見出し画像

風呂に入るのがしんどくても外注できないときは?

こんにちは、田端(たばし)です。
こういう挨拶から始めるの、いかにもって感じでむずがゆいですね。

今回も前回に引き続き、お風呂に入れないときのおはなし。

これが前回の。

「お風呂に入れないとき、美容室で髪を洗ってもらうとキレイになるし、なにより元気もでたよ!」という感動を伝えたくって書いたわけなんですが…

(これの結びにも書いてはいるのですが)ガチの抑うつ状態のときに「条件に合う美容室を探す」「予約の電話をする」という行為、厳しくない?

ていうか一回数千円はなかなか厳しくない?

というわけで、今回は自宅でできる清拭の方法について考えてみたいと思います。


お外にも出られないとき

というわけで、「シャワーできないとき」でGoogle検索したところ、スポーツや災害関係での入浴困難に対処する方法がいろいろとヒットしました。

前回「お風呂 入れない」「お風呂 どうしたら入れる」とかで検索してブチ切れてましたが、はじめからこのワードで検索すべきだった気がする。


①体の清拭

・ボディシート
・蒸しタオル
など

当然ながら、「濡れたもので拭く」というシンプルな方法ですね。
夏なら制汗用の大判ボディシートが入手しやすいし、蒸しタオルなら冬でも体が冷えなくて良さそう。
よく考えたら、ドラッグストアで赤ちゃん用とか介護用の体拭きシートが売られているし、入手難易度が低いというのもポイント高し。



②髪の清拭

・水のいらないシャンプー(スプレータイプやシートタイプがあるらしい)
・ベビーパウダー
・蒸しタオル
 など

これについてはこちらのブログ記事を参考にさせていただきました。

ドライシャンプー・蒸しタオル・ベビーパウダーを使用した清拭方法が、非常にわかりやすく紹介されています。

すごい……見やすいデザイン…わかりやすくまとまっている文章…すごい…。

前回の冒頭で述べた「なぜ風呂に入らなければならないのか?」という点に関しても、ご自身の入浴できなかった際の体験をもとに語っていらっしゃってとても説得力があります。


また、水のいらないシャンプーに関しては以下のまとめサイトが参考になりました。

思ったより「THE・女性向け!」って感じのヘアケア製品ばかりではないようで、買う人を選ばなさそう。

自分はとりあえず近所のドラッグストアで売っていたこちらの商品を買ってみました。
スーパーとかにもあったし、この手のドライシャンプーではいちばん手に入れやすいんじゃないかな。

一回使用してみた感じ、匂いはスーッとして清涼感があるんだけど、頭皮がすっきりしたかというとそんなに効果は感じなかったです。
翌朝も「昨日風呂入らなかったもんな…」って感じ。

でも評判はいいので、使いこなせたらめちゃくちゃ便利だろうなと思います。
今後(自分が使いこなせるか)に期待!


③その他

頭と体両方に使えるタイプの商品もありました。

公式サイトの説明文を一部抜粋すると…

東日本大震災の際に被災地支援の一貫として急遽開発し、被災地などに無償提供をおこなった「水のいらないシャンプー」が、『水のいらないボディ&ヘアウォッシュ』として、正式に商品化。(中略)また、ペット用(犬・猫)シャンプーとしてもお使いいただけます。

えっっっっすごい

震災の際に開発されて無償提供されたというのもすごいですし、人間の頭と体にとどまらず、ペット用にも使えるって最高じゃないですか???

実家で飼っている猫が水を嫌うのでシートタイプのふき取りシャンプーを使っているのですが、これ一本あれば実家の人間も猫もまるっと清拭できるわけですよね…すごい…。


それから、女性がメインターゲットではありますが、全身ケアを簡単に行うことをコンセプトに商品展開されているシリーズもあるようです。

仕事もプライベートも全力!無理して頑張って美容も詰め込んで、そんな忙しい今を生きる女子の
”ホンネはもっとサボりたい!”
その一言から生まれた、”サボってもキレイでいられる”を実現した時短コスメブランド「Saorino(サボリーノ)」。
サボって生まれた時間で、新しいハッピーや元気を!
サボリーノは忙しく生きる人を応援します。
公式サイトより)

一時期Twitterで流行した「強い女」って感じがして最高ですね。

洗顔要らずのヘアパックやドライシャンプー、髪を乾かすスプレーなどは性別を問わず使えそうです。

しかし商品の取り扱いは「バラエティショップ」とあり、どこにでも売っている感じではないですね。
かつおそらく女性向け美容コーナーなどにありそうですし、やっぱり手に取る人を選びそうではあります。

性別関係なく便利な魅力的な商品だと思うので残念ですが、マーケティングとかいうものはなんかそういうもんなんでしょう。


結論

「まとめサイトのまとめ」みたいな地獄のような記事になってしまいましたが、自分が調べた「外注」せず自宅でできる清拭の方法は以上です。

前回の記事で強調したのは、「美容室に行く」という行為を通して、清潔感を取り戻すことができただけでなく自信をつけることもできた、ということでした。
今回紹介した方法がそれと同等の効果をもたらすかには個人差があるとは思いますが、自宅でこれだけ手軽に対処できれば、少なくとも「体も髪もベタベタで何もしたくないお外出たくない」という気持ちは軽減されるのではないでしょうか。

