帰り道は捨てられた空き缶や新聞紙、車道と歩道を隔てる花壇の中で枯れている花など見るもの全てに寂しさを感じる道だった。 でも気が付いたら その全てに目もくれず彼女が溢す言葉を拾うことに全力を投じていた。 会えたかな?織姫と彦星、会えたと思う? 雨が降ったあの夜もそうだった。