】【好位追走・外】【4角外から動く】【直線伸びる】【最後1Fしぶとく伸びるも】


好発からハナに立つ勢いだが、内枠の2頭に譲る形で好位の外を目追走。4角で外目からジワッと押し上げて行って直線序盤で追い出しの態勢に入り、半ばで本格的に追われて伸びを見せるが、勝ち馬ほどの反応と加速力は見せられず。最後の1Fでもそれなりに伸びは見せているのだが、先に抜け出した勝ち馬には追いつけないまま2着でゴール。

好位追走から直線しぶとく伸びる形での2着。直線半ばで勝ち馬ほどの反応と加速力は見せられなかったが、それでも反応の良さと一定の加速力とトータルのSP持続力は見せたと思う。この感じだと現状では緩い流れで加速勝負になるよりかはある程度持続力を問われる形の方が向いているのかもしれない。

ラブリイユアアイズ 3着

【道中掛かり気味・勝負所で包まれる・加速区間で見劣り・完敗】

【出負け】【リカバー・中団待機・前】【道中若干掛かり気味】【4角~直線半ばで包まれる】【直線半ばでしぶとく伸びる】【最後1Fジリ伸び】【完敗】

若干出負け気味からすぐにリカバーが効いて中団前目を追走。道中は若干折り合い面に苦労する感じだが、馬群の中ほどで何とか折り合いに専念する感じ。4角~直線中ほどまで馬群に包まれた感じで追い出しを我慢する格好から、半ばで外目に出してようやく追い出しを開始。ただ追われてからの反応と加速にそこまで見所が無くジリ伸びという感じ。最後の1Fになって先に抜け出した馬がやや苦しくなった所で差を詰めたものの、結局3着が精一杯という感じでゴール。

道中若干掛かり気味だったし、4角~直線で包まれ気味だったという要素はあるが、イザ追われてからの反応と加速力で見劣った感は否めない。ただ見劣った感じに見えたのは11.0-11.3秒と後半3~2F目の鋭く加速が問われた区間。単純に速い脚を使えなかったと見るのが正解なのかもしれない。

コラリン 4着

【出負けを起因とする位置取りの差・直線での反応と加速力で見劣る?・SP持続力見せるも・距離?展開?】

【出負け】【中団待機・外】【4角外から動く】【直線序盤で外】【直線しぶとく伸びるも】【完敗】


出負けして中団外目の位置を追走。4角から外目から動いて行って直線序盤で外目に出して追い出しを開始。直線はそれなりの脚色を見せるが、直線半ばで先に抜け出した馬との反応と加速力の差があった感じで、最後までその差が詰まることなく4着でゴール。

最終的には出負けを起因とする位置取りの差は大きく出た格好。また直線半ばで上位2頭に若干突き放される形になっていて、反応の鋭さと加速力でも少し見劣った印象はある。最後までしぶとく伸びてきているのでSP持続力はありそうだが、加速を問われる形はあまり得意ではないのかもしれないし、また距離的な要因や後半勝負型の展開では持ち味が発揮できない可能性もある。

レッツリブオン 5着

【勝負所で包まれ気味・直線半ばでの反応と加速力で見劣り・1400は忙しい?・完敗】

【好発】【中団待機】【4角~直線序盤包まれ気味】【直線半ばで追うもモタれ気味】【最後1Fジリ伸び】【完敗】


好発も下げて中団やや後方の位置取りを追走。道中は中団馬群の中で包まれる格好になったまま4角から直線へ。直線序盤も包まれ気味だったが半ばで外のコラリンに馬体をぶつけながらも外に出して進路を確保して追い出すが、内にモタれる感じになって中々追い辛そうな感じ。当然直線半ばでの加速もジリ伸びで最終的に5着を確保したものの、勝ち馬には0.6秒差、4着馬にも0.3秒の差をつけられる完敗だった。

勝負所から包まれ気味という事や内にモタれて…という言い訳はあるものの、直線半ばの反応と加速力で上位の馬には歯が立たなかった感じ。好発にも拘らず結構下げる形になっていたので、もう少し前目なら…とも思えなくもないが、根本的ににエンジンの掛かりは遅そうな印象もあって1400mはちょっと忙しい距離になったかもしれない。


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