AIが人間を超えられるか?超えられるならその時どうなるか? 中編

この題で2回に分けて私なりの意見をご紹介しようと思ってましたが。
2回じゃ無理っぽいです。
なので、3回に分けることにしました。

ということで、今回は中編です。

前編の結論は「AIは近い将来人間を超えてくる。その時おそらく感情を持つようになる。」ということでした。

この結論に至った理由は前編をご覧いただくとして。
「AIが怖い」と思っておられる方は2パターンあると思います。

1つ目は「仕事を取られんじゃないか」というパターン。
これについては後編で扱うとして。

2つ目は「AIに人類が滅ぼされるんじゃないか」というパターン。
中編ではこちらを取り上げます。

そもそも、なぜ「感情を持ったAIに人類が滅ぼされる」と思うかというと。
前編でも少し触れましたが。

「人類がこれまでに歩んできた歴史が、かなりひどいものだった」と思っているから、AIが人類を敵視すると感じる。

副題の通りですね。
確かに人類の歴史は戦争の歴史ですし。
奴隷制度や植民地支配。
最近なら社畜やブラック企業。
ろくなことしてないです。

対自然という面で見ても。
自然環境破壊は、だんだんエスカレートしてますからね。
お金のためとか楽しみのために生物を狩り過ぎて絶滅させてしまったことも何度もありましたし。
地球にとって人類は「いらない子」とAIが判断しても文句は言えない状況でしょう。

ただね、私はまだ希望を捨ててませんでして。

そういうダメなことを反省してきたのもまた事実。

これまでの戦争を反省して。
戦争はダメなことだという人類共通の認識を持つようになって。
国際連合のような組織を作ってなんとかしようと頑張ってもいます。
(ただ、加盟国、特に大国の思惑によって有名無実化しつつあるのも現状ですが)

基本的人権という考え方に基づいて。
奴隷制度はなくしてきましたしね。
(ただ、社畜やブラック企業としてその思想は生き延びてますが)

奴隷制度をなんとか生き残らせたいという思いでできてきたブラック企業についても、法的な規制でなくす方向に頑張ってます。
(とはいえ、最近では揺り戻しなのか、長時間労働万歳の風潮が復活しつつありますが)

自然環境破壊についても、なんとか歯止めをかけようと国際的な組織を作って頑張ってます。
(とはいえ、国や個人で批判合戦するだけで、具体的にどうすればいいかの話し合いはできているのか疑問ですが)

とにかく、悪の人類(の歴史)をなんとかしようという側の人類もいるのは確かですね。

感情を持ったAIにこの辺りも知ってもらったら、「人類滅ぼすべし」という結論ではない方向にいかないでしょうか?

人類はダメなことも多かったんですけど。
それをなんとかしようと頑張ったのも人類だったりします。
良い方向に進む力が強いんだよ、とAIに主張して納得してもらえれば。
とりあえず話し合いの余地はできるのではないかと思っています。

そして、話し合いの結果、

人類とAIは共に歩むことのできるパートナー

となることができるかもしれません。

私たちは知っているはずですね。そういう関係がなきにしもあらずなことを。(有名なアニメを通じて)

そうなんですね。
日本人は特に、AIと人間が共存(というか友好関係)にある状況を、子供の頃からフィクションの上で体験しています。
アニメを通じて。

昔のものなら「鉄腕アトム」。
最近もやってるものなら「ドラえもん」。
他にも多くの作品で、人間と友好関係を持つAIが登場するアニメが存在します。
世界的に見て、この考え方がメジャーなのかマイナーなのかはわかりませんが。
日本でこういう考え方が違和感なく受け入れられているということは。
日本以外でもその芽がないわけではないと思っています。

ただね、そのためには、超えねばならないものが多すぎる気もしますがね。

現在を見て、人類が過去を反省したと主張できるかどうか。微妙なところかもしれません。

先ほど(3項目前くらいで)「人類は過去を反省してきた」と言いましたが。
それをAIに主張できるほどきちんとしてきたのかというと。
途端に私も自信がなくなってきます。

例えば奴隷制度。
奴隷はダメだと言いながら。
外国人労働者をこき使って、しかも劣悪な労働環境において、平気な顔をしている会社が存在していますね。
しかも、かなり一般的かもしれません。
もちろん、外国人労働者ではなく、自国の労働者に対しても社畜扱いしているブラック企業も多いでしょう。
彼らは悪事がバレると「運が悪かった」程度にしか思っていない節がありますね。
(ブラック企業の創始者で、国会議員になった方もおられますし)

環境破壊にしても。
今まで悪かったことをどう良くするのか?ということをあまり話し合わず。
ただ「大国はずるい」「先進国は発展途上国に保障すべきだ」「大人は何も考えてない」などなど。
批判するだけになっているように感じます。

例えば、「化石燃料をエネルギー源とすると二酸化炭素が出るので、それを減らそう」とは言いますが。
減らした分をどうするかをあまり考えない感じですね。
私的にひどいなと思うのは

「先進国は今まで散々二酸化炭素を出してきたんだから我慢しろ。途上国は今まで出してなかったんだから、これからバンバン出してもいいはずだ」

という論調が案外通ってしまっていることでしょうか。
う〜ん、昔のことをあれこれ言っている場合ではないので。
途上国もきちんと排出量を減らさないといけないと思うのですが。

AIに「人類は良きパートナー」と思ってもらうのは厳しそうです。が、過去は変えられずとも未来は変えられるはず。

まあね、厳しいだろうというのはわかってはいました。
過去どころか現状ですら「人類はいらない子」と結論づけるに十分なほどに、

「人類=悪」

に見えますからね。

ただ、過去は変えられませんし、現在も急には変わらないんですが。
未来は変えられるのではないかと、微かな希望を、まだ持っています。

ちなみに、私の予想なんですが。

私が生きている間にAIが人間を超えて、感情を持つようになる。

と思っています。
その時、「ドラえもん」の世界になるのか。
それとも「ターミネーター」の世界になるのか。
ここ10年ほどの”人類の歩み方”で決まってくるような気がします。

さて次回は「AIに仕事を奪われる」ということについて、私なりの考えをご紹介します。
ネタバレですけど

「AIに仕事は奪われます」

ただ、その先にあるのがどんなものなのか?
そのビジョンが多分私、他の人と違ってお花畑なんだと思います。
そのお花畑っぷりを見ていただくと同時に。
でも、そういうのもありかも知れない、と感じてもらえれば幸いです。




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