027半島では、円筒埴輪文化圏が製鉄国家:大伽耶領域とされている。奇しくも、大和(備前)前方後円墳文化の特徴は、円筒埴輪列。古墳前期の濃尾は前方後「方」墳(弥生:方形周溝墓)主流で壺埴輪文化。大伽耶の伽耶琴も有名。秦酒公は、琴音で過ちをさとさせる試み(紀:雄略天皇十二年十月条)。
023大伽耶始祖は伊珍阿豉(悩窒朱日)。近くに伽耶山があって、周辺にはスサノオ(牛頭天王)降臨伝承がある。日本書紀には「新羅の曾尸茂梨」に降臨したとあるが、元々の降臨地は旧称牛頭(伽耶)山と見るのが自然。伊賀は伊族(邑)の意だから、大伽耶族開拓地と思える。*大国主(=伊和大神)
025山城地域に、祇園元宮(スサノオ)、水主神社(天火明命)、そして秦氏創建(伊奈利と稱ふは「秦」中家忌寸等が遠つ祖「山城国風土記」)で天火明命異母兄弟の宇迦御魂(稲荷)神を祭る伏見稲荷神社が存在、一帯は大伽耶族開拓地と言えそう。大伽耶の元は、彌烏「邪馬」国。彌烏=大倭→大和。
024スサノオ神を祭る祇園神社。興味深いことに、その元宮は息長氏の祖先神を祭り、神社名は大伽耶始祖似。この点から、スサノオ、息長氏が大伽耶王族系譜であるという貴重なヒントが得られる。そして、近くにスサノオの子:天火明命代々の子孫を祭る水主神社がある。神社は黙して古を語る。
056弥生(≒天孫)族主流が伽耶(東夷:太陽信仰族+扶余:含月神信仰)族である事は、金属・稲作文化、距離、諸歴史書などの点から否定しがたいと思う。私見では、スサノオが大伽耶、近接する多羅伽耶がニギハヤヒ、その兄弟国である安羅伽耶が天火明命の出自と思える。日本では日月神事を行う。