前衛画家

卵が破ける!?硬いようで柔らかい・・・その物質表現はダリ!

▷ 浜田浜雄《タイム・キーパー》1938年 油彩・キャンバス 米沢市上杉博物館蔵 山形県米沢市出身の浜田浜雄(1915-1994年)は、度々サルバドール・ダリの作風との類似が指摘されてきた芸術家です。 本作でもダリの作風と共通する点をいくつも見出すことができます。広大な平野には、金色のまるで宇宙船から降りてきたような二人の人物が小さく描かれ、空に広がる雲は寝そべる女性のようにも見え、雲が裸婦像とのダブル・イメージになっています。 ひときわ目を引く、白い服をきた長髪の女性

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あれっ、ダリ?その地平線に見覚えが…ダリの構図との類似性。

▷ 斎藤長三《窓から》1936年 練馬区立美術館蔵 本作が描かれた1936年はダリの作品が本格的に日本で紹介された年でもあります。この頃から日本人前衛画家の作品には、彼方に広がる地平線や広大な平野、遠景に佇む小さな人影など、ダリの作品に頻出する構図と類似した作品が多く登場してきます。 本作でも、彼方には地平線が広がり、遠くに純白の衣服を纏った女性のような人影が描かれています。この構図は、まさしくダリ風とも言える構図です。しかし、日本人前衛画家の表現は単なる模倣では終わり

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ダリが与えたショックとは?大きな雲、蟻、貝。ダリ愛溢れる表現、ハッケン!

▷ 渡辺武《祈り》1938年 板橋区立美術館蔵 渡辺武はダリの影響を受けていたと思われる画家の一人です。彼が参加していた同人グループ「ジュンヌ・オム」ではメンバーの多くがダリ風の作品に制作しており、渡辺が描いた本作もそんなダリの影響を色濃く感じさせる作品です。彼方には地平線が広がり、平野には表情の見えない人物が何人か描かれています。 とりわけ大きな雲は、よく見ると人の横顔のようにも見えます。これはダリが得意としたダブル・イメージ(二重像)という手法を用いたものです。さら

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はまぐり涼子の映画徒然絵日記(19)残像

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