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私が料理を作る動機

結婚するまでの一人暮らし時代、手抜き料理ばかり作っていた。お金が無かったから得意料理は卵じゃが。じゃが芋と玉ねぎと人参を甘辛く煮て卵を落として出来上がり。他に豚バラ肉とキャベツ、ピーマン、もやしを炒め焼肉のタレをかけて食べる野菜炒め。とにかく一人暮らしで自分だけの為に手間をかけて料理を作る気がしなかった。

結婚して新婚旅行から帰って料理を作るのが恐怖だった。家庭料理の基本という分厚い本をバイブルに料理を作った。

そして子どもが生まれた。私の子達は母乳やミルクは人一倍飲んだが離乳食を全く食べなかった。大きくなっても比較的少食だった。私の子ども時代はカレーは3杯食べるのが常識だったが我が子達はおかわりすることが無かった。しかし我が子達も成長し思春期になるとたくさん食べるようになった。

我が家の夕食のメニューは帰宅後に決まる。冷蔵庫にある材料を考え、家族に今から作れる料理を提案する。私が提案したメニューからそれぞれが食べたいメニューを選ぶ。私は「橋本食堂開店です!」と宣言する。いかに様々なメニューを素早く家族に提供するか!私の脳はフル回転する。肉うどん、牛丼、親子丼、オムライス、ネギトロ丼、炒飯、カレーライス、ハヤシライス…手抜き料理ばかりだが愛だけは込めて作っていた。家族全員で揃って食べる贅沢料理はすき焼き、ビーフシチューだった。

今も子ども達が帰省すると作る料理は、すき焼き、ビーフシチュー、おでん、ドライカレー、オムライスだ。子ども達は凄く喜んで食べてくれるので作り甲斐がある。残念ながら我が夫は私の手料理をそんなに喜ばない。だから夫婦2人暮らしになって料理を作ることが激減した。私は自分の為に料理を作らないし、喜ばない人に料理を作る気がしないからだ。

先日子ども達が帰省した時は久々に手料理を作りまくった。久々だったので緊張したし上手く作れるか心配だったが、まだ辛うじて勘は狂っていなかった。子ども達の帰省時に美味しい料理が作れるようにサボり過ぎないようにしようっと。

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