微笑ましい情景画ですが、青い枠が描かれています。枠により、紙袋の中を「覗いている」のを外から「覗く」という認識の入れ子構造が表されています。これは世界を観念的に認識する仕方で、例えば尺貫法ではなくてメートル法で世界を測ることに通じます。作者の柔軟な空間再構成能力が垣間見えます。