夜行バス 見送りひとり帰る部屋 輪郭にじむ 2つのコップ
ゆっくりと 味噌を溶かして 待っている 今夜も遅い あなたのために
カラオケで 笑ってごまかし 止めたのは 歌詞よりもっと あふれる想い
パンパンの まるいおなかとふくらはぎ 産んだらもとに戻るね? だよね?
透きとおる しゅわっとはじける炭酸は 夏の日差しと あなたの笑顔
「す」に続き「…し」と書く私に 「産まれたら食べよう」と笑う夫の背中
しあわせは 笑って目覚める 朝のこと 頬へのキスが くすぐったくて