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八正道とシュタイナー教育


シュタイナー教育はRudolf Stiner氏の人智学の一分野ですが、不思議とシュタイナー思想について学んでいる方々は、ほかの様々な教えとの共通項を発見しているように感じています。

真理というもの、この世の理というものは、根っこで繋がっているのだなぁ、と。

例えば東京都にあるシュタイナー学校は、シュタイナーと宮澤賢治に共通する理念を見出し「東京賢治シュタイナー学校」という学校名となったそう。
素敵な成り立ちですよね。

カナダでシュタイナー教育を実践されている先生方主催の親の勉強会で八正道を教わったのが、ちょうどCOVID-19の引きこもり生活中でした。

ロックダウン中にオンラインでも人と繋がりを持てたという意味でも貴重な時間でした。

唐突に激変した日々のルーティンとして、毎朝わずかな時間、ほんの一瞬でも八正道を意識することは、鬱々としたロックダウン期間に一筋の光を感じられる瞬間でもありました。

あらゆる事象は、例えそれがネガティブなものであったとしても、何か新しいことに出会う機会になり得ることを改めて感じさせられました。

シュタイナー教育に携わる先生方は、日本人に限らず、八正道やそれに相当する思想を学んだり実践されているように見受けられます。

こういった点にシュタイナー教育の真髄があるように思います。

一生学び、一生をかけて魂を成長させていく

よく言われる言葉ではありますが、本当の意味で生活に浸透しているかと言うとクエスチョンマークがつく人の数は少なくないのではないでしょうか。

あらゆる良き習慣を生活や人生に根付かせるためには、個人の性格や力量よりも、やはり仕組みづくりが大きいように感じています。

どんなシステムの中で生きるのか。
個人が属する世界(社会)の仕組み如何で、根付く習慣は大きく影響を受けると思うのです。

それは家庭という最小単位のコミュニティにおいて、仕組みづくりに意識を向けているかどうかで、次世代の社会の成り立ちが変わってきます。

生きる世界のしくみには、どんなものであっても、その裏付けとなるビジョンがありますよね。意図的であっても、漠然としていても、世界はこんな感じだと信じているイメージ。

八正道にも、シュタイナー教育にも、学び続けることで自分だけの自由な人生を思考し構築していくぞ、という力強い意図を感じます。

人それぞれ持つイメージは異なると思いますが、学びや成長に意欲的な人たちが、その両方に出会うことが多いというのは必然なのでしょう。

八正道もシュタイナー教育も、困難なときにもう一度立ち上がる力を呼び戻す支えとなり得るからかもしれません。

少なくとも、わたしにとってはそうでした。

八正道は釈迦の教え、つまり仏教の教えのひとつです。

曜日では、土曜をスタートとしています。新しいですよね、土曜スタートの習慣。

それぞれ曜日ごとに、正しく◯◯する。とされています。

正しさの定義
もしかしたら、この熟考が初めに必要になってくるかもしれません。

言葉の定義を塗り替える。
これは、ひっそりと今年のわたしのセルフミッションでもあります。


土曜-正見(思考)

日曜-正思惟(決心)

月曜-正語(言葉)

火曜-正業(行動)

水曜-正命(振舞い)

木曜-正精進(習慣)

金曜-正念(記憶)

毎日-正定(吟味)


こんなことを1日に数分でも考える時間を持ち、習慣づけることは、一見地味ですが、人生をよりよい方向へ導くために大切なエッセンスなのではないかと思います。

八正道について深くわかってはいないものの、正精進の木曜にnoteしてみました。


2020年8月6日
はしのちか

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