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チャンピオンズC 2022 回顧

【レース展開】

M(ミドル)平均型 持続力・瞬発型 49.8-49.5
12.7-11.2-13.1-12.8-12.6-12.6-12.7-11.9-12.3

平均ペースからの持続力勝負だが中盤で12秒後半と緩む形。そこから4角~直線で12.7-11.9-12.3と半ばで11秒台の急加速を問われた展開。勝ち時計の遅さからも時計を要するダートだったという印象。

  

ジュンライトボルト 1着

【決め手】4角~直線序盤で包まれるも・直線の加速力で違いを見せる

好発からる程度前を伺うも外の馬の動向を見つつ控える感じで中団前目のインを追走。道中は中団内目で流れに乗り、3角過ぎから中目中ジワッと動き出していくが4角から直線序盤で包まれて追い出しを待つ形。半ばでようやく外目に進路を見出すとそこからグンと加速。エンジンが掛かると豪快な伸びを見せて、最後の1Fだけで先行勢を一気に外から交わして豪快な差し切り勝ち。

道中の運びはマズマズだったが4角手前からは若干包まれ加減で、進路を探し探しの状態での追い出し。序盤では完全に前が塞がったが、半ばで外目に進路を得てからの伸び脚が凄かった。4角から思うように動けない状態で脚が貯まったのかもしれないが、追い出してから加速力で他馬との違いを引き出せたのが大きな勝因だろう。この感じだと高速ダートよりも力の要るダートでの加速力を活かす形がベストだと思われるが、逆に高速ダートとかでスピード面を全面的に問われる形にはまだまだ不安はあると思う。

クラウンプライド 2着

【決め手】前半型の競馬で違いを見せるも・G前勝ち馬の末脚に屈す

発馬五分から二の足が効いて無理をしない形で自然と2番手追走の形に。道中は好位外で折り合いを重視するように追走し、3~4角でジワッと進出を開始。4角では馬なりで迎えて直線入口で外目に持ち出して直線へ。直線序盤でスッと伸びを見せて抜け出すと半ばでムチが入ってそのまま押し切り態勢に入る。最後の1Fもしぶとく伸びを見せて完全に押し切ったかに見えたが、最後の1Fで猛追を見せて来た勝ち馬(ジュンライトボルト)にゴール前でクビ差交わされて2着惜敗。

好位からレースを進めて、直線序盤で再加速を引き出して完全な押し切り態勢に入っていたが、最後の最後で勝ち馬の末脚に屈した格好。勝ち馬を別とすれば直線で食い下がった3.4着馬を突き放して完封している訳だし、前半要素の強みを最大限に生かしか形とは言え正攻法でここまでの競馬を見せたのは立派だと思う。今のダート路線にここまで前半型を得意とするタイプないないので、今後この路線の注目株となるだろう。

ハピ 3着

【決め手】前半型の競馬で一定の内容を見せる・上位馬には完敗

好発からある程度促して行って好位のインを追走。道中は好位内目で流れに乗って3~4角も当然内々を回る形で馬なりの手応えで直線へ。直線序盤でで追い出されて内目から伸びを見せる。しかし前にいる2着馬(クラウンプライド)を中々交わせず、最後の1F区間でも中々追いつけない状況。ゴール前100mでは外から来た勝ち馬(ジュンライトボルト)の脚色に何の抵抗も出来ずに交わされたが、隣で食い下がった4着馬(テーオーケインズ)はクビ差封じて3着まで。

過去2戦とは異なりある程度前目の位置からの競馬。勝負所を内々で回す形は過去2戦と同様だが、位置取りの差もあってか馬群に包まれることは無く比較的楽な形で抜け出すことは出来た。しかしながらある程度前半型の競馬を試みた上で2着馬(クラウンプライド)には全く及ばなかったし、勝ち馬相手には最後の1Fで何の抵抗もできなかった。元々が後半の時計が速くなる形は得意としておらず、今回の力の要る馬場で時計を要する形だったし展開面でもかなりこの馬向きの形になっていると思う。さらに道中も終始内々を立ち回っての内容だった事を考えると、ここでの0.2秒差は現状では完敗と言わざるを得ない形だろうか。ただ3歳の時点で0.2秒差の3着は立派なもので、来年以降の成長を見込めば十分に期待できる馬になると思う。

テーオーケインズ 4着

【決め手】終始と外を回る形も・最後1F伸びきれず・明確な敗因が?

