現在、対局中の王将戦第4局は、角換わり腰掛け銀。後手の藤井王将は、36手目から5四銀、6三銀の繰り返しで48手目まで、自陣に隙のない状態で手番をパスしていた。昔のプロ棋士には、あまり評判が良くない手順ではあるが、最近の棋士は、勝負に辛くて、千日手も厭わないのがトレンドですね。
王将戦第4局は、51手目の▲4五桂で公式戦では前例のない局面に突入したようだが、つい数手前まで、後手の藤井王将が△5四銀、△6三銀の繰り返しで手待ちしていたのに急展開である。これで羽生九段が勝利すれば、▲4五桂が新手? その1手前の△6五歩が敗着? やはり、角交換は、難しい。
王将戦第4局は、先手の羽生九段が勝ち、2勝2敗のタイに持ち込んだ。この対局は、羽生九段の先手51手目の▲4五桂(新手?)が決まって、第1日目でほぼ先手の勝勢になり、作戦勝ち。次局は、今期先手番で1度しか負けていない藤井王将の先手番、羽生九段がどのような作戦を用意するかが見もの。