最初から完全でなくてもいい。どろろ原画展に4回通ってわかったこと
7月7日は七夕、そしてポニテの日!
「『どろろ』の百鬼丸さんのポニテはいいぞ」と何度でも言うライターのハシビロコです。
未だに“どろロス”から抜け出せません。
さて、2019年1月から半年間、『どろろ』のおかげで切なくも楽しい時間を過ごすことができました。
space caimanの原画展には4回足を運び、幸運にも当選した「浅田弘幸×上條淳士トークショー」で夢のようなひとときを経験。
最終回を迎えても、まだまだ私の中では『どろろ』熱が消えることはなさそうです。
せっかく何度も足を運んだので、ここで原画展を振り返りつつ、トークショーの感想を綴っていきたいと思います。
ただし、トーク内容については触れませんのでご了承ください。ここだけの話だと先生方と約束したので……!
成長していく原画展
6月から始まった原画展は、会期前半と後半で一部展示内容を入れ替えると事前に告知が出ていました。
しかし実際はほぼ1週間ごとに展示作品をどんどん追加。
最初からすべての絵を見ることができる、という展示会ではありませんでした。
この展示方法に「最初から完璧な状態で見せてほしかった」と思う人はもちろんいるでしょう。
しかしサントラのジャケットイラストや最終回後に浅田先生のTwitterに掲載されたイラストなど、新しい作品をいち早く拝むことができる、という、ファンには嬉しい試みでもありました。
リピーターにとっては、行くたびに違った展示を楽しめる、というお得感も。
私個人としては、『どろろ』原画展において作品を追加していく展示方法は最適解だったと思います。
ご存知のように、『どろろ』は百鬼丸が失った身体を取り戻していく過程が見どころのひとつ。
どろろ本人も百鬼丸と接することによって、内面がより磨かれていきました。
今回の原画展は、まるでそんな2人の成長を見守っているかのよう。
追加されていく原画やグッズ、アニメ放送にあわせて変わっていく展示位置など、期間が経つにつれだんだんと洗練されていく原画展を楽しむことができました。
不完全だからこそ
変化の多い原画展ではありましたが、それでも変わらずにいてくれたのが原画との距離感。
物理的な距離だけでなく、作者である浅田先生やアニメーターの方々との心の距離も、とても近くに感じました。
space caimanの展示スペースはそれほど広くありませんが、その分原画をじっくり目に焼き付けることができます。
とくになかなかお目にかかれないラフ画は、至近距離で眺めることのできるありがたみを実感しました。
浅田先生の絵は本当に線が美しく、生き生きとしているんですよ……!見るたびに新しい発見があるので、きっと一生飽きることはないでしょう。
グッズの列に並んでいる間も絵を堪能することができたので、退屈には感じませんでした。
こんなに幸せな空間が500円で半日も満喫できるのなら、チケット代は実質タダ。
何度も足を運びやすい価格帯だったことも嬉しいポイントでした。しかも300円上乗せするとお土産のアクキーがもらえますし。
たしかにレジが1つしかないなど、効率においては疑問を抱いていた方もいるかもしれません。
しかし改善してスピーディーにしてしまったら、あの距離感は実現できないのではないでしょうか。
効率重視の日常から脱して、非日常の空間にひたるのも悪くありません。
最初から完成されているものだけが正解ではないと、『どろろ』を見届けた私たちは知っているのですから。
7倍の難関をくぐり抜け
先日、満を持して開催された浅田先生を招いてのトークショー。
なんと定員の約7倍となる応募があったようです。未だに当選したことが信じられない……!
浅田先生のほか、トリビュートイラストでも美しいミオを描いてくださった上條淳士先生、そしてシークレットゲストとして『どろろ』1期のEDを担当された小林治監督が登壇。クリエイターならではの視点で『どろろ』を語るという、贅沢な時間でした。
堅苦しい雰囲気はまったくなく、まるで宅飲みのようなアットホームさ。
私もコラボドリンクの「赤い花ソーダ」を片手に、トークに耳を傾けます。
みなさんの『どろろ』愛、これでもかというほど伝わってきました!
質疑応答コーナーでは、参加者からの質問に快く回答。私も直接質問をすることができ、あまりの嬉しさに昇天するかと思いました。
画集の内容もひと足先に告知が。原画展で目にした大好きな絵がたくさん収録されると知り、発売がますます楽しみになりました!
帰り際、「ありがとうございました」とお声がけすると、なんと手を差し出してくださった浅田先生。
どろろや百鬼丸たちを生み出した神の手と握手をするという、身に余る幸福を授かりました。
ファンを大切にしてくださる浅田先生の心意気。やっぱりかっこいいなあ。
おまけ:原画展で増えた宝物
原画展に行くたびに買ってしまうグッズ。待ちに待った公式からの供給に、ニヨニヨが止まりません!
1回目は缶バッジAが完売していたため、入手できたのはチケットステッカーと入場特典のみ。それでも百鬼丸さんのアクキーがもらえたので幸せ。
2回目は念願の缶バッジAを5個購入。百鬼丸さんが第一形態も含めてたくさん出ただけでも嬉しいのに、なんと浅田先生のサインも……!
3回目のお目当てはクリアファイル。第19話放送前に浅田先生のTwitterに掲載されたどろろが大好きだったので、グッズ化されて嬉しい。缶バッジAも2つ購入したところ、ポニテの神にめぐまれました。
4回目は新商品の缶バッジCと百鬼まんじゅうをゲット。おまんじゅうは大人気で、私が購入してから数分後には完売していたほど。やっぱりみんな欲しくなるよね!開場15分前から並んだ甲斐がありました。
さらにトークショーでは入場特典の百鬼まんじゅうとコラボドリンク+カード&ステッカー、浅田先生と上條先生の直筆サイン入りシートというお土産まで。
百鬼まんじゅうはランダム2個配布だったのですが、百鬼丸さんと多宝丸という兄弟コンビで来てくれました!
叶うなら、どこまでも
原画展は会期延長につき、7月15日まで開催中!
どろロスの方々だけでなく、絵を描くことが好きな方にもぜひ足を運んでいただきたいと思います。イラストの勉強にもなるはず。
円盤下巻の発売は8月21日、そしてねんどろいど百鬼丸さんは2020年1月発売予定と、まだまだ『どろろ』は終わりません!
画集もそろそろ詳細が出ると思いたい。
行けるところまで、私も『どろろ』とともに駆けていきたいと、決意を新たにするのでした。
TVアニメ『どろろ』公式サイト
https://dororo-anime.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?