天皇賞秋 出走馬個別メモ プログノーシス


プログノーシス

【競走馬特性面】

SM2 【SP持続力・持続型】【後半型】【万能型】【要所加速型】
【専用メモ】
二の足遅い 前半要素に課題 持続型
【所感メモ】貯める形で末脚の質を高めるタイプ パワーも兼ね備えた総合万能型かも?
【最終更新日】2023.8.21

【前走結果・レース展開】

札幌記念・1着(-0.7秒差)
M(ミドル)平均型 持続型 60.4-61.1


平均ペースでのSP持続力勝負の展開。3角手前で少し緩んでから再度ペースが上がる形だがそれでも12.0秒とそこまで加速は問われていない。ただこの日は全体的に時計がかなり掛かっている印象で、どちらかと言うとかなり持続力勝負寄りの形になると思う

【前走予想コメント】

【休み明け初戦】海外遠征糧に・小回りは不安
【調教】豪快な動き
【事前予想】調教の動きが目立ち目下絶好調という感じ。ただ前半要素に課題があるし、また小回りの適性にも?がつくタイプ。前日で2人気となるが果たしてどうなるか?

【前走決め手】

向こう正面から積極的に動く競馬・持続力で他馬との違い見せる

【前走個別レース回顧】

出負け気味から下げる形を取って後方からの競馬だが、1角で最内入れて道中は後方内目の位置取り。ただ向こう正面で最内を衝いてスルスルと位置を上げてきて、3角では中団前目の中目の位置。3角過ぎからもジワッと位置を上げに行って外から進出し、4角では2番手の一角まで押し上げてから仕掛けて直線へ。直線は大外からグンと加速を見せて最後1F地点で内から抜け出した2着馬(トップナイフ)を捉えて先頭。その後も力強く伸びを見せて2着に4馬身もの差をつける圧勝だった。

序盤は後方からだが向こう正面から内目から位置を上げに行って、3角では好位の直後まで押し上げ、更に4角で先頭に並びかけに行く形。かなり長く脚を使う形になっている事に加えて直線も前をアッサリ捉える加速を見せると、今度は後続を突き放して…というまさしく横綱の競馬。時計を要する馬場で持続力勝負寄りの展開。この馬自身はタイプ的に持続力勝負が向くという印象はないのだが、明確に持続力で他馬との違いを見せた内容になる。まぁ後半型の競馬に徹する事で展開に関係なく強みを引き出せるタイプなのだろうが、平均持続ラップの中でここまでの違いを見せるとなる年末の有馬記念を強く意識できる内容だと思う。後は高速馬場への対応、鋭く加速が問われる展開で結果と内容を残すようになるとかなり楽しみになるのだが…。

【前走関係者コメント】

(川田将雅騎手)「正直、返し馬の感触もそんなに良くはなかったので、この馬自身がどういう走りができるのかに重きを置いて、乗っていこうというところでした。ゲートがいつも以上にうるさくて、とはいえ出てはくれたんですけど、その後は自分のリズムを大事にしながら、走りのバランスが取れてからは、この馬が無理しない程度にポジションアップする形になったので、それは許してあげて、というところでした。(直線は)道中リズムよく、無理せずにポジションアップしていくなかで、今までやってきた競馬とは全く違いますけれど、4コーナーの雰囲気も良かったですし、こういう特殊な馬場にもなっていたので、適性の差も出たのかなとは思います。ポテンシャルは非常に高いのですが、それを発揮するのがとても難しい馬なので、今日も簡単ではない形ではありましたけど、こうして発揮してくれて、ちゃんとまた重賞を勝ってくれましたので、胸を張っていい内容だったと言えると思います」

【2走前結果・レース展開】

クイーンエリザベス2世カップ・2着(0.3秒差)

【2走前予想コメント】

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【調教】---
【事前予想】---

【2走前決め手】

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【2走前個別レース回顧】

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【2走前関係者コメント】

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【3走前結果・レース展開】 

金鯱賞・1着(-0.1秒差)
S(スロー)後半型 瞬発型 60.9-58.9


緩い流れからの後半3Fの加速勝負。まぁラップ推移では加速の勝負の形で鋭く加速を問われたのは4角~直線入口だけという感じ。直線は半ばからゴール前にかけては11秒台後半で、そこまで極端な加速勝負という印象は無い

【3走前予想コメント】

【休み明け初戦】決め手一枚上・展開噛み合えば
【調教】久々も動き軽快 
【直前・変わり身診断】A バネ感じさせるフットワーク、馬体もきっちり
★休み明け初戦 ゲート課題 末脚確実も道中の位置取りカギ

【3走前決め手】

直線で後半要素の違い見せる・出負けも早めのリカバーが奏功
【3走前個別レース回顧】
出負けして後方からも1~2角である程度リカバーが効いて後方集団の外という位置取り。道中は中団後方の外でジックリと脚を貯めるように進めて、3角過ぎから外を回って馬なりで進出を開始。4角から直線入口も大外を回して直線序盤で追い出しを開始。追われてから大外から伸びを見せると坂の上りでムチが飛ぶとここでグンと加速。大外から一気に2番手付近まで押し上げると、最後の1Fで内で逃げ粘る2着馬(フェーングロッテン)をきっちりと捉えてゴール。

出負けもあったが道中のペースが遅かった影響もあって1~2角である程度馬群に取り付けたし、後方の外目でという良い位置を取れたのは大きい。道中は溜める感じで進めて、勝負所は外々を回る形になりながらも加速の過程で何の掣肘も受けない形。直線は持ち合ずの末脚をフルに出し切って…という完璧な形での勝利。特に直線半ばで明確に加速の違いを見せたし、ゴール前の脚色を見てもまだ伸びそうな感じもあった。後半要素で他馬を圧倒したという内容と見ていい。ただ出負けや二の足の遅さなど前半要素の不安は解消されてはいない。今回は前半の流れの遅さもあって比較的早めに位置を回復できたが、場合によってはこの前半要素の課題が致命傷になる可能性は見ておきたい。

【3走前関係者コメント】

(川田将雅騎手)「無事に勝ち切れて良かったです。どうしてもゲートが好きな馬ではないので、上手に出てくれないところはありますが、今日は出てくれた方だと思います。1コーナーの形があまりいい形ではなく、馬にスイッチが入って力みっぱなしになってしまい、我慢しながらの道中でした。この馬には馬場も少し緩く、より乾いた馬場の方がいいので多少影響しましたが、なんとか前に出てくれました。最初からポテンシャルの高い馬でしたが、安定して力を出すのが難しく、一戦一戦ダメージも大きく時間がかかりましたが、また改めていい状態で競馬に迎えるように整えていきたいです」

【天皇賞秋に向けてのポイント】

何と言っても出負けを含めた前半要素の課題克服と、高速馬場でのスピード勝負になった場合の対応が最大のカギ。金鯱賞、札幌記念を勝っているとはいえ、相手は一気に強化されている点も気になる所。現状では力の要る馬場になるか、鋭い加速を問われない展開が理想だろう。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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