出遅れ気味も無理をせず自然な形で前を伺って中団外目の位置だが、2角から向こう正面で外目から位置を上げて好位の外目を確保して追走。3~4角は外を回る形ながらも馬なりで進出し、直線に向いてから追い出されて伸びを見せる。直線は序盤から半ばの坂の付近までは良い感じの脚色で伸びを見せたが、最後の1F区間で甘くなって伸びきれず。その間に内外の馬に交わされて結局4着まで。

直線半ばまでの伸びは悪くなかったが、最後の1Fで明確に脚色が鈍った感じ。正直伸びあぐねた理由が外から見た感じではハッキリしない感じで、推測だが終始外々を回る形で多少は消耗した可能性、時計の掛かるダートでこちらが思っていた以上に消耗した可能性、直線半ばで12.7-11.9という一気の加速を問われて消耗したのか…という事しか考えられない。特別消耗した感じは見られないし、外々を回っての勝ち負けできる能力はある馬。それでもこの形で0.3秒差だから何らかの原因はあるのあろうが、外から見た感じではこれ以上は詳しく分からない。状態面という可能性もあるが、調教では動き絶好だったと聞いているが…。

シャマル 5着

【決め手】外枠から出負けも積極策が奏功?・マイナス材料揃う中で善戦

発馬五分も行き脚が良くなく押して押しての先行策で好位外目追走。3角過ぎから外目からジワッと動き出して4角から直線で先頭に並びかけに行く。ただ直線序盤から半ばの加速で他馬に見劣ってやや後退。しかし半ばから最後の1Fにかけてしぶとく伸びを見せて、少し盛り返す感じを見せたがそれでも5着が精一杯という感じ。

正直距離延長となってこのG1の舞台、外枠から出負けも積極策での好位追走、終始外を回る展開、さらに直線序盤で加速を問われて苦しくなって…というマイナス要素が揃った中での渋とく粘りを見せての5着(0.6秒差だが)は立派。まぁ1800mにしてはスピード面をそこまで問われなかった事が5着善戦の要因かもしれないが、とりあえずこの条件んとメンバー相手の5着は評価できると思う。1800mはやはり長いと思うし、マイル以下で改めてというところだろう。

サンライズホープ 6着

【決め手】最後方待機・4角~直線で大外回す・最後1F脚鈍る

スマッシングハーツ 7着

【決め手】出負け、リカバー中団内目・直線内目で伸びきれず

ノットゥルノ 8着

【決め手】中団中目追走・直線伸びきれず・加速面で見劣り

オーヴェルニュ 9着

【決め手】好位追走・直線伸びきれず・最後1Fで脚色鈍る

タガノビューティー 10着

【決め手】出負け、後方待機・直線入口で大外・最後1Fで脚色鈍る

レッドガラン 11着

【決め手】中団内目追走・貯めて直線勝負の形・直線伸びきれず

グロリアムンディ 12着(2人気)

【決め手】出負け、行き脚つかず後方~中団内目・直線伸びきれず

サクラアリュール 13着

【決め手】後方待機・3角~大外回して進出・直線半ばで脚止まる

バーデンヴァイラー 14着

【決め手】中団外目追走・4角外から進出・最後1F脚鈍る

サンライズノヴァ 15着

【決め手】後方待機、直線勝負・4角~直線入口で大外・直線伸びナシ

レッドソルダード 16着

【決め手】大外枠から主導権握る・直線半ばで脚止まる

【見直しの余地アリ】

シャマル 5着
(厳しい条件下で5着善戦(ただし着差は0.6秒差で完敗))

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