TM-5.6.1 (K2)CTP テストプロセス改善モデルの背景、対象範囲、目的をまとめる。
CTP テストプロセス改善モデルの背景
CTP テストプロセス改善モデルは、1999 年に発表されたテストプロセス改善モデルです。モデルの基本的な前提は、テストプロセスの中で最も重要なプロセスを特定し、そのプロセスを改善することで、テストプロセス全体の品質を向上させることができるというものです。
CTP テストプロセス改善モデルの対象範囲
CTP モデルは、ソフトウェア開発のすべてのフェーズで適用可能なテストプロセス改善モデルです。具体的には、以下の12 のテストプロセスを対象としています。
テスト戦略の策定
テストプランの策定
テストケースの作成
テストケースの実行
テスト結果の分析
テスト結果の報告
テストプロセスの評価
テストプロセスの改善
テストツールの使用
テスト教育
テストのコミュニケーション
CTP テストプロセス改善モデルの目的
CTP モデルの目的は、テストプロセスの品質を向上させることです。具体的には、以下の目標を達成することを目的としています。
テストプロセスの有効性と効率性を向上させる
テストの品質を向上させる
テストのコストとリスクを削減する
練習問題
CTP テストプロセス改善モデルにおける目標達成の例となるのはどれですか?1つ選んでください。
a) テストチームのテストプロセス成熟度レベルが2 から3 に上がった
b) テストチームの欠陥検出効率が業界平均を上回った
c) テストチームのテストプロセス成熟度レベルが「管理」から「効率的」に上がった
d) テストチームがクリティカルテストプロセス評価を受けた
正解:b)
a) 正確ではありません。これはTMMi に適用されます。
b) 正解です。CTP は、組織を業界平均と比較してベンチマークするためのメトリックを使用します。
c) 正確ではありません。これはTPI-Next に適用されます。
d) 正確ではありません。評価はCTP モデルの対象範囲の一部ですが、目標ではありません(それを実施するコンサルタントにとっては目標である可能性はありますが)。
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04
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