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経験も知識もないのにカビは見事に生えている。

あーまた夏が終わる。
あんまり好きになれなくなった秋がくる。
最近は18時にはもう暗くなり始めて、
淋しさが異様に強調されるように感じる。
こんなところにも、
残念ながら臆病なあたしは潜んでいて、
最近数年は、
そんな自分を見て見ぬふりを
それはそれは上手にして、
強そうな自分を演出することで、
見せかけ状態の安心をしていたりした。


そんな誤魔化しも
そろそろ効かなくなってきている気がしていたら、
やっぱり周りの方々にも
それは見透かされていて、


「もう、お前は変わるしかないよ。」


と、乱暴気味に背中を押されてしまった。
それでも、
だだをこねる子供みたいに


「いやだ、二度とあんな恐ろしい感覚に浸りたくはない。」

「怖いもん。もう、本当に恐い。怖い。」




たぶん、人生で初めて泣きながら声に出して、
誰かに、本気で弱音を吐いた。





こんな弱音を吐いても、
誰の徳にもならないし、
いつか自分で解決すればいいのだと思っていた。



「もしも堕ちたら、絶対に引き上げるから」




人生で初めて、
「勇気」ってほんまにもらえるんや。
って、実感した。






たぶん、本気で、心から底からその言葉を私に
何の得にもならないに、
無条件でくれたんだと思う。








自分ひとりで出来ないことは
誰かに助けてもらってもいいんだ。
そんなこと、1カ月前の私は知らなかったし、
そうやって、
思いっきり背中をたたいてくれたから、

私はまた、
恐ろしく傷つく勇気をもつことができた気がする。









ここに来るまでに10年かかった。

でも、わるい10年じゃなかったと今だから思うし、
今だから、
「変わりたい」と想えるんだとも思う。






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