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税理士試験 簿財1発合格の筆者が考える簿記2級の合格ロードマップ


こんにちは。あおです。
先日、以下のnoteを執筆したのですが、かなり好評でしたので、今回は簿記2級の勉強法をまとめます。



※筆者が合格したのは2021年8月なので、問題の傾向は現在(2024年1月)と異なるかもしれませんが、勉強法の大枠はこれからご紹介するやり方で間違いないと思っています。





想定筆者


  • 簿記3級は合格済み or 受験はしていないが簿記3級の知識は持っている。(筆者は後者の状態で簿記2級に挑みました。)

  • なるべくお金をかけずに短時間で合格したい方

  • 動画講義で勉強するスタイルに抵抗がない方


費用


合計で約7,000円です。

詳細は「使用教材」に記載しますが、値上げの可能性もありますのでご了承ください。


使用教材


■(無料)公認会計士たぬ吉先生&ふくしままさゆき先生のYouTube動画






■(800円)パブロフ簿記2級商業簿記アプリ



■(2,000円×2=4,000円)パブロフ簿記2級総仕上げ問題集(商業&工業)





■(2,200円)日商簿記2級まるっと完全予想問題集




ロードマップ


最初に順番をまとめると以下の通りです。


  1. たぬ吉先生の工業簿記の動画を1周する。
    ふくしままさゆき先生の商業簿記の動画を1周する。

  2. 動画講義を見るのと同時並行でパブロフ簿記2級アプリで仕訳を練習する

  3. たぬ吉先生の工業簿記の動画を見終えたら、ふくしままさゆき先生の工業簿記の動画を1周する。

  4. 動画講義を見終えた範囲から、パブロフ簿記2級総仕上げ問題集でアウトプット

  5. 日商簿記2級まるっと完全予想問題集で試験対策


ここからは各ステップの詳細をまとめます。


1.たぬ吉先生の工業簿記の動画を1周する。ふくしままさゆき先生の商業簿記の動画を1周する。


簿記2級で初見となる工業簿記ですが、これが相当な曲者です。
「ボックス図」というものを用いて計算をするのですが、この感覚をつかめるようになるまでにかなり時間がかかります。
ですが、逆に感覚さえつかんでしまえば一気に得点源になるのも工業簿記の特徴です。

そのため苦手意識を持たないように勉強を進めていく必要があると思っています。
たぬ吉先生の動画は1本あたりの時間が10分ほどでかなりコンパクトに情報がまとまっています。
また、イラストも非常に多いので、工業簿記の概要を学ぶのにぴったりです。

一方、商業簿記は簿記3級でやってきたことをさらに複雑にしたものなので全く初見というわけではないと思いますが、それでも新しい論点が結構出てくるので難しくなることは間違いないです。
商業簿記はたぬ吉先生の動画がないので、最初からふくしままさゆき先生の動画を見ましょう。
2級の動画を見ている中で「全然言っていることがわからない・・・」となるなら、3級の動画を見て復習しましょう。
3級の動画も無料で公開されています。
(このクオリティが無料なんて信じられない・・・)



2.動画講義を見るのと同時並行でパブロフ簿記2級アプリで仕訳を練習する


商業簿記に関しては何といっても仕訳が命です。
仕訳を制するものは商業簿記を制します。
パブロフ簿記2級アプリでは一問一答形式で仕訳を解くことができるのでスキマ時間にも取り組むことができます。
また、「ランダム」「ミスのみ」「✔のみ」というように様々な方法でフィルターをかけられるので復習がしやすいのも特徴です。
さらに一問ごとに丁寧な解説がついていますので、着実に実力をつけることができると思います。

アプリは商業簿記・工業簿記の2つがあるのですが、工業簿記はぶっちゃけ買わなくていいと思います。
たぬ吉先生&ふくしままさゆき先生の動画を見て、後述する問題集でのアウトプットで十分です。


