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お小遣いとおやつ

私の実家は昔商店だった。私のおやつは常に家の店の商品だったので、お小遣いを貰ってなかった。友達がお小遣いを持って買い物をするのを見ると羨ましかった。私の家の店は森永のアイスクリームを売っていたので、たまには他の店のロッテのアイスクリームを食べてみたかった。

小学高学年になり母にお小遣い制にしてほしいとお願いした。粘って粘って頼んで願いが叶った。1日30円のお小遣いだった。1週間貯めて日曜日に210円使うのが楽しみだった。ついにロッテのアイスクリームも食べることができた。大体かっぱえびせんとファンタを買って、友達と食べながら日曜日午後4時から赤いシリーズのドラマを見るのが楽しみだった。赤いシリーズは山口百恵と三浦友和主演のドラマだった。陸上部の百恵ちゃんが事故で下半身麻痺になり自暴自棄になり自分の太ももにフォークを何度も突き刺さすシーンが今も忘れられない。

今考えるとお小遣い制にしても得したことはロッテのアイスクリームが食べることができたくらいだった。いつまでお小遣い制が続いたかも覚えてない。

今はスーパーやコンビニに行くと様々なメーカーの様々な種類のお菓子が並んでいる。小学生の自分が今の時代にタイムスリップして豪華なお菓子のラインナップを見たらどんなに喜ぶだろうか。

今の自分はスーパーやコンビニに行っても添加物だらけのお菓子を買うことはない。

何が正解か何が幸せか分からない。今本当に食べたいものだけを食べるしかない。

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