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2020年の小紅書は、人間味のあるプラットフォームになりました。

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。12月6日に開催された「2020中国企业领袖年会(2020年中国のビジネスリーダーの年次総会)」で、小紅書の創業者である「瞿芳(チュー・ファン)」がインタビューを受けていました。本日は、彼女のインタビュー内容を基に、2020年小紅書に起きた変化をご紹介したいと思います。

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元々、小紅書は化粧品の口コミアプリとしてスタートし、投稿内容の多くはコスメやファッションだったのですが、今では旅行、ペット、ダイエット情報等、幅広く様々な情報が投稿されています。ここらへんの小紅書の基礎情報は、こちらのyoutubeチャンネルの動画でご紹介していますので、こちらも併せて御覧ください。

【株式会社ENJOY JAPAN 公式youtubeチャンネル】
中国の美容系情報は全てここに集まる⁉ 小紅書を知ろう!


中でも、「美食(グルメ)」に関連する検索数は、2020年11月末現在で、約13億人にも達するほど、人気のコンテンツカテゴリーとなっています。新型コロナウイルスが最も流行った2020年2月には、外出禁止によりメイクをする必要がなくなったことで、多くのユーザーが「料理」に興味を示す結果となりました。その際、1日あたりのグルメ系DAUがコスメ系DAUを上回り、小紅書で一番の話題となりました。

データによると、小紅書には現在1億人以上の月間アクティブユーザーがいて、毎日80億以上の記事が投稿されています。2020年11月に小紅書で投稿されたグルメに関連する記事の数量は、2020年1月と比較して、約300%以上増加しました。中でも「美食」というキーワードを含む記事は全部で840万件に達しました。

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こうして、グルメ系コンテンツの需要が高まってきたことで、グルメ系のKOLも急速に成長を見せています。瞿芳がインタビューの時に、特に例として挙げたのは、現在小紅書でグルメKOLとして30万のフォロワー数を持つ「老爸的食光(お父さんのグルメ)」です。このKOLは、定年した元シェフで、動画編集者は彼の息子です。山東省で暮らすお父さんは料理の動画を撮影し、撮影した動画データを北京で暮らす息子に送り、動画編集をして小紅書に投稿するという流れでアカウントを運営しています。お父さんは粉系料理が得意で、ファンたちは彼の動画を観て、ケーキやパンの作り方を学んでいるのだそうです。

さらに、瞿芳がインタビューでもう1つ感動した話を語っていました。その内容は、とある定年退職した女性が、小紅書で「ブリティッシュショートヘア」に関する記事をよく観ていたそうです。その理由は、彼女にはイギリスで暮らす26歳になる息子と中々うまくコミュニケーションが取れず、何気なく息子の小紅書アカウントを見てみたところ、「ブリティッシュショートヘア」を飼っていることが分かり、息子との会話を増やすため、彼女は頻繫に小紅書で情報を集めました。その結果、息子とうまくコミュニケーションが取れるようになったという内容です。

小紅書に投稿されるジャンルが増えたことで、小紅書のユーザー年齢層は今までのように若い女子だけという訳ではなく、幅広い年齢層に受け入れられるようになりました。瞿芳はこのような変化を「小紅書は人間味のあるプラットフォームになってきた」と表現していました。

以上、2020年に小紅書で起きた変化のご紹介でした。今でもコスメ系の投稿は小紅書で人気がありますが、年齢層が広がっていくにしたがって、コスメ系以外のジャンルも今後多いに盛り上がっていくことは間違いないでしょう。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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