10月はじめの月曜日。 いつものようにサルスベリの木に会いに行く。野分の風が過ぎたこともあって、 枝の間から背後の林が見えるほどに 落葉していたのだった。 枯れぬままに花の落ちた草地を、 足もとにながめる。 薄桃のなごりを、惜しむように。