1億総人口が書く時代に

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2020年の今、日本人の大半がネットに書きごとをする時代になりました。90歳を超える老人から小学生まで、ネットには老若男女構わず、誰しもが何かを書き込んでいます。全くネットに何かを書いたことがないという人は少数派の時代になってきました。

「いやいや、ブログとかやってないし」

そんなことを思った人がいるかもしれませんんが、SNSで何かを書き込んだことはありませんか?顔の見えない掲示板に何かを書き込んだことはありませんか?ネットニュースの書き込み欄に何かを書き込んだことはありませんか?

思い当たる人は多いのではないでしょうか。

さて、時代が進むにつれネット媒体に書き込むことがスタンダードな時代に入ります。1億総人口が書く時代です。「ありがとう」や「おめでとう」そのような一言を書き込んだだけでもあなたは「書いた人」の部類に入るわけです。おめでとうございます。

さて、これからは書く人が乱発するように溢れる世界に入ってきます。そんな時代に多くの人が求められる能力は一体なんだと思いますか?

「一体なんだと思いますか?」まるで有識者のような上から目線で質問を投げかけたように思えますが、これからの未来予想ができるほど僕自身も先見の目があるわけではありません。しかし、トータル的に世の中を客観視してみると「編集能力」はこれからの人間に持続して求められる能力なのではないでしょうか。

もちろんAIにもネットの記事をまとめる能力はありますし、すでにあなたが読んでいるネットの記事はAIのbotによるものかもしれません。


「読む力」と「書く力」

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「読む力=書く力」でないことは周知の事実です。そして「読む力=読み解く力」という図式が成り立つこともありません。

よく「私は本は漫画しか読まない」という人がいます。長文を読むのが苦手な人ということですね。しかし、そんな彼らもSNSの投稿や、ちょっとしたブログの記事などは読むことができています。なぜならそれらのものは瞬時に読めるものとわかっているからではないでしょうか。

僕自身、このようにネット媒体に書き込んでみたり、電子書籍の出版を行ってみたりと物書きをする時間は比較的多い部類ではあるものの、本を多く読むかと言われるとそんなこともありません。もっと言えば、読む時期と読まない時期が明確に別れている感じがあります。

読むときは様々な本を読んでいるが、読まないときは読まない。しかし、このように物書きをすることは可能ですし、文章能力自体低いわけではありません。

ではこの書く力はどのようにして身についたのかと問われると、やはりある程度書き込んできた「地肩」みたいなものがあります。毎日走って走力を身につけるように、書く力も日々書き込むことによってつくというわけです。

では僕自身に「読む力」が備わっているかと言われると、おそらくは高い能力が備わってはいないと思います。これを読んでいるあなたと同じように、ネットの記事を流し読み程度しかしません。

しかし物書きをする人間の一人として「読み解く力」は多少なりともあるかもしれません。記事の構成や何を一番伝えたい記事なのか、文章の段落をどこで変えているのか、語彙力が豊富な記事か、そのようなことを踏まえながら記事を読む癖が付いています。


編集する力とは

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ネットで何かの記事を読んだ場合、基本的に目新しい記事であればそれはその書き手の「一次ソース(情報発信の源」となるわけです。さてここで一つの暴露をします。

実はこの記事の冒頭に書いた「一億総人口が書く時代」という文言は、他のネット媒体から頂戴した文言です。もちろん全く同じ書き方をしているわけではありません。それではただのパクリ記事になってしまいますから。そして冒頭の記事の内容もその記事を元に僕自身の意見も踏まえて編集した文章になっています。

ではなぜわざわざそのようなことを自ら暴露するのか?

自身で言わなければ「ああこいつの書いていることは正しいことかもな」と思われていたのに、他の記事を読んで書いたとなると、記事の説得力が低下することは明らかなことです。

あえてそのことを言ってまで書くことの理由は「編集した記事は一次ソース」ということを伝えるためです。

まず大前提に記事をパクらないこと。良い情報を掴んだのならその情報を自分の言葉で編集して、自らの媒体で発信することにより、読み手にとってはそれが「一次ソース(情報の源)」になるわけです。

その編集する力があれば誰でも一次ソースになるわけです。要は情報発信者ですね。編集能力といっても様々な解釈があるかもしれませんが、個人的には「自分の言葉で書くことができる能力」ではないかと思います。

多くの人が書き込む時代だからこそ、その言葉は自分の言葉なのか、それとも他人の言葉なのかを判断しなければなりません。ブロガーとして収入を上げていて特に感じたことは、ブロガー、アフリエイターは自分の言葉で記事を構成することができないということです。

これはブログを職業としている人のことを指します。自分の言いたいことだけを書いているブログは別です。このことについて話すと長くなりますのでここまでにしますが、あなたが読んでいる多くのブログの素晴らしい記事の多くは、その人の意見や見解ではないということを理解して読み込んでください。

ネットの中に多くの似たような記事があるのはそういうことののです。

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