菊花賞 出走馬個別メモ ハーツコンチェルト


ハーツコンチェルト 
【競走馬特性面】
SM2 【SP持続力・後半型】【後半型】【持続型】【直線加速型】
【専用メモ】
出負け癖 二の足遅い 後半SP持続力型
【所感メモ】末脚は持続型? 長距離型 エンジン掛かり遅め 要所の反応に?
【最終更新日】2023.9.18

【前走結果・レース展開】 

神戸新聞杯・5着(0.1秒差)
S(スロー)後半型 SP持続・瞬発型 61.2-57.2


緩い流れからの後半SP持続力勝負で、4角から直線で10秒台の加速を2ハロン連続となる。後半5Fが57.2秒、後半4Fが45.2秒とかなり後半要素を強めに問われる形になった。スローなので前半の位置取りが重要だったと思うが、それでも直線の直線の加速とSP持続力を高いレベルで要求されたレース

【前走予想コメント】

【休み明け初戦】弾みつけ菊へ・最低でも権利を
【調教】力強い脚捌き
【事前予想】ダービーでは持続性の末脚をフルに出し切る形で同タイムの3着で、このメンバーでは断然上位になる存在。出負けを含めた前半要素に課題があり、最終的に差し届くかどうかが鍵になる

【前走決め手】

終始外回る展開で直線伸びきれず・直線キレ負けだが0.1秒差5着なら

【前走個別レース回顧】

若干出負け気味から序盤は中団後方の外目を追走。道中はガッチリと抑え込まれつつ中団外目で流れに乗って、3~4角は外を回ってジワッと押し上げ態勢に入って、4角で大外から動いていって直線へ。直線は大外から追われるも序盤かな半ばの脚色で他馬との違いを作れずに終始ジリジリとした伸び脚。それでも最後1Fで前の馬が苦しくなったところを大外から差を詰めたが、内目から抜け出してきた馬を捉えきれず。ゴール前は3着争いに加わったものの結果は5着に終わる。

大外枠もあって終始外々を回る形。直線も序盤から半ばで加速面で他馬との違いを作り切れず…という事で単純にスローの後半勝負の中でキレ負けしたと見ていいだろう。まぁ内枠だったら…というタラレバも通用するかもしれないが、勝ち馬(サトノグランツ)との比較で見ると直線での追い出しのスムーズさで有利だったはずであり、内外のコース取りと言うよりも特性面の差が大きく出たと思う。

それでも終始大外を回る形でありながらも、最後は前の馬に迫ったという点は好材料。スローの極端な後半勝負の形、レコードタイムが記録される様な形の中で0.1秒差の5着は悪くは無いはず。距離が伸びて良さそうな雰囲気は見せたし、本番の菊花賞になればここまで極端なスローの後半勝負にはならないと思われ、条件そのものは好転する可能性はあると見る。

【前走関係者コメント】

(松山弘平騎手)「大外ですぐスタートでしたし、ゲートをすんなり出てくれました。枠も良かったですね。そのおかげで中団でいい形で流れに乗れ、脚もしっかりとたまっていました。ですが、直線で思った以上に脚を使えませんでしたね。もっとやれていいと思うのですが…」  
                              

【2走前結果・レース展開】

日本ダービー・3着(0.0秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.4-59.6
 
平均寄りのスローという流れからの後半SP持続力勝負だが、向こう正面で逃げ馬(パクスオトマニカ)単騎の形に持ち込んでおり、2番手以降の集団で見るとかなりスロー寄りの流れと推定される。実質的にスローの流れから直線加速勝負という展開だが、ラップを見ると意外と鋭い加速を問われる形にはなっていない印象

【2走前予想コメント】

距離延び良さ・相手強化でも
【調教】動きだけは文句無し
【直前・変わり身診断】坂路で軽く、気負いが無く力強い動き
【事前予想】鋭い加速を問われると? ゲート、位置取りカギ 後半SP持続力勝負なら

