友川「まだ小学生へ入るか入らないかの頃、近所の悪童たちに誘われ、四キロの山道を歩いて、汽車を見に行った。往復八キロは、その年頃ではやはり、しんどかったに違いないのだが、『汽車見に行くべ』と言われたときの、ワクワクザワザワッとした気持ちがそれを大きく支えてくれたような気がする」