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#東鳴子温泉 #ひとにやさしい温泉地プロジェクト 中間報告

宮城県の東鳴子温泉には、宿泊者が無料で入り放題の貸切風呂をもつ旅館が多く、人目が気になって温泉を楽しめずにいたマイノリティの人も安心して温泉を楽しめるのではないかと考えている。それが「ひとにやさしい温泉地プロジェクト」のきっかけだ。 その思いつきから始まったプロジェクトで何ができて、何ができなかったか、今後は何をするか。こんなタイミングになってしまったが、僕が昨年度1年間取り組んだことを報告したい。 1. "ひとにやさしい" 温泉地とは? 「裸のつきあい」というように、

    • みんなで考える未来の東鳴子温泉【開催報告】

      2021年9月。見事な秋晴れの空のもと、収穫を間近にひかえた稲穂の垂れた頭が風にそよぐ中、宮城県の湯治場・鳴子温泉郷で「湯治ウィーク」が行われました。手作りのイベントが目白押しの1週間。 私も何かしたい!と思い、オンラインのワークショップ「みんなで考える未来の東鳴子温泉」を行いました。全国各地の東鳴子温泉ファンの方と、地元の方とが一緒になって、東鳴子温泉の「好きなところ」を集めて共有し、未来に伝えたいものを考える・・・という筋書きです。 おかげさまで10名ほどの方にお越し

      • 小さな温泉宿だからこそできること:マイノリティも楽しめる湯治場を目指して

        日本にあるほとんどの温泉施設は、男湯と女湯に分かれている。 しかし、考えてみてほしい。男と女という2つの身体的な性による分類で、果たしていいのだろうか。 性・ジェンダーと温泉は、切っても切れない関係にある。 大分県・別府市で、2018年に「レインボー風呂ジェクト」という性・ジェンダーと温泉の問題について当事者と一緒に温泉に入浴しながら考えるイベントが行われた。詳しくは こちらの記事を読んでほしいのだが、かなり大胆な方法で問題提起をした画期的なイベントだったと思う。 しかし

        • 中央アジアを旅行して考えたこと(下)

          春休みに中央アジアを一人で旅行した。 ロシア語と現地語でいくつかの単語を知っているだけで、旅ははるかに楽しいものになった。 「ヤポニスキ!トーキョー?」 「ダー、トーキョー」 「トーキョー、ハラショー?」 「ダー、ダー、トーキョー、ハラショー!」 そんな僕でも、込み入った話は英語でせざるを得ないから、英語を話せる人とは英語で話していた。 観光地の店の人や入国審査官はともかくとして、高校生や大学生くらいの、僕と同世代の人は、僕の英語が彼らより流暢なことに驚いていた。僕の英語

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        #東鳴子温泉 #ひとにやさしい温泉地プロジェクト 中間報告

        • みんなで考える未来の東鳴子温泉【開催報告】

        • 小さな温泉宿だからこそできること:マイノリティも楽しめる湯治場を目指して

        • 中央アジアを旅行して考えたこと(下)

          中央アジアを旅行して考えたこと。(中)

          春休みに一人で中央アジアを旅行した。覚えたての現地語で 「ラフマット!」 と言うと相手が喜んでくれることが分かった。「スパシーバ!」でもいい。 Thank you よりもよっぽど気持ちが伝わる。 旅のペースを掴み始めていたとき、サマルカンドの宿で僕は衝撃的な旅人と出会った。 香港から来たと言う僕と同い年の彼女は、僕がしばしば聞き返さないといけないほど流暢な英語で、これまでの旅の様子をつぶさに教えてくれた。 イランやタジキスタンなど、バックパック初心者の僕にはとても手が出な

          中央アジアを旅行して考えたこと。(中)

          中央アジアを旅行して考えたこと。(上)

          春休みに中央アジアを一人で旅行した。カザフスタンの夜行列車の中でハタチを迎えた。僕は律儀に、日本時間が午前0時になるのを待って食堂車に行ってビールを開けた。 旅行中、「お前は日本語と英語しか話せないのか」と何度も言われた。 「しか話せない」と言っていたわけではなかったが、僕にはそのように感じられた。 彼らは現地語とロシア語を話す。多くの人が、隣国の言葉も話せる。語彙と文法が似通っているためだ。5ヶ国語を操る人もざらにいる。 そして彼らにとって、ロシア語はその中で最も通用す

          中央アジアを旅行して考えたこと。(上)