【2走前決め手】

道中位置取り上げたのは鞍上の好判断・G前上位馬に詰め寄るも

【2走前個別レース回顧】

発馬五分も二の足が遅い影響もあって序盤は後方からの競馬。ただ向こう正面で外からジワジワと位置を上げて行って3角で中団前目の外まで押し上げる。3~4角はそのまま外を回る形で4角過ぎで動き出した勝ち馬(タスティエーラ)目掛けて馬体を併せに行って直線に向く。直線は序盤で追い出されるが伸びはジリジリとしたもの。半ばでは目標にしていた勝ち馬にアッサリと突き放され、更に内から2着馬(ソールオリエンス)にも交わされるなど苦しい展開。ただ最後の1Fでしぶとく盛り返してきて、ゴール前は上位2頭に詰め寄る所まで来たが僅かに及ばず。結果勝ち馬と同タイムながら僅差の3着まで。

向こう正面でジリジリ位置を上げて行って、更に直線もしぶとく盛り返すような感じを見せて最終的にクビ+ハナ差の3着は立派な内容。向こう正面の一連の動きは鞍上の好判断だと思うし、直線も持続性の末脚がフルに生きる形になったと思う。また総じて鋭い加速を問われなかったのが幸いしている内容だと思われる。まぁそれなりに噛み合った形の内容ではあるが、最後の詰め寄り方を見ても長い距離は合うと思うし、直線で見せた持続性の末脚は今後も警戒すべき馬になると思う。

【2走前関係者コメント】

(松山弘平騎手)「スタートは少し出れないところがあった。その後は無理しない中で押しあげられたし、勝ち馬をマークしていい形でレースができた。最後も差を詰めてくれて、力のあるところを見せてくれた。悔しい気持ちでいっぱいです」

【3走前結果・レース展開】

青葉賞・2着(0.1秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.4-58.6
 
やや緩めのペースから後半4FのSP持続力勝負の展開だが、若干仕掛けが早い形のレース。結果的に中団以降で脚を貯めた馬が揃って上位に来た印象

【3走前予想コメント】

器は大きくて・東京替りプラス
【調教】折り合いスムーズ
【直前・変わり身診断】A・ひと叩きでグンと気合いが乗り、重厚感のある馬体で動きも柔らかい

【3走前決め手】

直線進路取り微妙に噛み合わず?・勝ち馬には加速で見劣るも

【3走前個別レース回顧】

発馬五分から中団内目のインを追走。道中は中団後方の中目で進めて、3角過ぎから中目を通ってジワッと押し上げ態勢。4角から直線は外を回さずに中目を通して直線に向く。直線は中目を選択したので、前が壁になるなど進路取りで苦労しながらという感じで中目から伸びを見せる。真面な進路を得た直線半ばでグンと加速を見せ、最後の1F地点では先頭に躍り出る。最後の1Fで外から来た勝ち馬との叩き合いの様相になるも、残り100mで勝ち馬に前に出られて2着まで。

道中貯める形でしっかりと後半要素を引き出す形になったが、直線の進路取りで僅かに噛み合わなかった事、最後は勝ち馬の末脚に屈する形になっての2着。ただ直線の進路取りはそこまで致命的なものでは無かったが、あくまでも勝ち馬(スキルヴィング)との比較で見ると、直線でのスムーズさの有無が勝敗を分けたようにも見えた。ただ最後の1Fで勝ち馬の末脚に屈したものの、交わされてからもしぶとく伸びて食い下がる姿勢を見せているのは良い。今回は加速で少し見劣った感はあるが、持続性の末脚は東京コースで生きると思われる。

【3走前関係者コメント】

(松山弘平騎手)「距離が伸びてリズム良く運べました。直線で間を割って伸びてきた勝負根性は素晴らしかった。スタート出てくれたし成長を感じる。結果だけが悔しい」

【菊花賞に向けてのポイント】

神戸新聞杯では5着も着差は0.1秒差だし、持続型のこの馬としては瞬発力勝負の展開の中を良く追い込んできたとも見て取れる。更なる距離延長は合いそうだが、出負け癖を含めた前半要素の課題に対処できればチャンスがあっても良さそう。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。
また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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