講義では話しきれないこと

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介護美容、無限の可能性を再認識。修了課程最終日、奇跡はまた起こりました。他者から大切にされること、自身を美しく整えることで、老いや病から言葉と表情を失った方々に笑顔と自分らしさが蘇りました。

「介護美容」の中で、自分は何が好きか・何をしたいかを考えてみてください。それを基に自分の商品(役務)のPRを文章にしてみてください。お仕事の一歩はそこからとなります。

現場実習は「仕事」として取り組むとよいです。「人からどのように見られたいか」を決めて自身の視覚的なイメージを組み立てる。介護美容を提供する側は、まず自分を整えること。私も心がけています。

コットンの使い方について。どのくらい湿らせるか・含ませるか。密着度と摩擦の度合い。ご自分の肌で試してみるとつかめます。ケアエステでは衰えの出ている肌を扱うため、最大限の密着と優しいタッチを心がけてください。

善悪・優劣よりも、自分にとって必要か不要かで判断すると楽に動けますよ。

本来の姿をとりもどすこと

仰臥位を取ることができなくても、優しい気持ち+できることでその日のケアビューティープランを。 さまざまな姿勢・体勢を受け入れ、まずは楽なポジションを確保する。施術可能な時間を考慮し、最大限の満足度を。

舌の位置とフェイスリフト

0.02mmの角質層は死んだ細胞が鱗のように重なり合って形成されています。 ラップ程度の薄さですが非透過性のバリア機能に優れています。美肌ケアとしては、強くこすらないこと、むやみに与えすぎないこと、紫外線から守ること。シンプルです。

ケアエステについて、各手順を覚えることは必須ですが、何よりも今触れている皮膚の状態や筋骨格を観察し、必要な施術を組み立てることができるように。そのための練習を重ねます。

スキンケアの現実、素肌のためにできることは

もしも、口を閉じている時に上の歯と下の歯が触れていたら、すでに咀嚼筋群の緊張が起きている可能性が高いです。エラや下あご が発達し顔が横広がり傾向に。また、肩や首の疲れや凝りの原因となります。舌位に続いて上下の歯の位置も意識してみてください。

指先から手のひらまでを丸く使い、密着を。 無意識に手首に力が入りがちです。手を動かす前に一息ついて。

クレンジングは速やかに、マッサージはゆったりと。お顔に触れたら手を止め一呼吸。手のひらから指先まで軽いタッチでピッタリ密着できているか、肩から手首に力が入っていないか確かめてから施術を始めます。

施術を正しく行うこと、衛生管理に最大限の配慮をすることなどなど不可欠な要素は確かにありますが、現場実習で実際に高齢者と向き合うと、不思議とあらゆる不安が消え去ります。そして全ての方が笑顔になります。持ち物を再確認し、安心して現場に向かいましょう。

「まあるいものをぴったりとおおう」このひらがなのイメージでお顔に触れると、てのひらとの密着度が高まりますよ。

あらゆる否定や指摘を排除し、無闇な叱咤激励をせず、安全・安心・心地よさを携えて。その方の人生のおわりに、ただ優しい気持ちで寄り添う。今週は実習にご一緒させていただきます。

介護美容においてテキストはもちろん大切ですが、現場で必要に迫られるさまざまな個別対応は、美容知識よりもむしろ今までの人生経験が活かされます。「できること」に目を向けて。

クレンジングやマッサージの技術はもちろん大切ですが、コットンでの拭き取りがきっちりできると心地の良い施術になります。

汚れを取りのぞく・整肌・活性・鎮静・仕上げ。時間や粧剤がどのようであれ、フェイシャルトリートメントはこの流れで組み立てます。