天皇賞秋 出走馬個別メモ ジャスティンパレス

ジャスティンパレス

【競走馬特性面】

SM1 【SP持続力・後半型】【後半型】【万能型】【要所加速型】
【専用メモ】
加速良 後半SP持続力型
【所感メモ】根本的な持続力を問われる形に? 総合力勝負型?
【最終更新日】2023.3.20

【前走結果・レース展開】

宝塚記念・3着(0.2秒差)
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 58.9-59.9
 
ハイペースよりの平均ペースと言う感じ。ただ実際には前半がかなり流れる形になっているものの、中盤では結構緩む形になっている。その中で最終的には後半4FのSP持続力勝負の形。序盤の先行争いで流れる形になっているので、先行馬には苦しい形になったし、結果的に後方で脚を貯める形から後半勝負に徹した馬が上位を占めた印象。

【前走予想コメント】

着実に力つけ・発馬を決めて
【調教】毛ヅヤ冴える
【直前・変わり身診断】A・毛ヅヤ抜群で充実ぶり著しい
★阪神好相性 距離短縮対応カギ 後半SP持続力勝負で勝ち負け 勝負所からのコース取りが鍵?

【前走決め手】

3角で若干置かれ気味・直線は持続力を生かして3着確保

【前走個別レース回顧】

発馬五分から中団やや後方の中目を追走。道中は中団後方で流れに乗っての追走だが、3角でペースが上がった際に若干置かれ気味。それでも押して押して食い下がるように外から進出を図り、4角からは大外を回して直線へと向く。さらに直線序盤では鞍上がムチを落すなど不運があったが、半ば以降で外からジリっと伸びを見せ始める。最後の1Fで前の馬が苦しくなったところを持続力を生かし切って差を詰めたが、ゴール前で4着馬(ジェラルディーナ)を捉えて3着浮上が精一杯だった。

中団やや後方で進めて後半脚を伸ばす形。得意の後半SP持続力勝負という中である程度持ち味を出し切った内容だが、3角でペースが上がった際に明確に置かれたのが致命傷かもしれない。それでも最後は持続力の面で良さが出ていて最後はしぶとく伸びきっての3着。今回は勝負所から外々を回る形になったし、一気の距離短縮の中で要所の反応面で少し見劣った形になると思う。それでも結果的に0.2秒差の3着であり、このメンバー間では地力上位という所を見せた内容。ただ本質的にはもう少し距離が合った方が良さそうな印象は受ける。

【前走関係者コメント】

(鮫島克駿騎手) 「前半は前にイクイノックスがいなかったですし、前を深追いせず、イクイノックスが後ろにいることを把握しながら、相手に有利にならないように進めました。3コーナーでジェラルディーナが動きましたが、もうひとつ待って、イクイノックスが来れば動こうと思っていました。自分から動いて、4コーナーではイクイノックスに突かれるような形になればと思っていましたが、イメージに近い形になりました。タフな馬場、タフな流れで、3コーナーから4コーナーは苦しくなるだろうと思っていて、手応えは許容範囲でした。直線は相手(イクイノックス)の瞬発力で一気に抜き去られてしまいましたが、最後は差を詰めるような走りができました。世界一の馬に真っ向勝負を挑みました。チャンスをもらって、勝たないといけないレースでしたが、次にチャンスをもらえるなら逆転したいです。申し訳なかったです」

【2走前結果・レース展開】

天皇賞春・1着(-0.4秒差)
H(ハイ)前半型 後半SP持続型 59.7-60.8

平均寄りのハイペースという流れから中盤でかなりペースが落ち込んで、後半4Fから徐々にペースが上がって行く展開。稍重という馬場状態で少し力の要る条件だったとは思うが、展開面では後半4FのSP持続力勝負の展開と見ていいだろう

【2走前予想コメント】

決め手最上位・力出し切れば
【調教】馬体は上々
【直前・変わり身診断】A・力感十分のフットワーク、肌艶良く馬体も充実
★後半SP持続力勝負の展開なら 総合力の高さ生かし切れば

【2走前決め手】

後半要素で他馬との違いを明確に見せ・後続に2馬身半差の完勝

【2走前個別レース回顧】

発馬五分から中団の内目を追走。道中は中団内目でスムーズに折り合っての追走で、1~2角で外目に持ち出して中団外目の位置取り。2周目3角過ぎから外からジワッと進出の構えを見せて、4角で動き出して好位外目まで押し上げて直線へ。直線は外目に持ち出すと先に抜け出した2着馬(ディープボンド)を目掛けて追撃を開始。序盤で伸びを見せて半ばで前を捉えて先頭に立つ。最後1Fは後続を突き放して、ゴール前は流す余裕を見せながらも後続に2馬身半の差をつける完勝だった。

