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雪合戦と心に刺さった言葉

私が住んでいる徳島県では暖冬で最近は雪が降る日がほとんど無くなった。しかしまだ私が子どもの頃は山間部でたくさん雪が降っていた。雪が積もると小学生は雪合戦を始める。手袋が雪でカチカチになり霜焼けになるのに皆雪合戦をしてしまう。

小学4年生の冬のある日雪がたくさん積もった。昼休み時間校庭で男女に分かれ雪合戦が始まった。キャーキャー言いながら雪玉をぶつけたり、ぶつけられたり盛り上がっていた。

幼馴染で小さい頃からよく遊んでいた男子が大きな雪玉を作って私にぶつけてきた。ぶつける時彼が発した言葉「日頃の恨み!」私は愕然とした。私は犬嫌いの彼をかばって道の先頭を歩いていたし、私は人形遊びやお絵描きがしたくても、彼がやりたいボール遊びや虫捕りの遊びを優先してきた。私は何をしたから彼から恨みをかったのだろうか?もちろん彼も軽い気持ちで発した言葉だったと思うし、もっと他の男子からはキツい言葉をかけられたこともあった。しかし「日頃の恨み!」という彼の言葉は、今も私の心に魚の小骨のように引っかかっている。

そう考えると私が過去他人に軽い気持ちで発してきた言葉を思い出し、恐ろしい気持ちになる。私の言葉が誰かの心に刺さっていないことを願う。

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