ステイヤーズＳ　2022　回顧

 

【レース展開】

Ｓ（スロー）後半型　後半SP持続型　64.8-59.4
13.1-12.1-13.8-13.0-12.8-12.6-12.3-12.9-12.9-12.8-13.3-12.3-11.8-11.5-12.0-11.7-12.4

緩い流れからの後半1000ｍからのＳＰ持続力勝負の形。比較的純粋な後半勝負の形になった印象だが、後半4Ｆ目で11.5秒と一気に加速しながらコーナーを回って行く形。

 

シルヴァーソニック　1着

【決め手】終始内々でスムーズな競馬・直線加速力で違いを見せる

好発も少し控えるそぶりを見せつつ、1角で内に潜り込んで好位のインを追走。道中は好位内目でジッと我慢する形の追走が続き、2周目3角までに少し位置取りを下げて中団のインを追走。2周目3～4角をラチ沿いから抜群の手応えで進出してきて、直線入口ではコーナーワークの差で速3.4番手の一角に進出。直線も序盤でスッと加速を見せてラチ沿いからスルスルと伸びを見せて、最後の１Ｆ地点で先頭に躍り出る。そこからゴール前にかけては更に加速を見せて後続を突き放し、最後はさすが差し馬に詰め寄らたがそれでも3/4馬身の差をつけての快勝だった。

終始内ラチ沿いを回る形でコース取りの差は出た内容だと思うが、好発から楽な形で好位のインを確保するなど序盤で良い位置を取れて楽に運べたのは大きいと思う。またペースが上がっての勝負所である2周目の3～4角にしても馬なりで回ってきたし、見るからに他馬との手応えに差があった印象は強い。直線もラチ沿いの狭い所を楽々と突き抜けて来たし、昨年とはずいぶんと異なる内容を見せる形になった。3000ｍ以上の路線で安定した内容を残せるようになっており、来年春の大一番を見据えるとここでの結果と内容は非常に良い材料になると思う。

プリュムドール　2着

【決め手】勝負所からの進路取り噛み合う？・後半要素で違いを見せる

若干出負けするもリカバーが効いて中団外目の位置取りで、1～2角で内に入れて中団のインを追走。道中は終始中団のインを追走するも、2周目向こう正面から前のシルヴァーソニック（1着）が少し下がって来る形になって、身動き取れない自身も自然と後方内目の位置まで下がる。それも2周目3角手前から全体のペースがグンと上がって前にスペースが出来るとそのまま内々から進出を開始。4角手前からは勝ち馬とは対照的に外目に持ち出して進出して行き、4角から直線入口は大外を回して直線に向く。直線序盤では若干モタつく感じを見せたものの、半ばからは外から力強く伸び始める。そしてゴール前ではインから抜け出していた勝ち馬に詰め寄るも3/4馬身届かずの2着。

勝ち馬（シルヴァーソニック）と似たような位置に居たが、勝負所からの立ち回りで外を選択してきた。勝ち馬とは進路取りで対照的になった感じだが、それでも最後は外から勝ち馬に多少なりとも詰め寄って能力の高さは示したと思う。3～4角であのまま勝ち馬と同じ進路を選択していたら…というタラレバもあるが、直線で前が詰まった可能性もあったと思うし、実際のところ外に出しながらも直線序盤で少しモタつく感じを見せていたので勝ち馬と同じように内目からスッと加速が効いたかどうかは非常に怪しい所。今回は道中シッカリ貯める形とコース取りの判断が効いた内容だとは思うが、それでも後半要素で違いを見せ来たのも事実。実際3着には1馬身1/4の差をつけていているし、自身もまだまだ伸びを見せられそうな雰囲気もあった。この内容ならこの距離を苦にするタイプには見えないので、長距離路線で有力馬の一頭に浮上したのは間違いないだろう。

ディバインフォース　3着

【決め手】道中常に掛かり気味？・上位馬とは3角からのコース取りの差

発馬五分も行き脚がつかない感じで後方からの競馬。道中は後方2番手追走も若干ではあるが行きたがる面を見せつつの追走に。2周目向こう正面から抑えが効かないのかジリジリと外目から位置取りを上げ、3角手前で中団前目の位置まで押し上げる。そのまま3～4角を外を回って一気に動き出して、直線入口では3番手まで押し上げて直線へ。直線は外目から伸びを見せるも最後の坂の付近で少し脚色が鈍る形に。その間に内ラチ沿いから勝ち馬（シルヴァーソニック）に抜け出され、その後もしぶとさを見せたがゴール前では外から来た2着馬（プリュムドール）の差し脚に全く抗えずに3着でゴール。