終わってみれば後半SP持続力勝負の展開の中で後続に2馬身半の差をつける完勝。1人気馬(タイトルホルダー)が途中で競争中止するという事態になったので真面だったら…?という議論になるかもしれないが、それでもある程度自身が得意とする展開で持ち味を出し切る形の競馬だったと思う。前半の流れはともかく中盤でかなり緩む展開はこの馬に向いたと思えるし、3角過ぎからの手応えと直線に向いてから加速といい、この展開の中で後半要素の違いを見せつけた形になったと思う。まぁ稍重という馬場状態で多少なりともスタミナ面を問われる形だったはずで、この馬としてはそこまで絶好の条件ではない中でしっかりと後半要素を出し切る形になったと思う。まぁこの条件で後続に2馬身半の差をつけているので、単純に噛み合ったのひと言では片づけられない内容だと言える。現状では前半の流れは関係なしに、後半SP持続力勝負の展開ではちょっと逆らえないタイプの馬になると思う。

【2走前関係者コメント】

(C.ルメール騎手)「すごくうれしいです。お客さんが多いですし、新しい京都で最初の天皇賞。勝つことができて、本当にうれしい。(レースは)ずっと冷静に走ってくれて、ディープボンドの後ろでポジションを上げて、直線はすごくエンジョイしました。長距離でスーパーホースになりましたので、今後はどのレースでも、有馬記念の2500メートルでもいけると思います」

【3走前結果・レース展開】

阪神大賞典・1着(-0.3秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 64.9-57.9

超スローの流れからの後半のSP持続力勝負。結構極端な後半4F戦と言ってもいいくらいで、その中でスピード持続力と直線序盤から半ばでの加速力が問われた展開。結果的にスタミナ面はあまり問われていない形になると思う

【3走前予想コメント】

【休み明け初戦】前々走見直し・今後に向けていい競馬を
【調教】バネ感じさせ
【直前・変わり身診断】A 毛ヅヤ抜群、威圧感たっぷりの好馬体

【3走前決め手】

終始好位内目でスムーズな競馬・後半要素で違いを見せる

【3走前個別レース回顧】

好発から好位内目を追走。道中は好位内目で掛かることなく終始しムーズな追走から2周目の3角手前でペースが上がって徐々に押し上げを開始。3~4角はそのまま内々を回って4角で仕掛けて直線へ。しかし直線序盤で前の馬が下がってきたのと、隣にいたディープボンド(5着)に寄られて内に押し込められるような形でワンテンポ仕掛けが遅れる形。しかし半ばで立て直して内から差し返すように伸びを見せると、残り100mからは後続をグンと突き放してゴール前は流す余裕を見せて1馬身3/4の差をつけて快勝。

終始好位内目で折り合いに専念してスムーズな競馬。直線で内に押し込められる形になったが、それを大した問題とせずに最後は後半要素での違いを見せるかのように後続勢を突き放しての快勝ぶり。最後の突き放す感じからも余力十分だったのは見えるし、スローの後半SP持続力勝負の中での強みが際立った感じになる。現状では純粋な持続力勝負の形よりもSP持続力勝負の中での一瞬の加速とSP持続力を生かし切る形の方が高パフォーマンスを見せている感じはする。上位人気の中では一番対応力と総合力があるタイプでもあり、天皇賞春も極端な展開になら当然勝ち負けが期待できる状況にあると思われる。

【3走前関係者コメント】

(C.ルメール騎手)「前走、前々走でスタミナを見せていたので自信がありました。大人になって、パワーアップして、メンタルも良くなった。瞬発力はないが、長い脚でよく伸びてくれました。長い距離でトップレベルになります」

【天皇賞秋に向けてのポイント】

ここはやはり2000mの距離短縮、そして高速馬場で後半勝負に対応できるかがカギ。後半SP持続力勝負の形なら十分に対応できる可能性はあるが、加速を問われる展開になった場合にどこ迄やれるかは少し微妙な感じ。現状ではある程度の位置で運んで立ち回りが噛み合うか、もしくは後半総合力を生かし切れれば浮上の余地があってもいいが、強気に推せるほどの材料はあまり無いように思える。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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