というわけで。
入浴問題に対する考察の結論としては、その時の体力と気力と財力と目的(とりあえず体の不快感をなくしたいのか、自信をもって他人と会える身なりにしたいのかなど)に合わせてどのような手法をとるか選ぶのが良いのではないかなと思いました。

自分なりにフローチャートをつくっても面白そうですね。
近いうちにやってみたいな。


風呂が来い

結論出した後に文章を続けたあげく、若い子には通じなさそうな章題をつけてしまいました。

要するに何が言いたいのかというと、前回と今回の記事の課題点としては、
・清拭を「外注」するためには自分から行動して外出しなければならない
・自宅でできる清拭方法もあるが、あくまでも入浴ができないことへの代替に過ぎない
という問題が挙げられるわけでして…

それらを解決するためには
・抑うつで何もできないような状態でも、ケアを受けるために自分で予約したり、重いからだを引きずって外出したりしなくてよい
・入浴と同等の快感を得られ自信がつけられる
ような仕組みがあるといいなぁと思ったわけです。

超端的に言うと、高齢者の方の介護で行われる日常的な入浴デイサービスみたいなのが利用できたらなぁと思うのです。
なので正確に言うと「風呂が来い」というより「風呂に入れてくれる人が来てください」という感じ。

デイサービスは介護保険法の範囲内で行われるため、実際にデイサービスとして入浴介助を受けようと思えば、精神障害者も介護保険料を支払い介護認定を受けなければなりません。
そうなると、対障害者サービスが保険制度に組み込まれてしまうという問題点が発生するわけなんですけど…。
でも今は夢の話をしているので、そんな現実は無視です。無視。

朝マイクロバスが家の前に来て、事業所に連れてかれて風呂に入れてもらい、体を拭いてもらったら仲間と作業療法をする。

楽しそう。
楽しそうじゃない?

それこそ、財源とか法整備とか事業者の不足とか現実の話をしたらどだい無理な話です。
精神障害者福祉って、サービスというより「労働の対価としての福祉」みたいなとこあるし。

でも前回の冒頭でスミスを引用して述べたように、入浴が困難だという状態は社会参加を阻害する大きな"障害"だと思うので、なんらかの福祉サービスとして入浴の支援が受けられたらいいなと思うのです。

逆に言えば、入浴介助が精神障害者の社会参加のカギになる可能性があるんじゃないかなと。

若い精神障害者が高齢者と同様のサービスを受けることで、異性のヘルパーによる入浴介助の問題など、高齢者介護の際の課題がより可視化されるなどのメリットもあるかもしれないですしね。


なんて、現実を無視して夢を見たり、ちょっと真面目な話をしてみたりしつつ、とりあえず自分が前回と今回の記事を通して言いたいことはただ一つ。


私を風呂に連れてって。



—————————————————

【補足】

①入浴できないことについてのnote記事の先達

先日の記事を書き終わってから知ったのですが、同様のテーマについてnoteで先に書いてらっしゃる方がいらっしゃいました。

小学生並みの感想になってしまうのですが、入浴できない人の中にもいろいろなタイプの方がいらっしゃって、いろんな対処法があるんだな~と勉強になりました。
方法論というより心構えを書いていらっしゃる感じで、「”きちんと”お風呂に入れなくても大丈夫だよ」と受け止めてもらえるような気持ちになります。

そう考えると、自分の記事は「とにかくお風呂に入りたい!入らなきゃいけないんだ!」感が強いなぁと…。うーん。



②ヘアドライ用のタオルについて
「お風呂に入れないときどうする?」という本文の主題に合わないため紹介しようか迷ったのですが、どうしても書きたいので補足で!

このタオル、めちゃくちゃオススメです。

がんばってお風呂に入れても、体拭くのも髪乾かすのもめんどっっっくさいじゃないですか。

このタオル、そのめんどくささを半減してくれます。
(※個人の感想です)

体は一拭きでほぼ乾きますし、髪も(長さにもよるとは思いますが)相当ドライヤーの時間が短縮できます。
おまけに洗濯してもすぐ乾くときたもんだ。

ちなみに自分がアフィリエイトやっているわけじゃないのでAmazonのリンク貼っても一銭も入りませんし、別にクリックさせようと思って書いてるわけじゃないです。
ていうかそのへんのドラッグストアとかドンキとかロフトとかでふつうに売ってるし、どこでも買えると思いますのでぜひ。


③半「外注」としての銭湯
やっぱり本文の趣旨にそぐわないので書かなかったんですけど、体力さえあれば銭湯に行くのもいいですよね。
大きいお風呂はわくわくするし、風呂場の掃除とか後片付けもしなくていいし。

でもこれも、体が動かないときは銭湯にたどり着くことすらできませんし、他人といっしょに入浴することを好まない人もいるでしょうからケースバイケースですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?