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故郷の美しさに気づいた日

生まれた時から豊かな自然に囲まれた環境で育った。都会の人に自然豊かな場所で生活できて良いですね!なんて褒められることもあった。緑豊かな山、清らかな水が流れる川、満天の星、澄んだ空気…などなど私にとっては当たり前の日常だった。

高校生になり村上龍氏の小説コインロッカーベイビーズを読んだ。コインロッカーベイビーズに出てくる新宿の高層ビル街に憧れた。若い頃は感情の無い冷たいビルに囲まれた都会に住みたかった。

我が子達は私の故郷が大好きだ。帰省すると子ども達はスマホ片手に散歩に出かける。山や川をバックにポーズをとりお互いに写真を撮り合う。子ども達の写真が面白かったので写真を繋げてYouTubeにアップした。我が故郷の動画は美しかった。絵に描いたような故郷だった。

56歳になり故郷の美しさに気がついた。次回帰省した時は、満天の星、川のせせらぎ、虫の声、鳥のさえずり、山の深い緑、鮮やかな青空と白い雲を身体中で満喫したい。


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