趣味で得られる満足感の要素 2 「一体感」「連帯感」

前回の記事で「優越感」「達成感」についてお話ししました。
趣味で得られる満足感の要素 1。「優越感」「達成感」
実はこの二つ、他の4つに比べて強力だと考えています。
どちらか一つだけで十分な満足感が得られるという意味で。

ここからの4つのうち3つはそれに比べると少し弱い。
単独ではなくて、他の要素との相乗効果で十分な満足感を持ってくると考えます。
そして、残りの一つは超パワフルですが、ちょっと特徴的だったりします。

それはさておき、早速行ってみましょう。

その3 「一体感」

この「一体感」はよく使われる意味とは違っています。
一般的には「会場が一体感に包まれています」の様に使われますね。
しかし、私はこれを次に紹介する「連帯感」と呼ぶ事にしました。
理由は、ここで言う「一体感」を他の言葉で表せなかったから。

ではここで言う「一体感」とは何かというと。
キーワードは「共感」です。
本来の共感は感情移入と同義語ですが。
ここでは、人物又はそれに類する物(亜人間とか、ロボットとか、ときには妖怪・化物だったりします)に対する共感だけを、感情移入と定義します。
それ以外、例えば世界観とか世界設定などにも共感するもので、それらをひっくるめて「一体感」とします。

なんだかややこしいことを言ってますので、具体例を挙げてみます。
物語を読んで楽しんでいる場合。
読者は登場人物の誰かに感情移入しているでしょう。
人物ではなく、物語の設定、背景と言うものに共感して、傍観者の様に楽しんでいるかもしれません。
そしてこれを「一体感」としたわけです。

ということで「一体感」が満足の要素となるものとして、まず物語系全般(読書、漫画、ドラマ、アニメ、映画など)があります。
他には、スポーツなどの観戦や、アイドルやお気に入りのキャラの推し活も該当しますね。

この一体感の特徴は、「それだけでは満足感が得られない。ただ、何かと組み合わさった時、相乗効果で特大の満足感が得られる」というのがあります。
先ほどの物語の例で考えると、
・一体感で登場人物に感情移入する。
・その登場人物が感じた優越感とか達成感を一緒になって感じることで、満足感を得る。
という感じですね。

そして、この例でわかるのですが、一体感で満足感を得る場合のメリットは、
・場合によっては、自分では絶対に得ることができない満足感を得られることがある。
ということです。
どういうことかというと、物語の主人公に感情移入した時を考えます。
大抵の物語の主人公は、英雄だったり天才だったり、とにかく一般人を超越した存在です。
そんな超越した人=超人が得られる優越感や達成感は、我々凡人では得ることのできないものですよね。
ということで、この主人公=超人に感情移入して得られる優越感や達成感は、超絶だったりするわけです。
よって、場合によっては、一体感+<何かの満足感の要素>でスペシャルな満足感になることもあるわけですね。

デメリットは、「一体感が解けた時、全ての満足感がおじゃんになる」ことです。
物語の展開についていけなくなったとか、推しのアイドルに彼氏が居たとか、ですね。
ある意味、他力本願なものなのかもしれません。

その4 「連帯感」

こちらの方が、一般的に言う一体感になります。
一応説明しておくと
「みんなで共通の目標に向かって進むことで得られる感覚」
ですね。

例としては、
「文化祭、体育祭、大学祭などで出し物をするときに、その準備や出し物そのもののために、みんなで頑張る時の楽しさ」
ですかね。
もちろん、部活動、サークル活動なんかでみんなで大会や発表会に向けて頑張る場合もありますね。
大人になってからだと、ちょっと迷惑な話になる人もいますが、「強制宴会」なんかですかね。
私はそれほどお酒に強くないので、強制宴会はちょっと勘弁、って感じです。

メリットは「お手軽簡単に満足感が得られる」こと。
デメリットは、先ほど出てきたように「その行動があまり好きではない人が巻き込まれると、苦痛にしかならない」ことですね。

さて、次回は残りの2つを紹介します。
この2つについては、ちょっと特殊なものになります。
特に最後の1つについては、いまだにその正体がはっきり見えていなかったりします。
その状態で紹介するのはダメかもしれませんが。
わかる範囲で突っ込んでいこうと思っています。

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