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高校野球部の1年のときの様子


こちらのnoteは、強豪校の野球部に入部して1年生時代の、1日のタイムスケジュールや練習内容を記載しています。いま中学3年生の方など、参考にしていただければと思います。

平日のタイムスケジュール

07:00-08:40 登校して各自係の仕事(部室掃除したりボールの数を数えたり)と、グランド整備。先輩が各自の朝練習をする人がいる場合、お手伝い。
09:00-15:30 授業。14:30の最終授業の前の休み時間になったら、制服の下にユニフォームを着込んでおく。
15:30-15:40 部室に移動して着替え、グランド整備、練習器具準備。
15:40-15:50 準備体操
15:50-16:05 朝礼(最近の試合や練習で思ったことを代表2名くらいが発表して、キャプテンが話して、監督が話す)
16:05-16:20 ウォーミングアップ(ランニングやフットワーク)
16:20-16:40 キャッチボール
16:40-17:00 トスバッティング(ペッパー)
17:00-17:45 フリーバッティング(レギュラークラスの人20名ほど/その間守備)
17:45-18:30 ケースバッティング(ランナー1塁のヒットエンドランなど)
18:30-19:15 ノック
19:15-19:30 ベースランニングや素振りなど毎日アレンジ
19:30-19:50 ダウン/終礼 帰宅


・大変だったこと

①1年生の6月が終わるころまでは、フリーバッティングからケースバッティングの間は、ランニングしたり、足腰を鍛える自重トレーニングを、ひたすら実施して基礎体力をつけていました。
まさに軍隊式といった感じで、水も飲めず、大声を出して、ひたすら全力で取り組みました。
いまやったら1日で超絶筋肉痛になって次の日は動けないと思いますが、当時は、多少つかれても次の日も、トレーニングができるので、素晴らしい回復力でした。
中学の春休みは、若干ランニングはしていたものの、ほとんど野球の練習はしていなかったのですが、なんとかついていくことができました。休み中も、ちゃんと練習してくべきだと思います。

②ありきたりなのですが、軟式野球しかやったことがなかったので、硬式のボールに慣れるのが苦労しました。
守備の仕方と、バッティングも、最初まったくスピードボールについていけませんでした。

③1回バッティングマシンでバント練習をしているときに、ボールを中指にあててしまって、右手の中指の爪が全部はがれる、というケガをしました。その後バントだけはうまくなりました。


※練習時間は、何回か平日21時くらいまで練習したことがありましたが、
23時までとかはありえなかったので、練習時間は、短いほうだったと思います。

土日のタイムスケジュール

05:00-07:00 登校して各自係の仕事とグランド整備/外野フェンスを作るなど練習試合の準備。
07:00-08:30 練習試合に出る先輩がアップや練習を始める
08:30-10:30 第一試合開始(ファールボール拾う係などを行うか、基礎トレーニング)
11:30-13:00 第二試合開始(お昼。ファールボール拾う係などを行うか、基礎トレーニング/室内でバッティング練習など)
13:30-15:30 第三試合開始(ファールボール拾う係などを行うか、基礎トレーニング/室内でバッティング練習など)
15:30-16:30 レギュラークラスの人が試合後の反省を踏まえた練習
16:30-16:50 ダウン/終礼 帰宅

・大変だったこと

毎日、朝早く両親に目覚めてもらって、母にはお弁当を作ってもらい、
父には40分くらいの道のりを車で送ってもらったことが、体力的に苦労をかけて申し訳なかったです。

自分の作業的には、練習中のように先輩にずっと監視されている、ということもないので気楽に高いレベルの高校野球を観戦できて、楽しかったです。

基本的に毎週土日は、自分の高校のグランドに、2チーム(たまに1チーム)来校いただくスケジュールが組まれており、バスで遠征することがないので非常に恵まれていました。


公式戦(春)のタイムスケジュール

05:00-07:00 登校して各自係の仕事とグランド整備/練習準備
07:00-08:00 試合メンバーになっている人がフリーバッティング
08:00-09:00 練習の片づけをして試合会場へ移動(チャリンコ)
09:30-11:30 試合。メガホンをもってそれぞれ選手の応援歌を熱唱。
11:30-13:00 移動とお昼ごはん。
13:00-15:00 レギュラーメンバー練習
15:00-16:00 試合に出ていない人の練習
16:00-16:20 ダウン/終礼 帰宅

・大変だったこと

春の公式戦の応援は、ユニフォームではなく、高校の制服姿で行うルールでした。
帽子をかぶらずに炎天下の中長時間いると、坊主頭ということもあり、頭皮が日焼けして皮がむけて気持ち悪かったです。

また、敗退すると、全員で罰走で足並みをそろえてグランド30周(10キロくらい)が課せられました。
(謎のユニフォームを脱いで、スライディングパンツ1枚で走らされる、というようなことがあった気がします。昭和ですね)

夏の大会の思い出

7月になると3年生が最後の公式戦となる、甲子園を目指す夏の大会が始まります。
2年生までは主力選手だったのに、ケガをしていて春は試合に出れなかったけど、夏には間に合って、「この先輩こんなにうまかったんだ」とビックリしたことが何回かありました。

背番号がもらえるか、もらえないかギリギリラインの人が、名前を呼ばれる瞬間というのは、とても感動的でした。

夏の大会は、1年生は、踊り子と呼ばれる、応援中に、5人くらいで踊る役目の人がいて、僕はひたすら試合中踊って、応援していました。

ベスト16くらいからは、吹奏楽部の方も来てくれるので、高校野球っぽい雰囲気が漂います。

初戦からベスト8くらいまでは、ホームランもたくさんでて、コールド勝ちしていったと思います。
準決勝になり、初めて負けている、という展開になりました。
そのときに先輩が、

