AUTFL-4.2.1 MC/DC テストカバレッジを達成するためのテストケースを作成す る。(K3)


条件テスト、複合条件テスト、MC/DC テスト

条件テスト、複合条件テスト、MC/DC テストは、ホワイトボックステストの一種で、判定に着目してテストケースを設計する手法です。

● 条件テスト

条件テストでは、判定の個々の条件の真偽の両方をテストします。そのため、判定の結果が 「真」または「偽」の両方の場合、100%の条件カバレッジを達成できます。しかし、判定 の結果が「真」または「偽」のどちらか一方の場合、100%の条件カバレッジを達成しても、 すべての判定結果を網羅できない場合があります。

● 複合条件テスト

複合条件テストでは、判定の個々の条件のすべての組み合わせをテストします。そのため、すべての判定結果を網羅できます。しかし、テストケース数が膨大になるため、実用的ではありません。

● MC/DC テスト

MC/DC テストは、複合条件テストの一種で、各条件が独立して判定結果に影響する組み合 わせのみをテストします。そのため、複合条件テストよりもテストケース数が少なく、実用 的です。

比較

【JSTQB-SyllabusFoundation-AutoSpecialist_Version2018.J03】より引用
ステートメント・カバレッジ(C0)
デシジョンカバレッジ(C1)
コンディションカバレッジ
コンディション/デシジョンカバレッジ
MC/DC(改良条件判断網羅)
複合条件カバレッジ(C2)

練習問題 #40 (1 Point)

以下は、3 つの単一条件 (B1 AND B2) OR B3 を持つ条件分岐です。テスト担当者の課題は、 修正条件判定テスト (MC/DC) の原則に従ってテストケースを設計することです。テスト担 当者はすでに 3 つのテストケースを設計しています。

5. B1=TRUE,B2=TRUE,B3=FALSE
6. B1=FALSE,B2=TRUE,B3=FALSE
7. B1=FALSE,B2=TRUE,B3=TRUE

上記のうち、100% の修正条件判定カバレッジを達成するために必要なテストケースはどれですか?

a) B1 = TRUE, B2 = FALSE, B3 = TRUE
b) B1 = TRUE, B2 = TRUE, B3 = TRUE
c) B1 = FALSE, B2 = FALSE, B3 = FALSE
d) B1 = TRUE, B2 = FALSE, B3 = FALSE








正解:d)

以下の真理値表は、論理式 (B1 AND B2) OR B3 に属します。

これは、与えられた3つのテストケースが、要件B1とB3の結果への影響を示していることを 示しています。テスト1と2はB1の値のみが異なり、結果も異なります。B3については、テ スト2と3です。テスト1と3の間では、いくつかの要件が変更されています。したがって、 B2のみの影響を分離して示すテストが欠落しています。

a) 正しくありません。このテストは、先に述べたテストとの比較において、1つのパラメー タのみの影響を示しません。
b) 正しくありません。B2は真です。3つのテストすべてでB2は常に真であるため、偽であ るべきです。
c) 正しくありません。テスト2と同じで、B2のみが変更されましたが、このテストとテスト 2の両方で偽の結果が出るので、このテストはB2の網羅目標の入力として適切ではありませ ん。
d) 正しいです。このテストは、テスト1とともにB2のみの影響を分離して示しています。

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level Specialist シラバス
自動車ソフトウェアテスト担当者
日本語版 Version 2018.J03

ISTQB® Automotive Software Tester
Syllabus Specialist
Compatible with Syllabus version 2018
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 2.2

ISTQB® Automotive Software Tester
Syllabus Specialist
Compatible with Syllabus version 2018
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 2.2

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