菊花賞 出走馬個別メモ ノッキングポイント


ノッキングポイント

【競走馬特性面】

SM2 【SP持続力・後半型】【後半型】【万能型】
【専用メモ】
後半SP持続力勝負型 長い直線向き
【所感メモ】エンジン掛かり遅め? 流れる展開は脚削がれる? 高速馬場向き?鋭い加速問われると?
【最終更新日】2023.3.27

【前走結果・レース展開】 

新潟記念・1着(-0.2秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.6-58.4

スローペースからの後半SP持続力勝負の展開。中盤でソコソコ緩む形になってから4角からジワッと加速しての直線勝負。半ばで加速を問われているが11.3-11.2秒とそこまで極端な加速を問われておらず、直線はスムーズな進路取りとSP持続力を引き出せた馬が上位に来た感じ

【前走予想コメント】

【休み明け初戦】前走を自信に・週毎に上昇
【調教】馬体充実動き目立つ
【事前予想】平均的な流れからの後半要素の勝負なら…というところ。ただ特別鋭い加速力があるタイプではないので、道中の位置取りが鍵になりそう。

【前走決め手】

道中折り合って後半要素を引き出す・ハンデ効くも古馬相手に快勝

【前走個別レース回顧】

発馬五分からある程度二の足が効いて前に行くが抑えて中団内目の位置取り。道中は終始折り合い重視でガッチリ抑え込んでの追走で、そのままの態勢で3~4角を内を回って直線へ。直線序盤も内目から仕掛けて追い出しを開始。追われると即座に反応して手前を替えて加速を見せる。直線半ばで早々と先頭に躍り出て、最後1Fもしぶとく伸びを見せる。ゴール前で少しふらつく感じを見せたが、ゴール前で更にもうひと伸びと言う感じを見せて後続に1馬身の差をつけての快勝。

道中しっかりと折り合って後半要素をしっかりと引き出す形の内容。直線で追われてからの反応と加速は見所があったし、ゴール前ではさらにもうひと伸びを見せていてSP持続力を含めた後半要素の高さが生きた感じ。この馬としては得意のSP持続力勝負の展開になったし、直線でそこまで高いレベルの加速を問われなかったのも好都合だったと思う。ハンデは54キロも効いた形にはなるし、時計面、相手関係から見てもそこまで強気になれない感じはする。ただ手薄なメンバー構成とは言え古馬相手に快勝を見せたのは事実だし、明確なスローの流れで後半要素を引き出せたのも収穫になると思う。

【前走関係者コメント】

(北村宏司騎手)「気持ちの前向きさをレースに出してくれて、よくやったという気持ちです。気持ちのピリッとした馬なので駐立に気をつけていましたが、じっとして集中していました。道中はなだめながら、とにかく落ち着いて進めるということに徹しました。(新潟外回り2000mという舞台について)良い条件だと思っていたので、自信を持って臨めました。正直に前向きにいつも自分の走りをしてくれる馬です」

【2走前結果・レース展開】

日本ダービー・5着(0.2秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.4-59.6
 
平均寄りのスローという流れからの後半SP持続力勝負だが、向こう正面で逃げ馬(パクスオトマニカ)単騎の形に持ち込んでおり、2番手以降の集団で見るとかなりスロー寄りの流れと推定される。実質的にスローの流れから直線加速勝負という展開だが、ラップを見ると意外と鋭い加速を問われる形にはなっていない印象

【2走前予想コメント】

一挙距離延長・距離合う
【調教】躍動感出る
【事前予想】---

【2走前決め手】

直線伸びきれずも0.2秒差なら・後半要素で見劣りも適性面で?

【2走前個別レース回顧】

発馬五分から中団前目の外目を追走。道中は中団前目で折り合いに専念するような感じで進めて、4角で中団馬群中目から進出を開始して直線へ。直線序盤で外目に誘導しつつの追い出しでジリっと伸びを見せるものの、上位馬に対しては若干伸び負けの感。最後1Fもしぶとく伸びて内目の先行馬を何頭か交わしたが、ゴール前で内で粘る6着馬を何とか交わして掲示板を確保。

中団の外という位置取りだったが直線の伸び脚(加速)で見劣る形の内容。0.2秒差という結果からもそこまで悪い内容とは言えないが、やはり後半要素の勝負となって上位馬とは少し差があることが証明されたと思う。ただ本質的にマイラーっぽい雰囲気があって、そういう点を考慮すると距離云々の問題よりも緩い流れの後半勝負という展開での適性の問題という見方もできる。ただそうだとしてもこのメンバー相手に0.2秒差は善戦したと言えるし、適距離に戻ってある程度流れる展開での巻き返しに注目してみたい。

【2走前関係者コメント】

(北村宏司騎手)「馬はいい仕上がりだった。少し力の入るところもあったが、我慢もきいていた。スタートを決めて、インでうまく競馬ができたし、その後も持続的に脚を使ってくれた」

【3走前結果・レース展開】

毎日杯・2着(0.1秒差)
M(ミドル)平均型 SP持続・失速型 47.0-47.4

平均ペースでの後半SP持続力勝負。直線で加速を問われる形だが、最後の1Fで12.7秒とガクッと落ちているラップ推移。SP持続力の有無が勝敗を分けた形

【3走前予想コメント】

前走完勝即通用・右回り鍵
【調教】動き軽快
【事前予想】---

【3走前決め手】

直線ヨレるも最後1Fで伸びる・反応、加速面で勝ち馬に見劣り

【3走前個別レース回顧】

発馬五分から中団中目追走。4角手前から押し上げの態勢に入って4角から直線入口はやや外目に誘導。直線序盤でまだ進路が明確に出ない中で追い出しを開始。ジリっと伸びを見せつつ半ばで明確な進路を得てグンと加速。しかし半ばでちょっと外にヨレ気味になり、立て直された最後の1F地点で再度外から伸びを見せ、ゴール前にかけて良い伸び脚を見せたが半馬身届かずの2着まで。

平均ペースを中団で運んで最後はしぶとく伸びきる形。ただ直線はエンジンの掛かりの遅さと、イザという時の反応と加速面で勝ち馬(シーズンリッチ)に見劣る形の内容。それでも持続力は見せる形になっているし、最後のもうひと伸びを見せた事からも更なる距離延長に対する不安は少ないと思う。平均ペースまでは対応出来るものの流れる展開になると末脚を削がれるタイプだし、エンジンの掛かりの遅さという馬だから長い直線向きなのは明らか。距離的な問題をクリアできればダービーで結構面白い存在になるかもしれない。

【3走前関係者コメント】

(藤岡佑介騎手)「1着馬と3着馬の間にいましたが、広いところを走らせたくて一つ下げて外を回しました。よく来てるのですが、結果的に(位置を)下げなかった方が良かったかも知れません」

【菊花賞に向けてのポイント】

前走の新潟記念で古馬を撃破して勢いにのって菊花賞に参戦。ただここは3000mに対する距離と、速い脚を問われた時の対応がカギになりそう。現状では前半の位置取りと、持続力の高さを最大限に生かし切る形で何とか粘り込みが叶えば…という感じ。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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