天皇賞秋 出走馬個別メモ ヒシイグアス


ヒシイグアス

【競走馬特性面】

SM1 【SP持続力・標準型】【前後半型】【後半型】【持続型】【要所加速型】
【専用メモ】速いラップ対応可 右回り向き 持続型
【所感メモ】高い次元のSP持続力勝負の中で加速も引き出せる印象
【最終更新日】2022.6.27

【前走結果・レース展開】

札幌記念・5着(1.3秒差)
M(ミドル)平均型 持続型 60.4-61.1

平均ペースでのSP持続力勝負の展開。3角手前で少し緩んでから再度ペースが上がる形だがそれでも12.0秒とそこまで加速は問われていない。ただこの日は全体的に時計がかなり掛かっている印象で、どちらかと言うとかなり持続力勝負寄りの形になると思う

【前走予想コメント】

【休み明け初戦】久々を苦にせず・全体的にいい印象
【調教】仕上がり良好
【事前予想】陣営のコメントを見てもトーンは上がらないが、小回り向きで条件的には合いそうなタイプ。要警戒?

【前走決め手】

【休み明け初戦】久々を苦にせず・全体的にいい印象
【調教】仕上がり良好
【事前予想】陣営のコメントを見てもトーンは上がらないが、小回り向きで条件的には合いそうなタイプ。要警戒?

【前走個別レース回顧】

後方から4角外から動く形・一定の持続力見せるも勝ち馬には完敗

【前走関係者コメント】

発馬五分も序盤からジックリ構えて後方2.3番手の位置取り。道中は終始後方2番手で進めて、各馬が動きだした3角でもジッと後方で我慢。3角過ぎでようやく外から動き出して行って、4角で外々を回して一気に仕掛けて直線は大外へ。直線は大外からジリっとした脚で伸びてはいるが、上位勢との差を詰めるほどの脚色は無い。それでも最後までバテずにジリジリとしぶとく脚を使って最後は4着争いを演じたが、クビ差及ばずの5着まで。

後方で貯める形で直線脚を伸ばしてきたが、それでも他馬と比較して違いを作り切れずに5着まで。最後も決してバテてはいないし、4角からは大外を大きく回す形になっていて、勝ち馬(プログノーシス)とは比較にならないものの。2~4着馬に対してはそこまで見劣る内容でもないと思う。ただ元々がスピード持続力型なので、根本的な持続力が問われる展開の中で持ち味を生かし切れなかった印象。ただその割にはしぶとさと一定の持続力を見せていて、前半の位置取りがもう少し前目だったら…と思えなくもない内容。

【2走前結果・レース展開】

大阪杯・7着(0.6秒差)
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 58.9-58.5
 
平均ペースの後半SP持続力勝負の展開。向こう正面中ほどでグンとペースが引き上げられていて、かなり高い次元のSP持続力になった。最後1Fは12.5秒とかなり落としていて最後は持続力を問われた形になる

【2走前予想コメント】

反動無く更に・いい雰囲気
【調教】気合い乗り上々
★立ち回り噛み合えば 展開の対応力は魅力 平均持続ラップで浮上

【2走前決め手】

好位追走、4角外から動く・直線伸び負け・後半要素で見劣り

【2走前個別レース回顧】

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【2走前関係者コメント】

(松山弘平騎手)「気負わずスタートも良く、いいポジションで流れに乗れましたが、勝負どころで手が動いて最後は苦しくなりました。返し馬の感じが良く、やれる感触はあったのですが…」

【3走前結果・レース展開】 

中山記念・1着(-0.1秒差)
S(スロー)後半型 SP持続・失速型 48.2-47.1

少し緩めの流れから後半のSP持続力勝負の展開。中盤以降は終始11秒台後半の持続ラップから、4角から直線序盤で加速を問われるが、最後の1Fで大きく落とすラップ。最終的にこの最後の1Fの決め手と持続力が勝敗を分けた形に

【3走前予想コメント】

【休み明け初戦・熱中症】久々も中山で・走れる状態
【調教】気合い乗り上々
【直前・変わり身診断】A・坂路え余力たっぷり、休養明けえも好態勢
★中山実績豊富 SP持続力勝負なら

【3走前決め手】

持続ラップで要所の加速引き出す・他馬とは適性面で違い見せる

【3走前個別レース回顧】

若干出負け気味も二の足が効いて前を伺うが、少し控える感じにして2角までに内に潜り込んで中団内目を追走。道中は少しだけ行きたがる感じを見せつつも何とか抑え込んで中団内目を追走。3角からは絶好の手応えで中目を通ってジワッと進出し、4角で動いて直線へ向く。直線序盤で前が壁になって外に持ち出すロス。それでも立て直された最後の1Fで外から加速を見せ、前を捉えて抜け出すとゴール前では後続を少し突き放す形を見せて綺麗な差し切り勝ち。

3~4角の手応えは抜群に良かったし直線に向いて立て直すロスがあったが、それでも他馬と比較しても余力十分という感じで最後の1Fで抜け出してきた。勝負所の手応えとコース取りは効いたし、持続ラップの中で要所でしっかりとした加速を引き出すなど後半要素の強みを生かし切った内容。レースレベル的な視点では例年に比べてやや低調と言った感じの内容だが、他馬との比較でこの舞台とこの展開の中で適性面での違いを見せる形になったと思う。

【3走前関係者コメント】

(松山弘平騎手)「強いメンバーがそろっていたと思うんですけども、そのなかで勝ち切ってくれて強かったと思います。ポジションは久々というのもありましたし意識していなかったんですけれども、馬のリズムを大事にというのと、あとは風がすごい強いのでできれば馬群の中でしっかり収めたいなというのは思っていました。ヒシイグアス自体はすごく能力のある馬なのであまり他馬は気にせず、とにかくリズムを大事に自分の競馬をしようと思っていました。(熱中症もあったが)大変だったと思いますが厩舎の方がうまく仕上げて下さって、きょうは返し馬に行く時もすごい良さを感じましたし、本当にうまく仕上げて下さったなと思います。まだまだこれからもやれる馬だと思います。次もやってくれると思うので応援よろしくお願いします」

【天皇賞秋に向けてのポイント】

明らかに後半の加速勝負になると分が悪いタイプなので、鋭い加速を問われないSP持続力勝負の展開が理想。とは言え東京2000mのG1が舞台となると、理想の展開はやや望み薄かもしれない。相手関係を考えても強調できる要素は少な目で…。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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