「甲子園に行けないで負けたら、明日から1か月以上長い、夏休みの練習が待ってるぞ、死ぬ気で応援しろよ」


と言われ、なんとか夏の練習回避のために、という意味を込めて応援していたのが鮮明に記憶に残っています。

試合は、先輩方々が勝ち越してくれました。
決勝戦も接戦になりましたが、無事勝利して、甲子園出場が決まりました。

準決勝、決勝は、どちらが勝ってもおかしくない紙一重の展開でしたので、
この紙一重を制するために、日々練習してくるんだな、と思いました。

甲子園に向かう際は、同級生からも何人か練習サポートメンバーが連れて行かれました。

メンバーでもサポートでもない部員は、残って、夏休み中、9:00-12:00だけ練習して、帰宅、というなんとも楽な日常が待っていました。

甲子園の試合当日は、多くの方の寄付で何十台ものバスが手配され、そのバスに乗って向かいました。
父兄の皆様や、自分のばあちゃんも、1度甲子園に行ってみたい、ということで向かったのですが試合が雨で流れてしまって、試合がなく帰宅になったことが残念でした。

再度、地元から甲子園に向かい、初めてのアルプススタンドを経験しました。
初回に相手に点を取られてしまい、劣勢のまま試合は進み、残念ながら初戦敗退となりました。

3年生は引退になり、8月中旬から、1年生と2年生主体の練習になりました。
3年生は、引き続き大学で野球をやる人もいるので、たびたびバッティングピッチャーなど、練習の手伝いに来てくれました。甲子園に出るようなエース級のピッチャーが投げてくれるのは、大変ありがたいことだったと思います。

半月ほど、9:00-17:00 などの夏の練習を行いました。
30分くらい、ひとりだけでひたすらノックを受ける、という練習がきつかった気がします。
今思うと、OBの方などが、練習サポートに無給で来てくれていた、ということだったのでめぐまれた環境でした。

夏が終わると、次は、新チームで、春の甲子園の出場をかけた、秋の公式戦が始まりました。
何人か先輩方が、守備位置をコンバートしたりして、レギュラーが決まっていき、同級生からも3人くらいが、レギュラーに選ばれていたと思います。

県大会は優勝し、その次の大会で、負けてしまい、選抜の出場はかないませんでした。負けた日は、グランド30周の罰走でした。


秋の公式戦が終わって、まわりの地区の1年生だけが出場する、1年生大会という非公式の試合のようなものがあり、その大会は、下手でも全員出場させてもらえる、という雰囲気でした。僕は、練習試合を含め初めて打席に立たせてもらいました。結果は、ボテボテのピッチャーごろでした。守備では全く練習していないセカンドを守りましたが、打球は来なかったと思います。

その後、春を迎えるまでは、雪が降ったりするくらい寒い地域だったので、室内でひたすらティーバッティング500球だったり、室内でのバッティングマシンでの練習と、足腰を鍛える系の基礎トレーニングを実施していきました。

たまに、かなりユルユルな雰囲気で、キックベースをしたりして、わいわい楽しんでいるだけ、という時もありました。

僕はこのくらいから、仲の良かった同級生に誘われて、高校近くのフィットネスクラブに通って、全体練習後に筋トレを始めました。

また、このころ、おそらく引退した3年生が、部室に来て、1-2年生の財布を盗んでいく、ということが多発しました。練習中は、財布をマネージャーにあずけておくなどの措置をとらないといけない状況で、モラルにかける人がいるのは、大変残念でした。僕も、現金をすべて抜かれたり、あと小さい制服を着るのがカッコいいという文化があって、制服のブレザーを、だれかの大きいものと、すり替えられているということが、発生したりしました。

そんな冬を超え、3月から練習試合が始まっていきます。
基本的に秋の大会から、大きなメンバー変更はないのですが、みんな一冬こえて、パワーがついて、非力っぽかった人が、試合でホームランが打てる、といった状態になっていきました。


高校1年生まとめ(中学3年生に向けて)

・朝の登校時間と、夜の帰宅時間の目安を確認しておく。
⇒僕の場合、始発で間に合わないじゃないか、という状況となり、親に苦労かけました。
・ランニング(特に単距離)のインターバルトレーニング100m ×10本 50m×20本などは毎日やっておくとよい。
⇒走れる人は、説教されにくい。脚のケガもしにくくなると思います。
・素振りはバッティンググローブをして、毎日200回はやっておくとよい。(逆スイングも)
⇒入部して、いきなり素振りをして、手の皮がめくれまくることを、ある程度防ぐことができます。
・非力だとレギュラーになれないので、毎日5食くらい食べて、最低体重65キロ以上をキープできると望ましい。(僕は60キロで勝負になりませんでした)
⇒両親に協力してもらって、肉を食べて、プロテインなどもたくさん飲んで体を大きくしてください。
・トスバッティング(ペッパー)ができないと恥ずかしいので、練習しておくとよい。
⇒軟式野球だけだと、ペッパーをやる文化がないのではないか、と思うので、硬式のボールを打つ練習が大事です。
・挨拶はしっかりする。身なりを整える。
⇒眉毛をかっこつけて剃りすぎない。髪の毛は、坊主頭で3mm で入部する。坊主頭については賛否両論あると思いますが、チャラついてないで、野球にすべて捧げる、覚悟とそういった期間があってもよい、と思います。
・野球のルールを覚えておく
⇒インフィールドフライ、振り逃げ、インプレイ、ボールデッドなど、イレギュラーなルールがたくさんあるんで、ルールブックを読んでおくとよいと思います。
・ヤンチャな、素行のわるい先輩がいる可能性があるので、学校にあまりお金はもっていかないようにしましょう。

以上です。次回は、高校2年生編をお送りします。

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