3.たぬ吉先生の工業簿記の動画を見終えたら、ふくしままさゆき先生の工業簿記の動画を1周する。


たぬ吉先生の動画でなんとなくイメージが湧いてきたら、いよいよふくしままさゆき先生の工業簿記の動画で細かい計算方法を勉強していきます。
動画内で例題が与えられるので、机で勉強しているときは是非一時停止して解いてみることをお勧めします。
電車内などで解けないときは、なんとなく頭の中で回答を思い浮かべてから解説を聞くだけでもかなり違いますよ。

ふくしままさゆき先生の動画は1本1時間を超えるときもあり、かなりボリュームが多いのですが、その分本当に細かく・わかりやすく解説されています。
1時間集中して講義を受けるのが難しい時は、細切れで学習するのものもちろんありです。


4.動画講義を見終えた範囲から、パブロフ簿記2級総仕上げ問題集でアウトプット


商業簿記・工業簿記に共通しますが、動画講義で学習した範囲の概要がつかめたらひたすらパブロフ簿記2級総仕上げ問題集でアウトプット学習を進めます。
このとき、工業簿記はボックス図を書く練習がしたいので、わからなかった問題は解答を丸写しすることをお勧めします。
一方で、商業簿記は頭の中で仕訳を思い浮かべて解答を確認する程度でOKです。
仕訳を書く時間がもったいないので、それなら短時間で何周も問題集を回しましょう。

断言しますが、問題集はこの2冊で十分です。
筆者はアプリと2冊の問題集のみで十分すぎるほどアウトプット学習ができたおかげで、後述する完全予想問題集(模試のようなもの)はかなり余裕に感じました。


5.日商簿記2級まるっと完全予想問題集で試験対策


1~4までのステップを終えたら最後に模試を解いて時間配分の感覚をつかみましょう。
簿記2級は奇問はあまりないので、ここで合格点が取れないようであれば必ず苦手分野があります。
その苦手分野は問題集を解きなおして、それでもよくわからないときは動画講義までも戻りましょう。


合格するためのコツ/心構え


  • 動画講義は1.5~2倍速で視聴しましょう

  • 問題集を解いていてわからないところがあったら、まずはネットで調べましょう。パブロフサイトでまずは調べてみて、出てこなかったらほかのサイトを見ることをお勧めします。

  • 連結会計の複雑な問題は捨て問です。それ以外の問題の難易度が下がっているはずなので、そこを確実にとる実力がつけば合格できます。
    (元々簿記1級の範囲だった論点なので難しいに決まってます・・・)

  • 商業簿記は仕訳、工業簿記はボックス図が命です。ここをおろそかにするといつまでたっても成績が安定しません。


(おまけ)筆者の合格体験記


元々筆者は簿記が大っ嫌いでした。
大学1年生の時に受けた会計の講義があまりにつまらなさ過ぎて、ほぼ授業に出ずに過去問だけもらって試験に挑んだ結果、単位は取れたもののずっと暗号を読んでいるようでした。
なのでこの時点では「簿記なんて二度と勉強するか!」とすら思っていました。

しかし大学3年生のときにもう一度簿記3級に挑んだところ、「あれ?意外と面白いじゃん」となり、ここで基礎知識は一通り学べました。

そこから1年がたって就活が終わった後に簿記2級に挑んだわけですが、ある程度簿記3級の知識が残っていたので、ふくしままさゆき先生の動画も最初からついていくことができました。
また、工業簿記に関しては最初は問題集から解いてみたのですが、あまりにさっぱりだったので動画講義を探したところ、たぬ吉先生の動画に出会いました。
個人的な感想ですが、YouTube界隈の簿記2台巨頭はたぬ吉先生とふくしままさゆき先生だと思っています。

そして試験ですが、僕はネット試験を受けました。
いつでも受けられるのが魅力ですよね。
しかも、試験日を延長することもできるので、もし試験直前に「今受けても合格する気がしないな・・・」となったら延長できます(笑)



過去の詳しい話はこちらでまとめています↓



簿記を頑張ろうと思っている皆さんのお役に立てれば幸いです!

ではまた!


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