揺るぎない
実は去年、嵐のような怒涛のデリバリーに埋もれ、静かに過ぎ去ってしまった大好きなトラウザーがあるんですが、その時はタイミング的にサラッとお見せして終わるような感じになりそうだったのが嫌で、今年の自分が穿く夏用のトラウザーにしたい目的も兼ねて潔くお店から引いたんです。
私も30歳を迎え、ある程度は嗜好の軸が固まってきているように感じているんですが、その中でも潜在意識として確かな事はどの季節でも自分なりのメリハリを楽しみたい。
今で言えば、リネンあたりの素朴な表情感を際立たせるように他のニュアンスを締めたり、袖を捲ったシャツの手元から重さのあるアクセを覗かせたり。
そう考えた時に、やはり夏でもトラウザーは選択肢として欠かせなくて、素材感と着こなしの味付けという意味合いではNEATのコレは最高なんじゃないかなと思います。
肉厚で膨らみのあるヘビーリネンはヴィンテージのリネンを彷彿とさせる程に心地の良い弾力と迫力があって、真夏でも順応する素材感ですが、この厚みは今時期から晩夏までの比較的長いシーズンで寄り添ってくれる1本です。
そして白を基盤としたベージュ色の小振りな千鳥格子柄を掛け合わせたデザインは、単純に私自身の好みでもあるんですが、理屈的に考えてもこれは秀でているように感じていて、キーポイントは両色のコントラストが強くないということ。
主張を抑えつつも淡い色合いの中に程よく濃さが残ることで、トップスにライトカラーを合わせても軽過ぎずまとまり、逆にダークトーンや色物を合わせても絶妙に馴染んでくれる。
そういった生地の特筆する印象感がNEATの得意とするドレスな空気感と上手い具合にバランスが取れていて、より様々なスタイリングにスッと馴染む懐の深さへと繋がっています。
そして同生地で、在庫は希薄ですがワンタックの型もご用意が可能です。
ワンタックの場合はウエスト〜ワタリ付近の生地分量が多く、スタンダードよりも少し太さが生まれるシルエット感が特徴。
ベルト以外にもシンチバックの調整が可能で、ある程度はサイズの許容があることから3サイズ展開となります。
基準として、カジュアル寄りの雰囲気感に振るのではあればワンタック、ドレスの綺麗なニュアンスを求めるのであればスタンダードの選択が良いように思います。
販売方法として、店頭には既に並んでいますが、WEBには掲載を控える方向で考えていますので、通販をご希望の方はお手数ですが私までご連絡を頂けますとご対応させて頂きます。
そしてモデルは昨年の物ですが、熱量は変わりませんのでプライスも変わらずです。
ご希望の方は、その点もご理解を頂いた上でご連絡を頂けますと幸いです。
両モデル、各サイズで在庫に限りがございますが、是非夏のトラウザーの候補としてご検討ください。
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nariwai - Yuto Hashiba
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