勝負所から早めに動いて外々を回る形だったが、やはりコーナーでの加速の良さを引き出してきた印象。ただ道中は掛り気味の追走だったのは事実で、その形から向こう正面で押し上げてコーナーは外々を回って脚を使って…という形になり、最後は流石に少し甘くなったという印象。まぁ上位馬が揃って内々で脚を貯める形の競馬だったのと比較すると、やはり外々を回ったのは響いたと思う。ただ道中折り合いがついていれば外を回っても勝ち負けになったかもしれないが、今回は折り合い面での差が最大の要因だと思う。

アイアンバローズ　4着

【決め手】後半要素を引き出せずもマズマズの内容・道中掛かり気味？

発馬五分から序盤は中団前目の外という位置取り。ただ1周目の向こう正面で掛かり気味に上がって行って好位外目まで押し上げる。その後は好位外目で進めて流れに乗り、2周目3角から逃げるディアスティマ（9着）に馬体を併せに行って3～4角を回って直線へ。直線はそのディアスティマとの激しい争いの中で最後１Ｆ地点で競り落として先頭に立ったが、間髪入れず最内から勝ち馬が伸びてきて（シルヴァーソニック）2番手後退。最後の１Ｆ区間はさすがに自身の脚色も鈍った所に外から2.3着馬に立て続けに交わされて結局は4着止まり。

前目の競馬で悪くない形だったが道中少し掛かり気味だったことが影響しているのか、最後の１Ｆでかなり甘くなる形で後続勢に差される格好に。まぁ目標を完全に1人気のディアスティマに絞った形の競馬に見えたし、目標とした相手は競り落としている訳でまぁ完敗の様相も仕方ない結果かもしれない。まぁ結果的に後半要素を引き出せなかった内容ではあるが、今回は前々でしっかりとと立ち回れて機動力も見せたし、まぁ一定の結果と内容は示したとは思う。

メロディーレーン　5着

【決め手】終始前目でスムーズな競馬も・ペースが上がって置かれる

発馬五分も直後に他馬と接触するも果敢に先行策。道中は好位内目をスムーズに追走。ただ3角手前でペースが上がった際に若干置かれ気味で後退するも、3～4角をラチ沿い通って位置取りを回復し、4角でムチが飛んで直線に向く。直線は内目からしぶとく伸びを見せるも後続馬の差し脚には及ばない。それでも自身はしぶとく最後までバテずに伸びて5着を確保。

道中は好位内目で比較的スムーズな競馬だったが、2周目3角でペースが上がった際に置かれて後手を踏む格好に。それでも3～4角のコーナーワークで挽回を見せ、直線もしぶとく伸びたがこれが精一杯の5着。今回は先行出来てある程度の内容を示したし、最後も決してバテた感じも無かった。前々で上手く立ち回りが噛み合えば…という面は見せたが、それでもやはり重賞クラスになると若干荷が重そうな感じはする。

エドノフェリーチェ　6着

【決め手】最後方待機・捲るタイミングなし・直線最内衝くも届かず

ベスビアナイト　7着

【決め手】出負け・3角手前で動くも置かれ気味・直線伸びきれず

ユーキャンスマイル　8着

【決め手】発馬後躓き・中団後方→中団外・3角手前で動くも・直線伸びきれず

ディアスティマ　9着

【決め手】好発、主導権握る・最後１Ｆ失速・緩い流れで後続の脚削ぎ切れず

シークレットラン　10着

【決め手】好位追走・3～4角で若干置かれ気味・直線余力ナシ

ナムラカミカゼ　11着

【決め手】出負け、後方待機・4角～直線大外ブン回し・直線余力ナシ

カウディーリョ　12着

【決め手】好位外目追走・4角一杯、直線余力ナシ

マンオブスピリット　13着

【決め手】中待待機・勝負所で一杯・直線余力ナシ

アドマイヤアルバ　14着

【決め手】中団外目追走・4角一杯・直線余力ナシ

【見直しの余地アリ】

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