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名古屋の空のまにまに

!!CAUTION!!
このエントリー中の写真を見る際には、画面の輝度をなるべくあげてご覧ください。

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なんとなしにスマホで夜空をとってみたら、予想外に星座がよく写ったので面白ついでに投稿した次第。

スクリーンショット 2021-02-08 22.37.46

冬の星座の代名詞、オリオン座(写真右)と冬の大三角。
露光やシャッタースピードを調整して、なるべく肉眼の見た目に近づけた。

もっとも豪華で見つけやすい星座、オリオン座が名古屋の空でも存在感抜群。
そして写真いっぱいに映るのは、ほぼ正三角形の冬の大三角。
オリオンの右肩のベテルギウスと共に、写真中央下に光輝く全天一明るいおおいぬ座シリウス、左上に控えめなこいぬ座プロキオン。

多分都心でもこれらの天体は見ることができるので、寒さで下を向きがちなこの時期にぜひLet's try!
2月くらいだと遅い時間でなければ、だいたい南の空に見ることができるはずだ。

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これで終わるのもアレなので...

スクリーンショット 2021-02-08 22.36.26

サムネイル画。名古屋×スマホ(Xperia1-II)の限界。これ以上露光時間や感度を上げると真昼のような見た目に...

露光時間を長くしていくと、空はどんどん日中の青々とした表情を見せてくる。はじめて見る分にはちょっとしたサプライズかもしれないが、星を見るには邪魔者。「光害」とはよく言ったものだ。

一枚目の写真からわかるように、オリオン座の場合、肉眼ではっきり見えるのは周囲の4つの星と中央の3つ星の計7つの星が見えるくらいだ。
しかし、うまく感度や露光時間を調整すると、肉眼でははっきりと見ることのできない星々が姿を現してくる。4等星くらいまでは捕らえられているようだ。

オリオン座の3つ星の下に縦並びの3つ星があることに気づく。いわゆる「小3つ星」だ。3つ星という名前がついているが、実際にはこれらのうち、上2つは星雲と呼ばれる宇宙空間を漂うガスだ。
ガスが光る原理は、ガス雲の内部に星がある場合にそこからエネルギーをもらって輝く事もあるし、周囲の星の光がガスに反射して光る場合もある。

特に、オリオン大星雲と呼ばれる小3つ星の真ん中のガス雲は、非常に雄大で神秘的な姿をしていて、畏敬の念を感じずにはいられない。
オリオン大星雲内部では、現在も恒星や太陽系のようなシステムが大量に生成されている最中であることがわかっていて、そうした系の形成シナリオを占う上で非常に注目されている領域だ。
ぜひ「オリオン大星雲」で画像検索して、ガス雲だけでなく、その中でゆりかごに揺られている星々を想像して欲しい。

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