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過去の記憶達

過去の全ての記憶は脳のどこかに保管されているのだろうか。先日7年ぶりに会った従姉妹と思い出話をした。彼女が話す思い出を私はすっかり忘れていた。そんなことあったっけ!と話しながら、だんだんとその記憶が蘇ってきた。私の脳が刺激されて記憶が蘇ってきたのだろうか。彼女は26年前に私の2歳の長男が言った言葉、私が作った料理のメニューまではっきり覚えていた。私は記憶が蘇ってきたとはいえ、そう言えばそんな風なことがあったなあというぼんやりした記憶しかなかった。

自分が生まれ関わってきた人達に会って、自分が忘れ去っている懐かしい記憶を蘇らせてほしいと思った。今日の楽しかった記憶も明日には薄れ、1年後にはすっかり忘れてしまうかもしれない。毎日日記を書いてきたら、きっと懐かしい思い出をいっぱい覚えていたかもしれない。しかし思い出には、自分を癒したり励ましてくれる懐かしい思い出もあれば、自己嫌悪に陥るような嫌な思い出もある。

今まで通り良いことも悪いことも忘れながら生きていくのが良いかもしれない。たまに家族や親類や友達から、自分の忘れた思い出話を聞かせて貰って、懐かしがる位が楽しいのかもしれない。

自分の脳内に保管されている過去の記憶が全て溢れ出してきたらと考えると恐ろしくなった。きっと忘れたくて消した記憶もたくさんあるだろう。そっと私の脳内に保管したままにしておこう。


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